こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
南東北大学野球連盟は、宮城・山形・福島の3県に所在を置く大学により構成されたリーグです。かつては2部制をとっていましたが、加盟校が減り、また出場を辞退する大学が2校出て、現在は1部制で6つの大学でリーグ戦を行っています。
今回は、南東北大学野球連盟を特集します。加盟している大学や歴代優勝校、優勝回数ランキングのご紹介、さらに2020年の注目選手にも触れますので、楽しみにしてくださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
南東北大学野球連盟の全加盟校のご紹介
まずは、南東北大学野球連盟の加盟のうち、活動中の6校を50音順にご紹介していきます。
石巻専修大学
優勝回数 6回
主なOB 相沢普、高橋敏郎
特色
石巻専修大学は、現在の南東北大学リーグでは唯一の宮城県に所在を置く大学です。リーグ戦では6度の優勝があります。
東日本国際大の牙城はなかなか崩せず、リーグ戦では2位で終わることが多いですが、最も優勝争いをしているのが石巻専修大になります。
部員は、東北地方の中堅校出身の選手が多い印象ですが仙台育英高校や日大山形高校などの東北の強豪校で甲子園出場した選手なども入部しています。
本校である専修大学は、戦国・東都大学野球連盟で最多優勝をしている強豪ですが、現在では1部と2部を行ったり来たりしており、思うように結果を残せていません。
リーグ優勝や全国の舞台という意味では、石巻専修大の方が本校よりも近い位置にあると言えます。
東北公益文科大学
優勝回数 2回
特色
東北公益文科大学は、山形県酒田市に所在を置く私立大学です。
創立から20年弱と、歴史の浅い大学のため、リーグでの優勝回数は2回と現在リーグ戦を戦う6大学の中では最少ですが、直近のリーグ戦である2019年秋の王者で勢いのある注目の大学です。
2013年に野球部が強化指定部となると、高校野球で羽黒高校を率い山形県勢初の甲子園4強入りを果たした横田監督を迎えました。すると、翌2014年秋には早速リーグ初優勝を遂げています。
ライバルの東日本国際大を見事に抑えての優勝の原動力となったのは、最速153キロを誇るプロ注目投手である赤上選手です。
最終学年となった今年秋のリーグ戦では、連覇へのキーマンとなります。リーグ連覇と、その先にある初の全国大会出場を狙います。
日本大学工学部
優勝回数 6回
特色
日本大学工学部は、福島県郡山市に所在を置いています。リーグ6度の優勝は、ほとんどがリーグ戦が始まって間もない頃のものです。
東日本国際大学が強豪としての地位を築くと、ここ15年優勝から遠ざかりなかなか優勝できていません。最近では最下位争いを繰り広げており、苦戦が続いています。
附属校である日大東北高校は、かつては甲子園常連校でしたが、聖光学院の台頭により15年以上甲子園から遠ざかっており、大学と高校が連動しているかのような状況です。
しかし、名門日本大学という母体は、南東北大学リーグの私立大学の中では最も安定していますし、北海道や広島の大学野球リーグでは1つの学部が圧倒的な成績を残していることなどから、日大工学部も今後復権する可能性は充分あると感じます。
東日本国際大学
優勝回数 31回
主なOB 粟津凱士、片岡奨人
特色
東日本国際大学は、福島県いわき市にある大学で、南東北大学リーグでは最多となる31回の優勝を誇ります。歴史の浅い大学ですが、着実に力をつけ、全日本大学野球選手権でも4強入りするなど全国大会でも存在感を示しつつあります。
部員は、東北や関東を中心とした野球強豪校の選手が多く、甲子園で活躍した選手も入部しています。これまで、リーグの注目度が低いせいか、リーグで活躍した選手でもなかなかプロ入りすることができませんでした。
しかし、2018年のドラフトで、粟津選手が西武ライオンズにドラフト指名されると、2019年のドラフトでも片岡選手が日本ハムに指名され、2年連続でプロ野球選手を輩出しています。
今年もプロ注目の投手が在籍しており、全国でも新鋭の強豪として注目を集める大学です。
福島大
優勝回数 9回
特色
福島大学は、国立大ですが、リーグ2位となる9回の優勝をしています。国立大ながら、陸上では多数のオリンピック選手を輩出しているなど、スポーツは割と強めの大学です。
野球部においても、リーグ優勝のほとんどは、20年近く前のものになりますが、2016年秋に優勝するなど、近年でも上位に入ること多いのが特徴です。
国立大のため、毎年安定して強いというわけではないですが、地元の進学校の中心として活躍した、注目度は低いながらも良い選手が集まった年は、上位進出しているようです。
そういった選手が活躍したり、国立大学が上位進出するといったことは、野球に力を入れている私立大学ばかりが集まるリーグではなかなか見られない光景ですが、こういうのも地方リーグの良さなのかもしれません。
山形大学
優勝回数 4回
特色
山形大学は国立大ですが、これまでに4度のリーグ優勝経験があります。しかし、その全てが25年以上前のものであり、現在の南東北大学リーグでは最も優勝から遠ざかっています。
現在は1部制でリーグ戦を行っている南東北大学野球連盟ですが、2部制を敷いていた際はたびたび2部落ちするなど、リーグでは最も苦戦が続いてる大学と言えます。
かつては、米沢市にある山形大学工学部も別に参加していましたが、部員不足により2018年から出場辞退しています。現在では、工学部の学生もまとめて「山形大」としてリーグ戦を戦っています。
部員の質は、同じ国立大である福島大などとさほど変わりないように感じますが、山形大の場合は、山形市・米沢市・鶴岡市にキャンパスが分かれており、集まって活動しにくいのもリーグで苦戦が続いている要因です。
歴代優勝校のご紹介
南東北大学野球連盟の歴代優勝校について、リーグ戦が開始された1991年のものからご紹介します。
年度(西暦) | 年度(和暦) | 春の優勝校 | 秋の優勝校 |
---|---|---|---|
1991年 | 平成3年 | 山形大 | 日大工学部 |
1992年 | 平成4年 | 山形大 | 日大工学部 |
1993年 | 平成5年 | 山形大 | 日大工学部 |
1994年 | 平成6年 | 山形大 | 福島大 |
1995年 | 平成7年 | 福島大 | 福島大 |
1996年 | 平成8年 | 日大工学部 | 日大工学部 |
1997年 | 平成9年 | 東日本国際大 | 福島大 |
1998年 | 平成10年 | 福島大 | 東日本国際大 |
1999年 | 平成11年 | 福島大 | 東日本国際大 |
2000年 | 平成12年 | 東日本国際大 | 東日本国際大 |
2001年 | 平成13年 | 福島大 | 東日本国際大 |
2002年 | 平成14年 | 石巻専修大 | 東日本国際大 |
2003年 | 平成15年 | 東日本国際大 | 東日本国際大 |
2004年 | 平成16年 | 東日本国際大 | 東日本国際大 |
2005年 | 平成17年 | 日大工学部 | 石巻専修大 |
2006年 | 平成18年 | 石巻専修大 | 東日本国際大 |
2007年 | 平成19年 | 東日本国際大 | 東日本国際大 |
2008年 | 平成20年 | 東日本国際大 | 東日本国際大 |
2009年 | 平成21年 | 石巻専修大 | 東日本国際大 |
2010年 | 平成22年 | 東日本国際大 | 石巻専修大 |
2011年 | 平成23年 | 東日本国際大 | 福島大 |
2012年 | 平成24年 | 東日本国際大 | 東日本国際大 |
2013年 | 平成25年 | 東日本国際大 | 東日本国際大 |
2014年 | 平成26年 | 東日本国際大 | 東北公益文科大 |
2015年 | 平成27年 | 東日本国際大 | 東日本国際大 |
2016年 | 平成28年 | 東日本国際大 | 福島大 |
2017年 | 平成29年 | 石巻専修大 | 東日本国際大 |
2018年 | 平成30年 | 東日本国際大 | 東日本国際大 |
2019年 | 令和元年 | 東日本国際大 | 東北公益文科大 |
2020年 | 令和2年 | コロナウイルスの影響により中止 |
学校別優勝回数ランキング
続いて、学校別にリーグ戦の優勝回数とランキングを紹介します。
順位 | 学校名 | 優勝回数(春・秋) |
---|---|---|
1位 | 東日本国際大 | 31回(15・16) |
2位 | 福島大 | 9回(4・5) |
3位 | 日本大学工学部 | 6回(2・4) |
3位 | 石巻専修大 | 6回(4・2) |
5位 | 山形大 | 4回(4・0) |
6位 | 東北公益文科大 | 2回(0・2) |
優勝回数は、2位以下に大差をつけて東日本国際大学が最多となっています。
2020年・南東北大学野球連盟の注目選手
南東北大学野球連盟に加入している大学の中で、私が特に注目している3選手についてご紹介します。
赤上優人選手
- 在籍校/学年 東北公益文科大学/4年
- 身長/体重 175cm/75kg
- ポジション 投手
- 出身高校 角館高校
- 投/打 右/右