こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
阪神大学野球連盟は1982年に発足しました。阪神地区に所在する大学を中心に構成された連盟です。2020年秋の大会現在で18校の大学が加盟していますが、2部リーグは東西に分かれているのが特徴といえます。
今回は、阪神大学野球連盟について特集します。連盟に加盟している全ての大学や優勝経験のある大学、さらに歴代優勝校や個人記録にも触れますので、楽しみにしてくださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
阪神大学野球連盟の全加盟校のご紹介
まずは、阪神大学野球連盟に加盟している全18校をご紹介します。
*天理大学
連盟加入年 1954年
*追手門学院大学
連盟加入年 1970年
*大阪体育大学
連盟加入年 1968年
*関西国際大学
連盟加入年 2001年
*大阪産業大学
連盟加入年 1968年
*甲南大学
連盟加入年 1954年
*桃山学院大学
連盟加入年 1959年
*関西外国語大学
連盟加入年 1970年
*大阪経済法科大学
連盟加入年 1975年
*摂南大学
連盟加入年 1977年
*帝塚山大学
連盟加入年 1988年
*大阪電気通信大学
連盟加入年 1963年
*神戸国際大学
連盟加入年 1990年
*流通科学大学
連盟加入年 1994年
*姫路獨協大学
連盟加入年 1989年
*関西福祉大学
連盟加入年 1999年
*兵庫大学
連盟加入年 1998年
*宝塚医療大学
連盟加入年 2019年
優勝経験のある加盟校のご紹介
阪神大学野球連盟に加盟している大学の中から、1部リーグで優勝経験のある主な大学についてご紹介します。
*連盟を脱退した大学は除きます。
大阪体育大学
・優勝回数 38回
・主なOB 上原浩治、村田透、松葉貴大、酒居知史、菅原秀など
特色
大阪体育大学は、阪神大学野球連盟の中で最多となる38回のリーグ優勝経験がある強豪校です。2006年の全日本大学野球選手権では、阪神大学野球連盟の大学としては初の優勝も達成しております。
現在でも阪神大学野球連盟の大学の全国大会での優勝は、この1回のみとです。かつて、関西六大学野球連盟の下部リーグだった時代にも優勝経験がありますが、昇格することができずに現在も阪神大学野球連盟に所属しています。
部員数は連盟でも随一の数で、毎年40人ほどの選手が入部してきていますが強豪校にしては珍しく、地元関西の高校出身の選手が多数を占めており、そこまで強豪校出身の選手ばかりというわけでもないようです。
また、日米をまたにかけて大活躍した上原浩治投手が、当時は体育教師を目指して進学したことでも有名です。
天理大学
・優勝回数 20回
・主なOB 松本忠繁、小山雄輝、中村和樹、石原貴規
特色
天理大学は、奈良県を代表するスポーツの強豪校として、付属高校である天理高校とともに全国的に有名です。大学には体育学部もあり、特にラグビーや柔道は全国でも指折りの強豪校として知られています。
野球部の方は、阪神大学野球連盟の創設して間もなく加盟していますが、60年以上の歴史の中で1部リーグに参加できなかったのがわずか3シーズンのみと、まさに阪神大学野球連盟の盟主とも言える存在です。
1980年代には、リーグ戦6連覇などの輝かしい成績も残しましたが、プロ野球選手の輩出といった点では2010年のドラフト会議で小山選手が巨人に指名されたのが、大学初のドラフト指名と、割と最近なのが意外な感じもします。
天理高校は春夏3度の甲子園優勝がありますが、天理大は2度のベスト8が全国大会での最高成績であり、インパクトのある成績を残したいところです。
甲南大学
・優勝回数 10回
・主なOB
特色
甲南大学は、神戸市に所在を置く私立大学です。阪神大学野球連盟は、甲南大学・大阪商業大学・神戸商船大学の阪神地区の3校により創設されましたが、関西地区では野球連盟の変遷があり、現在も加盟しているのは甲南大学のみになります。
リーグ戦の初代王者でもある甲南大は、1960年代頃までは連盟を代表する強豪として好成績をおさめてきました。その後は部員数の減少やグラウンド難などがあり、低迷の一途をたどります。
その後、野球場の完成やスポーツ推薦入学の導入などもあり、2000年代中盤に一時持ち直しましたが、現在まで1部と2部を行ったり来たりしており、1部に定着できているとは言えません。
しかし、現在の部員数は100名を超えており、関西地区をはじめとする強豪校の選手が多数在籍しておりますので、再び1部定着や1部優勝などができるポテンシャルは充分ありそうです。
大阪産業大学
・優勝回数 10回
・主なOB 中野誠吾、森山周、山本拓司、内田好治、加藤聡
特色
大阪産業大学は、大東市に所在を置く私立大学です。1980年の半ば以降はリーグ優勝10回のほか、毎シーズンのように上位争いを繰り広げており、強豪校としてリーグ戦を盛り上げています。
強豪としてのイメージのある大阪産業大ですが、リーグ優勝から10年以上遠ざかっており、その地位には若干の陰りが見え始めています。
なお、高校野球界において、今や全国トップクラスの強豪校といっても過言でない大阪桐蔭高校は付属高校であり、大学と同じ敷地内に校舎を置いています。
関西国際大学
・優勝回数 9回
・主なOB 榊原諒、井原正樹、松永昂大、益田直也
特色
関西国際大学は、兵庫県の三木市や尼崎市などにキャンパスを置く大学です。1998年の創部に2001年の連盟加盟と、阪神大学野球連盟のなかでは2番目に新しい大学になります。
にも関わらず、すでに9度のリーグ優勝の経験があり、阪神大学野球連盟の大学の全国大会では2番めの好成績となる全日本大学野球選手権でのベスト4など、一気にリーグの強豪校に急成長しました。
また、2020年秋のリーグ戦でも無敗で優勝しています。部員数は100名前後と他の強豪校よりは若干少ないものの、質は互角といったところです。
関西国際大学の場合、専用の野球場に加え第二野球場も備えるなど野球環境は連盟でもトップクラスで、その辺の微妙な優位点がリーグ戦の成績につながっているのかもしれません。
桃山学院大学
・優勝回数 3回
特色
桃山学院大学は、大阪府の南に位置する和泉市に所在を置く文科系の総合大学です。大学創立は1959年ですが、そのルーツは明治時代までさかのぼることができ、連盟でも屈指の歴史があります。
野球部の戦績としては、旧関西六大学野球連盟の下部リーグ時代の1960年代にはリーグの強豪として3度のリーグ優勝がありますが、いずれも昇格を逃しています。
以降の成績は、下降の一途をたどり、1995年春を最後に2部リーグから昇格できていません。2部東リーグでは優勝経験があるものの、惜しくも昇格を逃しています。
1部リーグで優勝争いをする大学は100名を超える部員を有していますが、桃山学院大は50名にも満たず、強豪校と渡り合うのは厳しいかもしれません。
ただ、低迷期を乗り越えて復活した大学はいくらでもありますので、桃山学院大にもそのような活躍を期待したいです。
大阪経済法科大学
・優勝回数 2回
・主なOB 内山智之、吉本一義
特色
大阪経済法科大学は、大阪府八尾市に所在を置く大学です。全国的な知名度がある大学とは言えませんが、阪神大学野球連盟では1980年代から2000年代にかけての約25年に渡って1部リーグに定着していた、かつての強豪校です。
過去の2度の1部リーグ優勝は、1992年に春秋連覇した際の2回になります。
現在は2部東リーグでの戦いとなっていますが、こちらでは上位争いを繰り広げていますが、前述の桃山学院大学と同様、部員数や環境面では上位相手には厳しいものがあります。
そんな中でも、「大舞台をもう一度!」のスローガンのもと、1部昇格を狙っています。
姫路獨協大学
・優勝回数 1回
特色
姫路獨協大学は、1987年の創立創部、1989年の連盟加盟と歴史は浅めの大学です。
キャンパスなどのハードを設置したのは姫路市になりますが、運営は獨協学園となっており、首都大学野球連盟に所属する獨協大学とは系列校になります。
野球部は加盟からわずか10年ほどで1部リーグで優勝するなど、強豪校の仲間入りを果たすかと思われましたが、その後は、基本的に下位争いに転じてしまい、現在では2部西リーグで昇格を目指しています。
2部でも苦戦は続いていますが、専用の野球場を完備していたり、地元主体ではあるものの2部の中では部員数は多めであったりと、今後急浮上しても不思議ではない下地はあります。
歴代優勝校のご紹介
阪神大学野球連盟のリーグ戦の歴代優勝校について、前身のリーグ戦が開始された1955年のものからご紹介します。
年度(西暦) | 年度(和暦) | 春の優勝校 | 秋の優勝校 |
---|---|---|---|
1955年 | 昭和30年 | 甲南大 | 大阪商業大 |
1956年 | 昭和31年 | 大阪商業大 | 大阪商業大 |
1957年 | 昭和32年 | 大阪商業大 | 大阪商業大 |
1958年 | 昭和33年 | 甲南大 | 大阪商業大 |
1959年 | 昭和34年 | 大阪商業大 | 甲南大 |
1960年 | 昭和35年 | 甲南大 | 大阪商業大 |
1961年 | 昭和36年 | 大阪商業大 | 大阪商業大 |
1962年 | 昭和37年 | 大阪商業大 | 大阪商業大 |
1963年 | 昭和38年 | 甲南大 | 桃山学院大 |
1964年 | 昭和39年 | 甲南大 | 大阪商業大 |
1965年 | 昭和40年 | 大阪商業大 | 大阪商業大 |
1966年 | 昭和41年 | 大阪商業大 | 桃山学院大 |
1967年 | 昭和42年 | 大阪商業大 | 桃山学院大 |
1968年 | 昭和43年 | 大阪商業大 | 甲南大 |
1969年 | 昭和44年 | 大阪学院大 | 大阪学院大 |
1970年 | 昭和45年 | 大阪学院大 | 大阪学院大 |
1971年 | 昭和46年 | 大阪商業大 | 大阪商業大 |
1972年 | 昭和47年 | 神戸学院大 | 神戸学院大 |
1973年 | 昭和48年 | 大阪体育大 | 大阪体育大 |
1974年 | 昭和49年 | 神戸学院大 | 神戸学院大 |
1975年 | 昭和50年 | 大阪学院大 | 大阪学院大 |
1976年 | 昭和51年 | 大阪学院大 | 大阪学院大 |
1977年 | 昭和52年 | 大阪学院大 | 大阪体育大 |
1978年 | 昭和53年 | 大阪学院大 | 天理大 |
1979年 | 昭和54年 | 大阪学院大 | 大阪学院大 |
1980年 | 昭和55年 | 大阪学院大 | 神戸学院大 |
1981年 | 昭和56年 | 大阪体育大 | 大阪学院大 |
1982年 | 昭和57年 | 天理大 | 天理大 |
1983年 | 昭和58年 | 天理大 | 天理大 |
1984年 | 昭和59年 | 天理大 | 天理大 |
1985年 | 昭和60年 | 大阪産業大 | 大阪体育大 |
1986年 | 昭和61年 | 大阪体育大 | 大阪産業大 |
1987年 | 昭和62年 | 天理大 | 大阪体育大 |
1988年 | 昭和63年 | 天理大 | 大阪体育大 |
1989年 | 平成元年 | 大阪体育大 | 大阪産業大 |
1990年 | 平成2年 | 大阪体育大 | 大阪産業大 |
1991年 | 平成3年 | 大阪体育大 | 天理大 |
1992年 | 平成4年 | 大阪経済法科大 | 大阪経済法科大 |
1993年 | 平成5年 | 大阪体育大 | 甲南大 |
1994年 | 平成6年 | 甲南大 | 大阪産業大 |
1995年 | 平成7年 | 大阪体育大 | 甲南大 |
1996年 | 平成8年 | 大阪体育大 | 大阪体育大 |
1997年 | 平成9年 | 天理大 | 大阪体育大 |
1998年 | 平成10年 | 大阪体育大 | 姫路獨協大 |
1999年 | 平成11年 | 天理大 | 大阪産業大 |
2000年 | 平成12年 | 大阪体育大 | 大阪体育大 |
2001年 | 平成13年 | 大阪体育大 | 大阪体育大 |
2002年 | 平成14年 | 大阪体育大 | 大阪体育大 |
2003年 | 平成15年 | 大阪体育大 | 大阪産業大 |
2004年 | 平成16年 | 大阪産業大 | 大阪体育大 |
2005年 | 平成17年 | 天理大 | 大阪体育大 |
2006年 | 平成18年 | 大阪体育大 | 大阪産業大 |
2007年 | 平成19年 | 関西国際大 | 関西国際大 |
2008年 | 平成20年 | 関西国際大 | 大阪産業大 |
2009年 | 平成21年 | 関西国際大 | 関西国際大 |
2010年 | 平成22年 | 大阪体育大 | 関西国際大 |
2011年 | 平成23年 | 大阪体育大 | 大阪体育大 |
2012年 | 平成24年 | 大阪体育大 | 大阪体育大 |
2013年 | 平成25年 | 天理大 | 大阪体育大 |
2014年 | 平成26年 | 大阪体育大 | 大阪体育大 |
2015年 | 平成27年 | 大阪体育大 | 天理大 |
2016年 | 平成28年 | 関西国際大 | 大阪体育大 |
2017年 | 平成29年 | 天理大 | 天理大 |
2018年 | 平成30年 | 天理大 | 関西国際大 |
2019年 | 令和元年 | 大阪体育大 | 天理大 |
2020年 | 令和2年 | 新型コロナの影響で中止 | 関西国際大 |
2021年 | 令和3年 | 天理大 | |
※1962年~1981年は関西六大学野球連盟の下部リーグ |
学校別優勝回数ランキング
続いて、学校別にリーグ戦の優勝回数とランキングを紹介します。
順位 | 学校名 | 優勝回数(春・秋) |
---|---|---|
1位 | 大阪体育大 | 38回(21・17) |
2位 | 大阪商業大※ | 20回(10・10) |
2位 | 天理大 | 20回(12・8) |
4位 | 大阪学院大※ | 14回(8・6) |
5位 | 甲南大 | 10回(6・4) |
5位 | 大阪産業大 | 10回(2・8) |
7位 | 関西国際大 | 9回(4・5) |
8位 | 神戸学院大※ | 5回(2・3) |
9位 | 桃山学院大 | 3回(0・3) |
10位 | 大阪経済法科大 | 2回(1・1) |
11位 | 姫路獨協大 | 1回(0・1) |
※連盟脱退済 |
優勝回数では、大阪体育大学が最多となっていますが、過去には、現在は他連盟に所属している大学も多数優勝しています。
歴代の個人記録のご紹介
阪神大学野球連盟の各種個人記録について、打撃部門と投手部門に分けてご紹介します。
打撃部門
通算最多安打
1位 座喜味大河選手(甲南大) 117安打 1993年~1996年
2位 上田哲平選手(関西国際大) 116安打 2013年~2016年
3位 荻野大輔選手(甲南大) 113安打 1993年~1996年
通算本塁打
1位 松本敬弘選手(大阪体育大) 12本 2008年~2011年
2位 大畑建人選手(大阪体育大) 10本 2010年~2013年
通算盗塁
1位 座喜味大河選手(甲南大) 87盗塁 1993年~1996年
1季最高打率
1位 権代雄太郎選手(天理大) .551 2018年春
1季最多安打
1位 権代雄太郎選手(天理大) 27安打 2018年春
1季最多打点
1位 田中秀政選手(天理大) 18打点 2018年春
投手部門
通算勝利数
1位 上原浩治選手(大阪体育大) 36勝 1995年~1998年
2位 明松英俊選手(甲南大) 34勝 1994年~1997年
3位 榊原諒選手(関西国際大) 32勝 2005年~2008年
通算奪三振数
1位 田中稔士選手(大阪産業大) 444個 1991年~1994年
1季最多勝利
1位 三宅昭典選手(天理大) 9勝 1983年春
1季最多奪三振
1位 田中稔士選手(大阪産業大) 93個 1993年秋
連続イニング無失点
1位 相馬幸樹選手(大阪体育大学) 64回2/3 1999年秋~2001年春
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最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。