こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
福岡六大学野球連盟は、福岡県内の大学で組織された連盟で、元々は九州地区大学野球連盟の所属であった大学が、1971年に独立して組織されました。
6校の大学による1部制でリーグ戦を行っています。
今回は、福岡六大学野球連盟を特集します。連盟に加入している大学の紹介や歴代の優勝校、さらに個人記録もご紹介しますので、楽しみにしてくださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
福岡六大学野球連盟の全加盟校のご紹介
まずは、現在加盟している6つの大学を、五十音順にご紹介します。
九州共立大学
優勝回数 43回
主なOB 柴原洋、新垣渚、馬原孝浩、大瀬良大地、島内颯太郎など
特色
九州共立大学は、北九州市に所在を置く大学で、福岡六大学リーグで最多となる43回の優勝を誇ります。リーグ創設当初から現在まで、50年近く九州産業大学との2強体制を築いています。
全国の舞台でも、1999年に明治神宮大会での優勝があるなど、九州を代表する強豪校です。200人近くの部員がおり、大学野球界でも屈指の多さとなっています。
部員は九州の強豪校出身者が多く、これまでにも、九州の強豪校から入学した選手が多数プロ入りしています。優勝回数が多いだけでなく、優勝以外でも上位で終わること多く、リーグ戦での安定感は抜群です。
今後も、優勝回数を重ね、優秀な選手をプロ野球界に送り込むこと間違いなしの大学です。
九州工業大学
優勝回数 0回
主なOB 田崎昌弘
特色
九州工業大学は、北九州市に所在を置く国立大学です。九州工業大も、福岡教育大と同様、国立大学ということもあり、これまでリーグの優勝経験がありません。
リーグ創設当初から、同じ国立大の福岡教育大よりも、苦戦を続けており、1998年春のリーグ戦から22年46季にわたってリーグ最下位が続いています。
そんな九州工業大からは、横浜ベイスターズなどで活躍した田崎昌弘選手がプロ入りしています。
田崎選手は、福岡六大学リーグで、3勝47敗で最多敗戦記録を記録していまいましたが、社会人経由でプロ入りした面白い経歴の持ち主です。
過去最高順位である3位以上を目標にリーグ戦を戦います。
九州産業大学
優勝回数 41回
主なOB 坂口千仙、西村憲、井出亮太郎、福森耀真など
特色
九州産業大学は、リーグ優勝41回を誇る福岡六大学を代表する強豪校です。
リーグ優勝回数や全国大会の実績など、九州共立大とともにリーグで抜きん出ており、リーグ創設当初から2強体制でリーグを牽引しています。
リーグの優勝回数や全国の舞台での実績などは、ライバルの九州共立大とさほど変わりなく、輩出したプロ野球選手の数にもさほど違いはないのですが、九州共立大は各球団のエースクラスを輩出しているのに対し、九州産業大OBのプロ野球選手はプロ入り後の実績で劣るように感じます。
しかし、部員は九州の強豪校から集まってきており、今後もプロ野球界に羽ばたく選手は多そうです。未来のプロ野球選手の活躍に期待したいです。
日本経済大学
優勝回数 1回
主なOB 金無英、香月良仁、東野葵、張奕
特色
日本経済大学は、太宰府市に所在を置く私立大学です。もともとは九州地区大学野球連盟に所属していましたが、1992年に九州歯科大学が欠場脱退したことに伴い、1992年秋季から福岡六大学野球連盟に移籍してきました。
当時は第一経済大学の名称でしたが、福岡経済大学に改称し、その後、現在の日本経済大学に改称されています。
リーグの2強の壁は崩せていませんが、時折、上位進出しており、ダークホース的存在で福岡六大学リーグを賑わせてきました。
日本経済大も、系列校に野球の強豪でもある福岡第一高校を持ちます。福岡第一高校は留学生を多く受け入れており、日本経済大学の野球部に、福岡第一高校を卒業した留学生が何人かいるというのが特徴的です。
福岡教育大学
優勝回数 0回
主なOB 大村孟
特色
福岡教育大学は、福岡市と北九州市の中間に位置する宗像市に所在を置く国立大学です。リーグ創設当初から参戦していますが、これまでリーグでの優勝経験はありません。
国立大学ということや、単科大学ということもあり、他大に比べて部員の確保が難しそうです。また教育系の大学ということで、実習があったりと練習時間に関してもハンディがあると言っても過言ではありません。
そんな難しい環境の中でも、工夫して練習を続ける福岡教育大学野球部ですが、2016年に、大村孟選手が、社会人野球と独立リーグを経由して東京ヤクルトスワローズに育成ドラフトで指名され、福岡教育大初のプロ野球選手が誕生しました。
福岡工業大学
優勝回数 11回
主なOB 筧文夫、長松純明
特色
福岡工業大学は、九州共立大と九州産業大に次いで、これまで11回のリーグ優勝があります。その半数がリーグ創設当初のものであり、近年では3~4位の中位に終わるシーズンが多い印象です。
福岡六大学に所属する私立大は、どの大学も福岡県内では強豪として知られる付属高校や系列校があります。
福岡工業大学も、スポーツの強豪として知られる福岡工大城東高校を付属高校に持ち、城東高校は大学以上に多くのプロ野球選手を輩出してきました。
福岡工業大も、九州共立大や九州産業大に負けず劣らず、九州中の強豪校から部員が入部しています。通常開催が予定されている秋のリーグ戦では、7年遠ざかっているリーグ優勝を狙います。
歴代優勝校のご紹介
福岡六大学野球連盟のリーグ戦の歴代優勝校について、リーグ戦が開始された1972年のものからご紹介します。
年度(西暦) | 年度(和暦) | 春の優勝校 | 秋の優勝校 |
---|---|---|---|
1972年 | 昭和47年 | 九州産業大 | 福岡工業大 |
1973年 | 昭和48年 | 福岡工業大 | 福岡工業大 |
1974年 | 昭和49年 | 福岡工業大 | 九州産業大 |
1975年 | 昭和50年 | 九州産業大 | 九州共立大 |
1976年 | 昭和51年 | 福岡工業大 | 九州産業大 |
1977年 | 昭和52年 | 九州産業大 | 九州産業大 |
1978年 | 昭和53年 | 九州産業大 | 九州共立大 |
1979年 | 昭和54年 | 九州産業大 | 九州産業大 |
1980年 | 昭和55年 | 九州産業大 | 九州産業大 |
1981年 | 昭和56年 | 九州産業大 | 九州産業大 |
1982年 | 昭和57年 | 九州産業大 | 九州共立大 |
1983年 | 昭和58年 | 九州産業大 | 九州産業大 |
1984年 | 昭和59年 | 九州産業大 | 九州産業大 |
1985年 | 昭和60年 | 福岡工業大 | 九州共立大 |
1986年 | 昭和61年 | 九州産業大 | 九州産業大 |
1987年 | 昭和62年 | 九州共立大 | 九州産業大 |
1988年 | 昭和63年 | 九州産業大 | 九州共立大 |
1989年 | 平成元年 | 九州産業大 | 九州共立大 |
1990年 | 平成2年 | 九州共立大 | 九州産業大 |
1991年 | 平成3年 | 九州共立大 | 九州共立大 |
1992年 | 平成4年 | 九州産業大 | 九州共立大 |
1993年 | 平成5年 | 九州共立大 | 九州共立大 |
1994年 | 平成6年 | 福岡工業大 | 九州共立大 |
1995年 | 平成7年 | 九州共立大 | 九州共立大 |
1996年 | 平成8年 | 九州共立大 | 九州共立大 |
1997年 | 平成9年 | 九州共立大 | 九州共立大 |
1998年 | 平成10年 | 九州共立大 | 九州共立大 |
1999年 | 平成11年 | 九州産業大 | 九州共立大 |
2000年 | 平成12年 | 九州共立大 | 九州共立大 |
2001年 | 平成13年 | 福岡工業大 | 九州共立大 |
2002年 | 平成14年 | 九州共立大 | 九州共立大 |
2003年 | 平成15年 | 九州共立大 | 九州共立大 |
2004年 | 平成16年 | 九州共立大 | 九州産業大 |
2005年 | 平成17年 | 福岡工業大 | 九州産業大 |
2006年 | 平成18年 | 第一経済大 | 九州産業大 |
2007年 | 平成19年 | 九州産業大 | 九州共立大 |
2008年 | 平成20年 | 九州共立大 | 九州産業大 |
2009年 | 平成21年 | 九州共立大 | 九州産業大 |
2010年 | 平成22年 | 九州共立大 | 九州産業大 |
2011年 | 平成23年 | 九州共立大 | 九州共立大 |
2012年 | 平成24年 | 九州共立大 | 九州産業大 |
2013年 | 平成25年 | 福岡工業大 | 福岡工業大 |
2014年 | 平成26年 | 九州産業大 | 九州共立大 |
2015年 | 平成27年 | 九州産業大 | 九州共立大 |
2016年 | 平成28年 | 九州産業大 | 九州共立大 |
2017年 | 平成29年 | 九州産業大 | 九州共立大 |
2018年 | 平成30年 | 九州産業大 | 九州共立大 |
2019年 | 令和元年 | 九州産業大 | 九州産業大 |
※第一経済大学は、2007年に福岡経済大学、2010年に日本経済大学に改称 |
学校別優勝回数ランキング
続いて、学校別にリーグ戦の優勝回数とランキングをご紹介します。
順位 | 学校名 | 優勝回数(春・秋) |
---|---|---|
1位 | 九州共立大学 | 43回(17・26) |
2位 | 九州産業大学 | 41回(22・19) |
3位 | 福岡工業大学 | 11回(8・3) |
4位 | 日本経済大学 | 1回(1・0) |
5位 | 福岡教育大学 | 0回 |
5位 | 九州工業大学 | 0回 |
優勝回数は、九州共立大が43回で最多、続いて九州産業大が41回ですが、3位の福岡工業大は11回と、2強体制が続いています。
歴代の個人記録のご紹介
福岡六大学野球連盟の各種個人記録について、打撃部門と投手部門に分けてご紹介します。
打撃部門
通算本塁打数
1位 青木和義選手(九州産業大学) 22本 1993年~1996年
最高打率(1シーズン)
1位 今西亨選手(九州共立大学) .620(29打数18安打) 1975年秋
通算盗塁数
1位 伊禮忠彦選手(九州共立大学) 115個 1989年~1992年
最多盗塁(1シーズン)
1位 和嶋賢一選手(九州産業大学) 27個 1982年春
投手部門
通算勝利数
1位 大畑徹選手(九州産業大学) 50勝 1979年~1982年
連続イニング無失点
1位 福地経人選手(九州産業大学) 80イニング
最多奪三振(1試合)
1位 愛甲博之選手(九州工業大学) 20奪三振(対九州歯科大) 1989年春
完全試合
大畑徹選手(九州産業大学) 対九州歯科大 1982年春
⇒全日本大学野球選手権!歴代の優勝校や優勝回数ランキング・出場資格をご紹介
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最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。