こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
関西六大学野球連盟は、関西にある6つの大学が加盟する野球連盟です。元々は1931年に創設されましたが、加盟校が増えて入れ替え戦を実施するなどの時期がありました。
現在の形になったのは、1982年からと比較的最近になります。
今回は、関西六大学野球連盟を特集します。全加盟校のの紹介や歴代の優勝校、さらに個人記録までスポットを当てますので、楽しみにしてくださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
関西六大学の全加盟校のご紹介
関西六大学連盟は分裂や脱退等のお家騒動があり、旧連盟と新連盟に分けて考えるのが一般的となっていますが、現在の関西六大学野球連盟に加盟している6校の大学の詳細についてご紹介します。
龍谷大学
・優勝回数 28回(新連盟)、29回(通算)
・主なOB 正津英志、永川光浩、瀧中亮太、長谷川凌汰など
特色
龍谷大学は、京都市に所在を置く私立大学です。現在の関西六大学野球連盟となってから最多となる24回の優勝があります。
大学設置時代は大正時代ですが、そのルーツには380年以上の伝統があり、関西六大学の中でも野球部の創部は最古となっています。
甲子園に春夏通算最多出場をしている全国屈指の名門校である平安高校を付属高校に持ちます。
大学野球の方は、非常に安定した成績で優勝を積み重ねてきましたが、ここ5年ほどは新連盟でのリーグ戦開始初年度以来の最下位に沈んだシーズンもあったりと、やや低迷気味です。
しかし、西日本を中心とする強豪校の主力級の選手が多数入部してきており、今後も関西六大学を代表する強豪としての地位を保ち、プロや社会人に優秀な選手を送り込むことは間違いなしです。
大阪商業大学
・優勝回数 16回(新連盟)、20回(通算)
・主なOB 齊藤明雄、佐伯貴弘、谷佳知、岡田明丈、太田光など
特色
大阪商業大学は、東大阪市にキャンパスを置く私立大学で、新関西六大学野球連盟では16度のリーグ優勝がある強豪校です。
1982年の新連盟が発足からリーグ3連覇を飾るなど幸先のスタートをきったものの、1990年代~2000年代にかけては最下位に沈むこと珍しくないなど、低迷期を迎えてしまいます。
その後、監督の交代や有力選手の活躍などで2013年秋に久しぶりの優勝をすると、その後の7年間で9度のリーグ優勝と現在では1強体制を築きつつあります。
その成績に比例するように、近年では毎年のようにプロ野球界に選手を送り込んでおり、関西地区の大学でもかなり注目を集める大学です。過去10年間の大学別ドラフト指名ランキングでは、慶応大・東洋大・東海大と並んで4位にランクインしています。
京都産業大学
・優勝回数 12回(新連盟)、12回(通算)
・主なOB 小林晋哉、倉義和、平野佳寿など
特色
京都産業大学は、関西地方でも有数のスポーツ強豪校として知られる大学です。大学にはスポーツ関連の学科もあるため、野球だけでなくラグビーやサッカーなどのスポーツのアスリートも多数在籍しています。
もともとは、旧関西六大学リーグの下部連盟であった京滋大学野球連盟に所属していましたが、旧関西六大学リーグへの昇格後に関西大学野球連合が分裂したため、そのまま現在の関西六大学に所属することとなりました。
近年では大阪商業大学がリーグ優勝する回数が多いのですが、それ以外では京都産業大学がほとんど優勝しており、1強体制に待ったをかける存在となっています。
2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、春季リーグの代替試合も辞退することとなるなどアクシデントの多いシーズンとなってしまいましたが、秋のリーグ戦では1勝差で惜しくも2位となってしまったものの、完全復活を印象づけることができました。
大阪学院大学
・優勝回数 12回(新連盟)、12回(通算)
・主なOB 久保俊巳、金田和之など
特色
大阪学院大学は、大阪の吹田市に所在を置く大学です。
大阪学院大の場合も、もともとは旧関西六大学リーグの下部リーグであった阪神大学野球連盟に加盟していましたが、旧関西六大学リーグに昇格していたこともあったため、新関西六大学リーグが発足する際の呼びかけに応じて新関西六大学リーグに加盟することとなりました。
新連盟でのリーグ戦では発足当初から2000年代前半にかけて優勝を重ねてきましたが、ここ10年ほどはリーグ優勝から遠ざかっています。
通常の勝ち点制ではなく、2戦総当たりで行われた直近の2020年秋のリーグ戦は、上位浮上のチャンスでしたが5位で終えました。しかし、優勝した大阪商業大からも白星を上げており、単純にやられっぱなしというわけではありません。
今後も強力なエースの登場などがあれば優勝を狙えるチャンスはありそうです。
大阪経済大学
・優勝回数 7回(新連盟)、8回(通算)
・主なOB 西脇興司、有働克也、山本和作など
特色
大阪経済大学は、大阪市内にキャンパスを置きますが、野球部は茨木市のグラウンドで活動を行っています。野球部の創部は昭和7年と歴史があり、関西六大学の中では2番目の歴史の古さです。
これまでに7回のリーグ優勝がありますが、最後に優勝したのは2007年秋のリーグ戦で、六大学の中で最も優勝から遠ざかっています。浮き沈みはあるものの、基本的には中位から下位で終えるシーズンが多く、低迷気味と言えます。
そんな中、2016年に、最後にリーグ優勝した2007年のメンバーでもある山本和作氏が、プロ野球界を経て強豪校としては異例となる29歳の若さで監督に就任しました。
まだ結果が出ているとは言えませんが、数年後には関西六大学の勢力図がガラッと変わっているかもしれません。
神戸学院大学
・優勝回数 2回(新連盟)、2回(通算)
・主なOB 田中彰、岡嵜雄介
特色
神戸学院大学は、関西六大学の中で唯一の兵庫県に所在を置く大学になります。また、前身が女学校だったこともあり、関西六大学の中では野球部の創部が一番浅い大学です。
そのためか、関西六大学の中では最も優勝回数も少なく、注目度はあまり高くありません。過去2回のリーグ優勝は、どちらも秋のリーグ戦でしたが、神宮大会の関西地区代表決定戦で敗れているため、関西六大学の中では唯一、全国大会の出場経験がありません。
2020年秋のリーグ戦では2勝8敗で最下位となってしまいましたが、そのうち4試合が1点差での敗戦となっており、強豪校相手にも互角の試合を繰り広げています。
神戸市周辺には高校野球の強豪校がたくさんありますが、大学の強豪校は少ないように感じます。神戸学院大は、規模の大きい大学でもあり、神戸市や兵庫県を代表する強豪校としての下地がありますので、そのような活躍を期待したいです。
歴代優勝校のご紹介
関西六大学野球連盟のリーグ戦の歴代優勝校について、前身の連盟時代から現在の連盟までの分までご紹介します。
年度(西暦) | 年度(和暦) | 春の優勝校 | 秋の優勝校 |
---|---|---|---|
1931年 | 昭和6年 | 立命館大 | |
1932年 | 昭和7年 | 関西大 | 関西大 |
1933年 | 昭和8年 | 関西大 | 関西大 |
1934年 | 昭和9年 | 立命館大 | 京都帝国大 |
1935年 | 昭和10年 | 関西大 | 関西大 |
1936年 | 昭和11年 | 関西大 | 関西大 |
1937年 | 昭和12年 | 立命館大 | 関西大 |
1938年 | 昭和13年 | 関西大 | 立命館大 |
1939年 | 昭和14年 | 立命館大 | 京都帝国大 |
1940年 | 昭和15年 | 関西大 | 関西大 |
1941年 | 昭和16年 | 同志社大 | 同志社大 |
1942年 | 昭和17年 | 同志社大 | 同志社大 |
1946年 | 昭和21年 | 同志社大 | 同志社大 |
1947年 | 昭和22年 | 立命館大 | 関西学院大 |
1948年 | 昭和23年 | 同志社大 | 立命館大 |
1949年 | 昭和24年 | 関西学院大 | 関西大 |
1950年 | 昭和25年 | 関西大 | 同志社大 |
1951年 | 昭和26年 | 関西学院大 | 関西大 |
1952年 | 昭和27年 | 関西学院大 | 関西大 |
1953年 | 昭和28年 | 関西学院大 | 関西大 |
1954年 | 昭和29年 | 立命館大 | 関西学院大 |
1955年 | 昭和30年 | 同志社大 | 関西学院大 |
1956年 | 昭和31年 | 関西大 | 立命館大 |
1957年 | 昭和32年 | 関西大 | 立命館大 |
1958年 | 昭和33年 | 関西大 | 関西大 |
1959年 | 昭和34年 | 関西学院大 | 関西学院大 |
1960年 | 昭和35年 | 同志社大 | 立命館大 |
1961年 | 昭和36年 | 関西大 | 立命館大 |
1962年 | 昭和37年 | 関西大 | 立命館大 |
1963年 | 昭和38年 | 立命館大 | 関西大 |
1964年 | 昭和39年 | 関西学院大 | 同志社大 |
1965年 | 昭和40年 | 立命館大 | 同志社大 |
1966年 | 昭和41年 | 近畿大 | 関西学院大 |
1967年 | 昭和42年 | 関西大 | 近畿大 |
1968年 | 昭和43年 | 龍谷大 | 近畿大 |
1969年 | 昭和44年 | 関西大 | 関西大 |
1970年 | 昭和45年 | 関西大 | 関西大 |
1971年 | 昭和46年 | 関西大 | 関西大 |
1972年 | 昭和47年 | 関西大 | 関西大 |
1973年 | 昭和48年 | 同志社大 | 同志社大 |
1974年 | 昭和49年 | 近畿大 | 同志社大 |
1975年 | 昭和50年 | 大阪商業大 | 近畿大 |
1976年 | 昭和51年 | 大阪商業大 | 近畿大 |
1977年 | 昭和52年 | 立命館大 | 大阪商業大 |
1978年 | 昭和53年 | 立命館大 | 同志社大 |
1979年 | 昭和54年 | 大阪商業大 | 同志社大 |
1980年 | 昭和55年 | 近畿大 | 大阪経済大 |
1981年 | 昭和56年 | 近畿大 | 近畿大 |
1982年 | 昭和57年 | 大阪商業大 | 大阪商業大 |
1983年 | 昭和58年 | 大阪商業大 | 大阪学院大 |
1984年 | 昭和59年 | 大阪経済大 | 大阪学院大 |
1985年 | 昭和60年 | 龍谷大 | 京都産業大 |
1986年 | 昭和61年 | 大阪商業大 | 龍谷大 |
1987年 | 昭和62年 | 大阪経済大 | 龍谷大 |
1988年 | 昭和63年 | 大阪経済大 | 大阪学院大 |
1989年 | 平成元年 | 大阪学院大 | 大阪経済大 |
1990年 | 平成2年 | 龍谷大 | 京都産業大 |
1991年 | 平成3年 | 大阪商業大 | 大阪経済大 |
1992年 | 平成4年 | 京都産業大 | 大阪商業大 |
1993年 | 平成5年 | 龍谷大 | 大阪学院大 |
1994年 | 平成6年 | 龍谷大 | 大阪学院大 |
1995年 | 平成7年 | 大阪学院大 | 龍谷大 |
1996年 | 平成8年 | 大阪学院大 | 大阪学院大 |
1997年 | 平成9年 | 龍谷大 | 神戸学院大 |
1998年 | 平成10年 | 龍谷大 | 大阪学院大 |
1999年 | 平成11年 | 龍谷大 | 龍谷大 |
2000年 | 平成12年 | 龍谷大 | 龍谷大 |
2001年 | 平成13年 | 大阪学院大 | 龍谷大 |
2002年 | 平成14年 | 龍谷大 | 京都産業大 |
2003年 | 平成15年 | 京都産業大 | 龍谷大 |
2004年 | 平成16年 | 龍谷大 | 京都産業大 |
2005年 | 平成17年 | 京都産業大 | 龍谷大 |
2006年 | 平成18年 | 龍谷大 | 龍谷大 |
2007年 | 平成19年 | 大阪経済大 | 大阪経済大 |
2008年 | 平成20年 | 龍谷大 | 龍谷大 |
2009年 | 平成21年 | 龍谷大 | 龍谷大 |
2010年 | 平成22年 | 大阪学院大 | 龍谷大 |
2011年 | 平成23年 | 龍谷大 | 神戸学院大 |
2012年 | 平成24年 | 龍谷大 | 京都産業大 |
2013年 | 平成25年 | 京都産業大 | 大阪商業大 |
2014年 | 平成26年 | 龍谷大 | 京都産業大 |
2015年 | 平成27年 | 大阪商業大 | 大阪商業大 |
2016年 | 平成28年 | 京都産業大 | 大阪商業大 |
2017年 | 平成29年 | 大阪商業大 | 大阪商業大 |
2018年 | 平成30年 | 大阪商業大 | 京都産業大 |
2019年 | 令和元年 | 大阪商業大 | 大阪商業大学 |
2020年 | 令和2年 | 大阪商業大※ | 大阪商業大学 |
※1981年以前は旧関西六大学野球連盟。 | |||
※2020年春は新型コロナの影響により京都産業大を除く5大学による1回戦総当たりの代替試合 |
学校別優勝回数ランキング
続いて、学校別にリーグ戦の優勝回数とランキングを紹介します。
旧関西六大学野球連盟時代の優勝回数 | ||
---|---|---|
順位 | 学校名 | 優勝回数(春・秋) |
1位 | 関西大学 | 32回(17・15) |
2位 | 立命館大学 | 17回(9・8) |
2位 | 同志社大学 | 17回(7・10) |
4位 | 関西学院大学 | 11回(6・5) |
5位 | 近畿大学 | 9回(4・5) |
6位 | 大阪商業大学 | 4回(3・1) |
7位 | 京都帝国大学 | 2回(0・2) |
8位 | 龍谷大学 | 1回(1・0) |
8位 | 大阪経済大学 | 1回(0・1) |
新関西六大学野球連盟での優勝回数 | ||
順位 | 学校名 | 優勝回数(春・秋) |
1位 | 龍谷大学 | 28回(16・12) |
2位 | 大阪商業大学 | 16回(8・8) |
3位 | 京都産業大学 | 12回(5・7) |
4位 | 大阪学院大学 | 12回(5・7) |
5位 | 大阪経済大学 | 7回(4・3) |
6位 | 神戸学院大学 | 2回(0・2) |
合計優勝回数(脱退校は除く) | ||
順位 | 学校名 | 優勝回数(春・秋) |
1位 | 龍谷大学 | 29回(17・12) |
2位 | 大阪商業大学 | 20回(11・9) |
3位 | 京都産業大学 | 12回(5・7) |
4位 | 大阪学院大学 | 12回(5・7) |
5位 | 大阪経済大学 | 8回(4・4) |
6位 | 神戸学院大学 | 2回(0・2) |
※2020年春の代替試合の優勝はカウントしていません。 |
優勝回数は、龍谷大学が最多となっていますが、大阪商業大学も猛烈な追い上げを見せています。
歴代の個人記録のご紹介
関西六大学野球連盟の各種個人記録について、打撃部門と投手部門に分けてご紹介します。
打撃部門
通算最多安打
1位 宇田英樹選手(龍谷大) 119安打 1984年~1987年
2位 金子和豊選手(大阪商業大) 110安打 2002年~2005年
3位 福島康平選手(大阪経済大) 109安打 2009年~2012年
シーズン最多安打
1位 谷佳知(大阪商業大) 26安打 1993年秋
シーズン最高打率
1位 谷佳知(大阪商業大) 0.565 1993年秋
シーズン最多打点
1位 市来悟選手(京都産業大) 20打点 2004年秋
通算本塁打
1位 佐伯貴弘選手(大阪商業大) 12本 1989年~1992年
通算盗塁数
1位 藤田吉男選手(京都産業大) 65盗塁 1982年~1985年
投手部門
通算勝利数
1位 平野佳寿選手(京都産業大) 36勝 2002年~2005年
2位 小林寛選手(大阪学院大) 35勝 2007年~2010年
3位 門田一宏選手(龍谷大) 34勝 1984年~1987年
シーズン最多勝利
1位 米沢秀典選手(大阪学院大) 9勝 1984年秋
1位 小林寛選手(大阪学院大) 9勝 2010年秋
シーズン最優秀防御率
1位 金田和之選手(大阪学院大) 0.00 2010年秋
2位 榎本公介選手(大阪学院大) 0.22 2001年春
3位 岡田慎市選手(大阪経済大) 0.28 1991年秋
通算奪三振
1位 平野佳寿選手(京都産業大) 404奪三振 2002年~2005年
シーズン最多奪三振
1位 小林寛選手(大阪学院大) 112奪三振 2010年秋
⇒全日本大学野球選手権!歴代の優勝校や優勝回数ランキング・出場資格をご紹介
⇒明治神宮野球大会!大学の出場条件と歴代優勝校をご紹介!
最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。