こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
下関国際高校は、1964年に設立した山口県下関市にある私立高校です。硬式野球部は設立の翌年である1964年に創部されています。
しばらくは甲子園出場はなかったものの、2017年の夏の大会で初出場を果たし、さらに2018年には春夏連続で甲子園出場を果たしました。
2020年の秋の中国地区大会で準優勝して、3年ぶりに甲子園に帰ってくる事となっています。
今回は、下関国際高校の野球部を特集します。2020年の秋のメンバーや戦績、監督の紹介、さらに甲子園での戦いぶりやプロ野球選手になったOBにも触れますので、楽しみにして下さいね。
あくまでも参考情報としてご覧ください。
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下関国際高校の2020年メンバーをご紹介!
まずは、直近の公式戦である2020年秋季中国地区大会出場時の登録メンバーをご紹介します。
背番号 | 名前 | 学年 | ポジション | 出身中学校 | 中学時の所属チーム |
---|---|---|---|---|---|
1 | 仲井慎選手 | 1年生 | 投手 | 兵庫県加西市加西中 | 兵庫北播リトルシニア |
2 | 守優雅選手 | 2年生 | 捕手 | 福岡県福岡市香椎第二中 | 福岡ペガサス |
3 | 山川太陽選手 | 2年生 | 内野手 | 広島県呉市横路中 | 東広島リトルシニア |
4 | 山下世虎選手 | 1年生 | 内野手 | 和歌山県橋本市高野口中 | 和歌山北ボーイズ |
5 | 賀谷勇斗選手 | 1年生 | 内野手 | 広島県呉市白岳中 | 呉中央リトルシニア |
6 | 森凜琥選手 | 1年生 | 内野手 | 大阪府佐野市新池中 | 泉佐野リトルシニア |
7 | 片桐優介選手 | 2年生 | 外野手 | 下関市長府中 | 下関ホエールズ |
8 | 赤瀬健心選手 | 1年生 | 外野手 | 大阪府松原市第二中 | 羽曳野ボーイズ |
9 | 水安勇選手 | 1年生 | 外野手 | 宇部市黒石中 | 宇部ボーイズ |
10 | 長琉之介選手 | 2年生 | 投手 | 福岡県福岡市照葉中 | 福岡ペガサス |
11 | 古賀康誠選手 | 1年生 | 投手 | 福岡県北九州市高須中 | 北九州若松アンビシャス |
12 | 井藤陸斗選手 | 1年生 | 捕手 | 広島県呉市広中央中 | 広島瀬戸内リトルシニア |
13 | 橋爪成選手 | 1年生 | 外野手 | 兵庫県加西市加西中 | 兵庫北播リトルシニア |
14 | 松本竜之介選手 | 1年生 | 内野手 | 広島県広島市大洲中 | 東広島リトルシニア |
15 | 中尾待希選手 | 1年生 | 内野手 | 福岡県糸島市前原東中 | 西福岡メッツ |
16 | 奥山晃大選手 | 1年生 | 外野手 | 兵庫県神戸市有馬中 | 三田ボーイズ |
17 | 染川歓多選手 | 1年生 | 投手 | 広島県熊野町熊野東中 | 東広島リトルシニア |
18 | 松尾勇汰選手 | 1年生 | 投手 | 福岡県北九州市田原中 | 八幡ボーイズ |
下関国際高校は近年力をつけてきた高校ですが、私立ということもあり、登録の18名中16名が山口県外の出身となっています。また、下級生が18名中14名もベンチ入りしているのも特徴的です。
下関国際高校の私のイチオシ選手!
私のイチオシ選手は、背番号11番ながら秋の中国地区大会では3試合に先発した、古賀康誠(こがこうせい)選手です。
古賀選手は、下関市の海を挟んでお隣の福岡県北九州市出身で、中学時代には北九州若松アンビシャスでプレーしました。中学3年時には全国ベスト8入りに大きく貢献しています。
高校は下関国際高校に進学を決めますが、現在の部員数41名のところ、古賀選手の世代は30名以上も入部してきている上、県外出身の選手も多いため、学校側からの熱心なスカウトがあったものと思われます。
夏が終わり、新チームとなると、古賀選手も投手陣の一角を形成します。背番号こそ11番ですが、秋の中国地区大会には3試合に先発し、わずか2失点と抜群の安定感を見せ、チームの選抜出場に大きく貢献しました。
177cm・77kgと、左腕投手としては充分の体格は、チーム内でも随一のスケールです。1年生でサウスポーということもあり、球速は現時点で140キロに達していませんが、ゆったりしたフォームからノビのある球を投げるため、体感では球速以上にスピードを感じそうです。
古賀選手の武器は何と言っても抜群の制球力とテンポの良さと言えます。内外に投げ分けるコントロールの良さと緩急で相手打者を手玉に取るのが特徴です。
まだ、新2年生ということで今後に期待といったところですが、同じ1年生ピッチャーにも好投手が揃っているため、冬場の成長次第では下関国際高校の投手陣はより強力なものとなりそうです。
下関国際高校2020年秋の公式戦の戦績
次に、下関国際高校野球部の、初めての公式戦となる2020年秋季大会からの戦績をご紹介します。
日付 | 大会名 | 何回戦 | 対戦相手 | スコア | 備考(県大会出場決定など) |
---|---|---|---|---|---|
2020年9月13日 | 令和2年度 山口県体育大会高校野球競技 下関1ブロック | 1回戦 | 宇部商業高校 | ○8-5 | |
2020年9月18日 | 2回戦 | 長門高校 | ○5-2 | ||
2020年9月20日 | 代表決定戦 | 山口鴻城高校 | ○7-1 | 県大会出場決定 | |
2020年9月25日 | 令和2年度 山口県体育大会高校野球競技 | 準々決勝 | 柳井学園高校 | ○8-5 | |
2020年9月27日 | 準決勝 | 宇部鴻城高校 | ○8-6 | 中国地区大会出場決定 | |
2020年9月29日 | 決勝 | 桜ケ丘高校 | ●3-5 | ||
2020年10月23日 | 第135回 秋季中国地区高等学校野球大会 | 1回戦 | 西城農業高校 | ○8-1 | |
2020年10月25日 | 準々決勝 | 岡山学芸館高校 | ○5-1 | ||
2020年10月31日 | 準決勝 | 米子東高校 | ○12-0 | ||
2020年11月1日 | 決勝 | 広島新庄高校 | ●2-3 |
中国地区大会で見事に準優勝して、甲子園出場を決めました。
下関国際高校の監督ってどんな人?
2021年2月現在、下関国際高校の野球部を率いる監督は、坂原秀尚(さかはらひでなお)さんです。
指導者としての経歴
2003年 広島国際学院大学野球部コーチ就任
2006年 下関国際高校野球部監督就任
2017年 第99回夏全国高校野球選手権大会出場
坂原監督ってこんな人
坂原監督は広島県出身で、現役時代は広島国際学院高校・広島国際学院大学で投手としてプレーしました。その後、社会人野球や母校の広島国際学院大学のコーチを経て、2006年から下関国際高校の監督に就任しています。
就任当初は、教員免許取得のため東亜大学に通いながら指導をしていました。
そんな坂原監督が就任した下関国際高校ですが、就任前には野球部員の集団万引きが発覚し大会出場停止処分を受けたりとかなりの荒れ放題でした。また、坂原監督が就任すると、厳しい監督がきたということで部員が次々辞めていき、1人しか残らなかったそうです。
それでも、甲子園を目指す環境にはなかった下関国際高校を、12年をかけて2017年の甲子園初出場まで導きました。
坂原監督の指導方針は、半強制的に携帯電話を解約させたり、超強豪校以上の長時間の練習だったりと、選手の自主性をうたう現代の高校野球からすると、逆行するかのようです。
しかし、下関国際高校のような強豪校としての下地のない高校にとっては、それが良かったのかもしれません。
甲子園初出場には坂原監督の「文武両道はありえない」という発言が話題となりました。体罰などはあってはなりませんが、下関国際高校の「スパルタ式」のような特色は面白いと感じます。
下関国際高校野球部の甲子園での戦績
下関国際高校野球部のこれまでの甲子園での戦績をご紹介します。
大会名 | 回数 | 勝敗数 |
---|---|---|
春選抜高校野球大会 | 1回 | 0勝1敗 |
夏全国高校野球選手権大会 | 2回 | 3勝2敗 |
合計 | 3回 | 3勝3敗 |
出場回数は少ないですが、2018年夏には強豪校を次々に破りベスト8入りするなどの躍進もしました。
大会名 | 西暦 | 戦績 |
---|---|---|
第99回夏全国高校野球選手権大会 | 2017年 | 2回戦敗退 |
第90回春選抜高校野球大会 | 2018年 | 2回戦敗退 |
第100回夏全国高校野球選手権大会 | 2018年 | ベスト8 |
第93回春選抜高校野球大会 | 2021年 |
甲子園での思い出の試合
私の下関国際高校の思い出の試合として、2018年第100回夏全国高校野球選手権大会の2回戦の試合をご紹介します。
1回戦で岩手の強豪校である花巻東高校を延長戦の末に破り、甲子園初勝利をあげた下関国際高校でしたが、2回戦の相手は、神宮大会準優勝校で強力投手陣を擁する創成館に1回戦で快勝した創志学園高校となりました。
下関国際のエースの鶴田選手も140キロ台後半の速球を持つ好投手でしたが、創志学園のエース西選手はそれ以上の150キロの速球を持ち、1回戦では16奪三振の快投で、好投手対決が期待されました。
試合は初回、下関国際の鶴田選手が3者連続三振を奪い最高の立ち上がりとなりましたが、2回裏に四死球でためたランナーをタイムリーで返されるという嫌な形で3点を先制されてしまいます。
下関国際も、3回に1点を返し、5回にもノーヒットで1点を奪い2-3と粘りを見せましたが、8回裏には追加点を許してしまいました。何よりも、8回までわずか1安打と、西選手に完全に抑え込まれていたのです。
2-4で迎えた最終9回表、下関国際は2つの四死球でランナーをためると、2者連続タイムリーと犠牲フライという鮮やかな攻撃で、5-4と一気に試合をひっくり返しました。
西選手には抑え込まれていましたが、打者の粘り四死球は8回までに7つも獲得できており、かなりの球数は投げさせていたのでした。疲れが見えてきた2年生投手の一瞬の逃さなかった下関国際高校の攻撃と粘り強さは見事なものです。
下関国際高校は、次の3回戦でも好投手を擁する木更津総合高校に勝利し、甲子園初勝利から一気にベスト8入りを果たしています。初戦敗退が多かった山口県勢としては13年ぶりの上位進出となりました。
下関国際高校野球部出身のプロ野球選手
下関国際高校野球部からは、これまで宮崎敦次選手1人のみがプロ入りしています。宮崎選手の卒業年度と最初に入団した球団をご紹介します。
選手名 | 卒業年度 | 最初に入団した球団 |
---|---|---|
宮崎敦次選手 | 2010年 | 千葉ロッテマリーンズ |
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おわりに
今回は、下関国際高校の野球部をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
3年ぶりに甲子園に帰ってきた下関国際高校、狙うは過去最高成績のベスト8、さらに上を目指す戦いとなるでしょう。
どのような試合を見せてくれるのか、楽しみにしたいと思います。
最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。