こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
愛知大学野球連盟は1949年に発足し、70年以上歴史を誇ります。発足当初は7大学の加盟でしたが、現在では27大学で3部制を採用するまでに加盟校が増えています。
今回は、愛知大学野球連盟を特集します。加盟している27校全と主な大学の紹介、さらに優勝校や個人記録にも迫りますので、楽しみにして下さいね。
■目次(クリックすると飛びます)
愛知大学野球連盟の全加盟校のご紹介
愛知大学野球連盟は、大都市部には珍しく、一県一連盟という体制を敷いています。また、3部制ですが、下部のリーグはABの2つに分かれているのが特徴的です。
まずは、加盟している全27校を紹介します。
中京大学
・連盟加入年 1956年
中部大学
・連盟加入年 1966年
愛知工業大学
・連盟加入年 1966年
名城大学
・連盟加入年 1949年
東海学園大学
・連盟加入年 1996年
愛知学院大学
・連盟加入年 1953年
同朋大学
・連盟加入年 1953年(1957年脱退、1974年再加盟)
愛知学泉大学
・連盟加入年 1988年
愛知東邦大学
・連盟加入年 2001年
至学館大学
・連盟加入年 2006年
愛知産業大学
・連盟加入年 2000年
名古屋大学
・連盟加入年 1949年
名古屋学院大学
・連盟加入年 1966年
愛知大学
・連盟加入年 1949年
日本福祉大学
・連盟加入年 1978年
名古屋商科大学
・連盟加入年 1953年
星城大学
・連盟加入年 2003年
名古屋産業大学
・連盟加入年 2001年
名古屋経済大学
・連盟加入年 1985年
愛知淑徳大学
・連盟加入年 1996年
愛知教育大学
・連盟加入年 1949年
名古屋市立大学
・連盟加入年 1949年
名古屋工業大学
・連盟加入年 1949年(1950年脱退、1953年再加盟)
南山大学
・連盟加入年 1949年
大同大学
・連盟加入年 1987年
豊橋技術科学大学
・連盟加入年 1982年 (2001年脱退、2010年再加盟)
名古屋外国語大学
・連盟加入年 1992年
主な加盟校のご紹介
次に、愛知大学野球連盟に加盟している大学の中から、1部リーグで優勝経験のある大学についてご紹介します。
愛知学院大学
・優勝回数 47回
・主なOB 三浦政基、木村昇吾、浦野博司、源田壮亮など
特色
愛知学院大学は、愛知大学野球連盟で最多の47回のリーグ優勝を誇る強豪です。
連盟加盟後から近年に至るまで、ほとんど低迷期を迎えることなく、60年以上に渡って強豪としての地位を守っています。この成績は、新興リーグを除いては全国的にも稀な存在です。
1991年には神宮大会で優勝し、全国の舞台でも初のタイトルを掴みました。しかし、ここ2~3年は2部降格こそはないものの、最下位争いをしており、再起を図りたいところです。
リーグの戦績から比較するとプロ野球界で活躍している選手数は少ない印象です。なお、大学設立の経緯から、同じ大学野球の強豪である駒澤大学や東北福祉大学とは姉妹校となっています。
中京大学
・優勝回数 41回
・主なOB 早瀬方禧、榎本直樹、大島仲一、栽弘義など
特色
中京大学は、リーグ戦の優勝回数で1位の愛知学院大に迫る41回のリーグ優勝回数を誇ります。
優勝回数だけで見ると愛知学院大と2強を形成しているように思えますが、ほとんど低迷期のない愛知学院大に比べ中京大は2部降格も経験するなど、ある程度の波があります。
1956年のリーグ加盟と、後発組ですが、昭和30年代の黄金期にはリーグ11連覇などの輝かしい成績をあげました。1970年には、全日本大学野球選手権で優勝し、愛知大学野球連盟勢としては初の全国優勝のタイトルを掴みます。
ここ5年でも5回のリーグ優勝があり、このままの勢いだと、リーグ戦で苦戦気味の愛知学院大に優勝回数に並びそして追い越す可能性も充分です。
高校野球の超名門の中京大中京高校を付属高校に持ちますが、例年入部してくるのは数名程度となっています。
愛知工業大学
・優勝回数 18回
・主なOB 西崎幸広、平井光親、神野純一、長谷部康平など
特色
愛知工業大学は、連盟で3位となる18回のリーグ優勝がありますが、上位2校に比べると大きな差があります。イチロー選手をはじめ数々の名選手を輩出した、愛工大名電高校が非常に知名度が高いため大学の認知度は全国的にも高めといえます。
リーグ戦の方では、2008年春に2部に降格してからはたびたび1部と2部を往復するようになり、2012年春からは2部に甘んじていました。
しかし、改革のために2017年より、かつての明治神宮野球大会優勝メンバーであり、プロ野球でも活躍した平井光親さんを監督に迎えると、2018年秋に入替戦で勝利して1部に復帰し翌2019年春に1部昇格してすぐに優勝を果たしました。
2019年秋のリーグ戦でも3位だったため、今後も優勝と上位定着を狙いたいところです。
愛知大学
・優勝回数 11回
・主なOB 阪口慶三、岩瀬仁紀、青木高広、祖父江大輔など
特色
愛知大学は、1949年のリーグ創設当初から加盟している大学の1つです。リーグ創設時から加盟している大学の中では最多となる11回のリーグ優勝があります。そのうち、ほとんどが昭和期のもので、連盟の中では古豪と言えます。
部員は、他のリーグの強豪校と同様、東海地方を中心とする強豪校出身の選手です。現在はリーグ戦でも苦戦が続きで、1部と2部を行ったり来たりしており2020年秋のリーグ戦は2部での戦いとなります。
地元の中日ドラゴンズでリリーフエースとして活躍した岩瀬仁紀選手などを輩出しています。
名城大学
・優勝回数 11回
・主なOB 英智、森越祐人、山内壮馬など
特色
名城大学は、リーグ創設時から加盟している大学で、名古屋圏では最も規模の大きい大学です。リーグ優勝は10回ですが、1部と2部の戦力差の少ない愛知大学リーグの中でも、1部定着を続けている大学の1つです。
近年ではリーグでも上位で戦うことが多く、直近では2021年の春に優勝しています。
愛知県大学野球連盟では、20年ほど前にに分裂騒動がありました。名城大も愛知大、愛工大、名古屋大、中京大らとともに分離独立を目指したものの、これを断念した結果制裁措置として、当時の4部リーグまで降格した過去があります。
名古屋大学
・優勝回数 5回
・主なOB 松田亘哲
特色
名古屋大学は、愛知大学野球連盟で優勝経験のある大学の中では唯一の国立大学です。中部地方でナンバーワンの学力を誇る旧帝国大学でもあります。
連盟創設当初から加盟しており、リーグ戦開始から5連覇を成し遂げています。しかし、それ以降は1部での優勝はなく、1部リーグ自体にも1966年以降は昇格できていません。
旧帝国大は、各地で最もレベルの高い六大学リーグに所属していることが多いのですが、名古屋大の所属する愛知大学野球連盟は、全国屈指の加盟校の多い連盟のため現在は2部と3部を行き来している状況です。
名門国立大であるため、選手や練習時間の確保が難しいことや、愛知大学リーグには野球に力を入れる私大が多いため仕方のないことかもしれません。
名古屋商科大学
・優勝回数 5回
・主なOB 大豊泰昭、音重鎮、平野謙など
特色
名古屋商科大学は、昭和期からリーグを支えた古豪です。創部以降、順調にリーグを昇格し、長らく1部リーグでライバル校としのぎを削りました。
特に昭和50年代から平成初期にかけては、リーグ戦を上位で戦い、5回のリーグ優勝はいずれもこの時期のものです。
しかし、ここ5年ほどは、新興大学の躍進や古豪の復活などもあり、2部リーグが主戦場となっています。2部リーグにおいても、レベル差が無くなっていることから勝ち上がるのが難しくなっている上2部リーグが2つに分かれているため、1部昇格への道は簡単なものではありません。
野球部施設は充実していることや、入部してくる選手の質も他大に比べて劣っているわけでもないようですので、きっかけを掴んで1部昇格を果たしたいところです。
中部大学
・優勝回数 3回
・主なOB 鈴木義広、谷元圭介、金丸将也、石川歩
特色
中部大学は、連盟に加盟してから30年近くたった1993年に1部リーグ初昇格を果たし、強豪校としての歴史は浅めです。
2000年頃から1部定着するようになると、2008年春に悲願のリーグ初優勝を果たしました。その後も2度のリーグ優勝があります。
1部リーグでも上位の常連であり、今後も優勝回数を伸ばすことが期待される大学の1つです。
東海圏からの入部者が多い他大に比べて、関西圏や関東・北陸などからも入部してきている選手が目立ち、選手獲得にも力を入れていることが伺えます。
リーグ戦での優勝回数は愛知学院大と中京大が抜けていますが、中部大や名城大などの近年安定して実力を発揮している大学がリーグ戦を混沌とさせ、愛知大学野球リーグを面白くさせていると言っても過言ではありません。
名古屋学院大学
・優勝回数 1回
・主なOB 曽我部直樹
特色
名古屋学院大学は、名古屋市内でも歴史のある大学であり、1949年の創部は連盟の中でも歴史のあるチームです。
1970年の1部初昇格後も最下位争いや1部と2部を行ったり来たりするチームでしたが、1978年春には唯一の1部リーグでの優勝があります。
なお、その前後である1977年秋と1978年秋にはリーグ最下位で、珍しいパターンとなっております。優勝後も下位に沈み、長らく2部が主戦場となっており、2003年の降格以降、1部昇格はありません。
2019年秋には2部Aリーグで1位となり、優勝決定戦にも勝利して1部との入れ替え戦に進出しましたが
惜しくも敗れ、久々の1部昇格はなりませんでした。
部員の多くが下級生という若いチームですが、2020年秋には1部昇格を目指します。
南山大学
・優勝回数 1回
・主なOB 滝良彦
特色
南山大学は、名古屋市内の私立大の中でも屈指の名門校で、リーグ創設時から連盟に加盟しています。リーグ戦では、黎明期の1952年秋に唯一の優勝があります。
それ以降は順位を下げ、1971年に降格して以降1部への昇格はありません。現在は3部リーグでの戦いとなりますが、4部制を敷いていた際は、4部までの降格も経験済みです。
他の強豪校に比べ、部員数が少なかったり強豪校出身の選手が少ないことから、この先も苦戦が続くことが予想されますが、今後、名門校復活にかけて学校側の支援等があれば、強豪復活の下地は充分にありそうです。
歴代優勝校のご紹介
愛知大学野球連盟のリーグ戦の歴代優勝校について、リーグ戦が開始された1949年のものからご紹介します。
年度(西暦) | 年度(和暦) | 春の優勝校 | 秋の優勝校 |
---|---|---|---|
1949年 | 昭和24年 | 名古屋大 | |
1950年 | 昭和25年 | 名古屋大 | 名古屋大 |
1951年 | 昭和26年 | 名古屋大 | 名古屋大 |
1952年 | 昭和27年 | 愛知大 | 南山大 |
1953年 | 昭和28年 | 名城大 | 愛知学院大 |
1954年 | 昭和29年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
1955年 | 昭和30年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
1956年 | 昭和31年 | 愛知大 | 愛知大 |
1957年 | 昭和32年 | 中京大 | 愛知学院大 |
1958年 | 昭和33年 | 愛知大 | 愛知大 |
1959年 | 昭和34年 | 中京大 | 中京大 |
1960年 | 昭和35年 | 中京大 | 中京大 |
1961年 | 昭和36年 | 中京大 | 中京大 |
1962年 | 昭和37年 | 中京大 | 中京大 |
1963年 | 昭和38年 | 中京大 | 中京大 |
1964年 | 昭和39年 | 中京大 | 愛知学院大 |
1965年 | 昭和40年 | 中京大 | 中京大 |
1966年 | 昭和41年 | 中京大 | 愛知大 |
1967年 | 昭和42年 | 愛知大 | 愛知学院大 |
1968年 | 昭和43年 | 愛知学院大 | 中京大 |
1969年 | 昭和44年 | 中京大 | 中京大 |
1970年 | 昭和45年 | 中京大 | 中京大 |
1971年 | 昭和46年 | 中京大 | 愛知工業大 |
1972年 | 昭和47年 | 中京大 | 中京大 |
1973年 | 昭和48年 | 愛知学院大 | 愛知工業大 |
1974年 | 昭和49年 | 愛知工業大 | 愛知工業大 |
1975年 | 昭和50年 | 名古屋商科大 | 名城大 |
1976年 | 昭和51年 | 中京大 | 名古屋商科大 |
1977年 | 昭和52年 | 愛知工業大 | 中京大 |
1978年 | 昭和53年 | 名古屋学院大 | 愛知工業大 |
1979年 | 昭和54年 | 愛知学院大 | 名城大 |
1980年 | 昭和55年 | 名古屋商科大 | 名城大 |
1981年 | 昭和56年 | 名城大 | 中京大 |
1982年 | 昭和57年 | 中京大 | 中京大 |
1983年 | 昭和58年 | 愛知学院大 | 名城大 |
1984年 | 昭和59年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
1985年 | 昭和60年 | 愛知工業大 | 愛知工業大 |
1986年 | 昭和61年 | 愛知工業大 | 愛知工業大 |
1987年 | 昭和62年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
1988年 | 昭和63年 | 愛知工業大 | 愛知学院大 |
1989年 | 平成元年 | 中京大 | 愛知学院大 |
1990年 | 平成2年 | 愛知工業大 | 名古屋商科大 |
1991年 | 平成3年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
1992年 | 平成4年 | 愛知工業大 | 愛知学院大 |
1993年 | 平成5年 | 愛知学院大 | 名古屋商科大 |
1994年 | 平成6年 | 愛知工業大 | 名城大 |
1995年 | 平成7年 | 名城大 | 愛知学院大 |
1996年 | 平成8年 | 愛知工業大 | 愛知工業大 |
1997年 | 平成9年 | 愛知学院大 | 中京大 |
1998年 | 平成10年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
1999年 | 平成11年 | 愛知学院大 | 愛知工業大 |
2000年 | 平成12年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
2001年 | 平成13年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
2002年 | 平成14年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
2003年 | 平成15年 | 愛知大 | 中京大 |
2004年 | 平成16年 | 中京大 | 愛知大 |
2005年 | 平成17年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
2006年 | 平成18年 | 名城大 | 愛知学院大 |
2007年 | 平成19年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
2008年 | 平成20年 | 中部大 | 愛知学院大 |
2009年 | 平成21年 | 中京大 | 愛知大 |
2010年 | 平成22年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
2011年 | 平成23年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
2012年 | 平成24年 | 愛知学院大 | 愛知学院大 |
2013年 | 平成25年 | 愛知大 | 中京大 |
2014年 | 平成26年 | 愛知学院大 | 中部大 |
2015年 | 平成27年 | 愛知学院大 | 中京大 |
2016年 | 平成28年 | 中京大 | 中京大 |
2017年 | 平成29年 | 中部大 | 中京大 |
2018年 | 平成30年 | 中京大 | 名城大 |
2019年 | 令和元年 | 愛知工業大 | 中京大学 |
2020年 | 令和2年 | 新型コロナの影響で中止 | 中京大学 |
2021年 | 令和3年 | 名城大学 |
学校別優勝回数ランキング
続いて、学校別にリーグ戦の優勝回数とランキングを紹介します。
順位 | 学校名 | 優勝回数(春・秋) |
---|---|---|
1位 | 愛知学院大 | 47回(23・24) |
2位 | 中京大 | 41回(20・21) |
3位 | 愛知工業大 | 18回(10・8) |
4位 | 愛知大 | 11回(6・5) |
4位 | 名城大 | 11回(5・6) |
6位 | 名古屋大 | 5回(2・3) |
6位 | 名古屋商科大 | 5回(2・3) |
7位 | 中部大 | 3回(2・1) |
8位 | 名古屋学院大 | 1回(1・0) |
8位 | 南山大 | 1回(0・1) |
優勝回数では愛知学院大学と中京大学が飛び抜けて多くなっています。
歴代の個人記録のご紹介
愛知大学野球連盟の各種個人記録について、打撃部門と投手部門に分けてご紹介します。
打撃部門
通算本塁打数
1位 大豊泰昭選手(名古屋商科大学) 24本 1984年~1987年
通算安打数
1位 神野純一選手(愛知工業大学) 125安打 1989年~1992年
最多安打(1シーズン)
1位 神野純一選手(愛知工業大学) 26本 1992年秋
最高打率(1シーズン)
1位 増元浩選手(愛知学院大学) .556 平成10年秋
最多打点(1シーズン)
1位渡辺恭二選手(愛知大学) 23打点 1955年秋
通算盗塁数
1位 盛田嘉哉選手(名城大学) 108盗塁 1969年春
投手部門
通算勝利数
1位 西崎幸弘選手(愛知工業大学) 37勝 1983年~1986年
最多奪三振数(1シーズン)
1位 西崎幸弘選手(愛知工業大学) 95奪三振 1986年春
シーズン最多勝
1位 嵐和彦選手(愛知大学) 9勝 1967年春
1位 八田浩志選手(愛知工業大学) 9勝 1981年秋
最多奪三振数(1試合)
1位 西崎幸弘選手(愛知工業大学) 23奪三振 1986年春(対名古屋学院大学)
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