こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
大阪桐蔭高校の野球部というと、平成の時代では圧倒的な強さを示しましたね。その強さは日本でナンバーワンとの呼び声も上がっています。
令和になってからも強さを見せつけ、2年連続で春の選抜大会出場を決めました。
今回は、大阪桐蔭高校の野球部を紹介します。2020年秋の大会でのメンバーや戦績、監督の紹介、さらに甲子園での活躍ぶりやプロ野球に入ったOBにも触れますので、楽しみにしてくださいね。
あくまでも参考情報としてご覧ください。
■目次(クリックすると飛びます)
大阪桐蔭高校の2020年新メンバーをご紹介!
まずは、直近の公式戦である2020年秋季近畿地区大会出場時の登録メンバーをご紹介します。
背番号 | 名前 | 学年 | ポジション | 出身中学校 | 中学時の所属チーム |
---|---|---|---|---|---|
1 | 松浦慶斗選手 | 2年生 | 投手 | 北海道旭川市明星中 | 旭川大雪ボーイズ |
2 | 田近介人選手 | 2年生 | 捕手 | 愛知県名古屋市猪子石中 | 東海ボーイズ |
3 | 前田健伸選手 | 2年生 | 内野手 | 山口県下松市末武中 | 山口東リトルシニア |
4 | 繁永晟選手 | 2年生 | 内野手 | 福岡県福岡市築城中 | 飯塚ボーイズ |
5 | 宮下隼輔選手 | 2年生 | 内野手 | 愛知県大府市大府南中 | 東海中央ボーイズ |
6 | 藤原夏暉選手 | 2年生 | 内野手 | 和泉市南池田中 | 大阪和泉ボーイズ |
7 | 野間翔一郎選手 | 2年生 | 外野手 | 山口県周南市周陽中 | 山口東リトルシニア |
8 | 池田陵真選手 | 2年生 | 外野手 | 和泉市和泉中 | 忠岡ボーイズ |
9 | 花田旭選手 | 2年生 | 外野手 | 東大阪市新喜多中 | 西淀ボーイズ |
10 | 関戸康介選手 | 2年生 | 投手 | 明徳義塾中/長崎県佐世保市広田中 | 中学軟式野球部 |
11 | 竹中勇登選手 | 2年生 | 投手 | 岡山県浅口市金光中 | 倉敷ビガーズ |
12 | 松尾汐恩選手 | 1年生 | 捕手 | 京都府精華学園中 | 京田辺ボーイズ |
13 | 海老根優大選手 | 1年生 | 外野手 | 千葉県千葉市こてはし台中 | 京葉ボーイズ |
14 | 川井泰志選手 | 1年生 | 投手 | 群馬県桐生市中央中 | 桐生ボーイズ |
15 | 西川音羽選手 | 2年生 | 投手 | 広島県三原市宮浦中 | 三原中央リトルシニア |
16 | 藤田翔太選手 | 2年生 | 外野手 | 兵庫県加古川市志方中 | 神戸中央リトルシニア |
17 | 石川雄大選手 | 2年生 | 内野手 | 岸和田市岸城中 | 忠岡ボーイズ |
18 | 小谷太誠選手 | 2年生 | 内野手 | 鳥取県鳥取市桜ヶ丘中 | 鳥取中央リトルシニア |
19 | 別所孝亮選手 | 1年生 | 投手 | 岐阜県可児市広陵中 | 岐阜中濃ボーイズ |
20 | 山本颯大選手 | 2年生 | 捕手 | 柏原市堅下北中 | 河南リトルシニア |
全国トップに君臨する強豪校ということもあり、選手の出身地は北海道から九州までと様々です。さらに中学時代には、日本代表クラスだった選手が多数入部してきています。
大阪桐蔭高校の私のイチオシ選手!
大阪桐蔭高校野球部の私のイチオシ選手は、世代No.1サウスポーと評される、松浦慶斗(まつうらけいと)選手です。
松浦選手は、宮城県出身ですが、小学生の時に父の仕事の関係で北海道に引っ越しました。小学6年生の時には、日本ハムファイターズジュニアにも選出され、中学時代にはU12日本代表にも選出されるなどの輝かしい実績をあげました。
中学時代から最速138キロの大型左腕として、進路にも注目が集まってていましたが「うまい人と一緒にプレーして自分を高めたい」という理由で大阪桐蔭高校に入学することとなります。
選手層が厚いため、ベンチ入りは1年秋からとなりますが、その後も順調に成長を続け、世代トップクラスの投手にまで成長しました。
左腕ながら最速150キロの速球だけでも魅力的ですが、185cm・94kgのスケールも魅力的です。秋季大会では大阪大会準決勝の履正社高校戦や近畿地区大会準々決勝の天理高校戦などの重要な試合で先発を任されており、監督からの信頼の厚さも伺えます。
世代トップクラスのポテンシャルの持ち主であることは疑いようがありませんが。全国の舞台での活躍が評価をさらに押し上げることとなりますので、選抜での好投を期待したいです。
大阪桐蔭高校2020年秋の公式戦の戦績
次に、大阪桐蔭高校野球部新チームの、初めての公式戦となる2020年秋季大会からの戦績をご紹介します。
日付 | 大会名 | 何回戦 | 対戦相手 | スコア | 備考(県大会出場決定など) |
---|---|---|---|---|---|
2020年9月12日 | 令和2年度 秋季近畿地区高等学校野球大会 大阪府予選 | 2回戦 | 渋谷高校 | ○8-1 | |
2020年9月19日 | 3回戦 | 近畿大学附属高校 | ○10-0 | ||
2020年9月21日 | 4回戦 | 千里高校 | ○24-0 | ||
2020年9月26日 | 5回戦 | 箕面学園高校 | ○8-1 | ||
2020年9月27日 | 準々決勝 | 興國高校 | ○15-1 | ||
2020年10月3日 | 準決勝 | 履正社高校 | ○8-3 | 近畿地区大会出場決定 | |
2020年10月4日 | 決勝 | 東海大仰星高校 | ○8-1 | 優勝 | |
2020年10月24日 | 令和2年度 秋季近畿地区高等学校野球大会 | 1回戦 | 長田高校 | ○8-0 | |
2020年10月25日 | 準々決勝 | 天理高校 | ○11-4 | ||
2020年10月31日 | 準決勝 | 京都国際高校 | ○12-5 | ||
2020年11月1日 | 決勝 | 智辯学園高校 | ●3-7 |
近畿大会で準優勝し、春の選抜大会への出場を果たしました。
大阪桐蔭高校の監督ってどんな人?
2021年3月現在で、大阪桐蔭高校の野球部を率いる監督は、西谷浩一(にしたにこういち)さんです。
指導者としての経歴
1992年 報徳学園高校野球部コーチ就任
1993年 大阪桐蔭高校野球部部長就任
1998年 大阪桐蔭高校野球部監督就任
2008年 第90回夏全国高校野球選手権大会優勝
西谷監督ってこんな人
西谷監督は、兵庫県の名門・報徳学園高校出身ですが、高3の夏には下級生の不祥事により大会出場辞退という経験をしています。
その後、浪人を経て一般入試で関西大学に入学しますが、控え選手ながら主将を任されました。
大学卒業後は、母校の報徳学園で一時的にコーチに就任し、翌年には野球に力を入れ始めていた大阪桐蔭高校の野球部部長に就任しましています。
1998年には監督に就任しますが、「練習の虫」と評された現役時代の熱さそのままに選手たちを鍛え上げます。千葉ロッテに入団した西岡剛選手は、その厳しさから寮を脱走したこともあるそうです。
その指導が実を結び西谷監督が就任以降、7度の全国制覇を成し遂げ、甲子園での勝率も8割超えと驚異の数字となっています。
監督だけでなく教師としての一面を持ち非常に多忙な西谷監督ですが、有望な中学生へのスカウトも自ら行っています。現日本ハムの中田翔選手をスカウトした際は、50回以上も広島に通ったというエピソードは有名です。
大阪桐蔭高校野球部は、全寮制でコンビニ等にも気軽に行けないという厳しい環境で知られていますが、休みの日には選手をバスに乗せてスーパーに連れて行ったり、練習ノートで意見交換したりと選手のケアも欠かしていません。
監督として甲子園通算55勝は、現時点で歴代3位の記録ですが、近い将来これを更新する可能性は高そうです。全国トップに立っていると言っても過言ではない監督ですので、今後も西谷監督の指導や采配には注目が集まるのは間違いなしです。
大阪桐蔭高校野球部の甲子園での戦績
大阪桐蔭高校野球部のこれまでの甲子園での戦績をご紹介します。
大会名 | 回数 | 勝敗数 | |
---|---|---|---|
春選抜高校野球大会 | 11回 | 27勝7敗※ | |
夏全国高校野球選手権大会 | 10回 | 37勝5敗 | |
合計 | 32回 | 64勝12敗 | |
※2020年春選抜高校野球大会の交流試合の1勝を含む |
甲子園では平成の30年間で7度の優勝を誇り、2度の春夏連覇は全国で唯一の金字塔です。甲子園に出場すれば毎回優勝候補に挙げられ、全国イチ注目度の高い高校です。
大会名 | 西暦 | 戦績 |
---|---|---|
第63回春選抜高校野球大会 | 1991年 | ベスト8 |
第73回夏全国高校野球選手権大会 | 1991年 | 優勝 |
第84回夏全国高校野球選手権大会 | 2002年 | 1回戦敗退 |
第76回春選抜高校野球大会 | 2004年 | 2回戦敗退 |
第87回夏全国高校野球選手権大会 | 2005年 | ベスト4 |
第88回夏全国高校野球選手権大会 | 2006年 | 2回戦敗退 |
第79回春選抜高校野球大会 | 2007年 | ベスト8 |
第90回夏全国高校野球選手権大会 | 2008年 | 優勝 |
第82回春選抜高校野球大会 | 2010年 | 2回戦敗退 |
第84回春選抜高校野球大会 | 2012年 | 優勝 |
第94回夏全国高校野球選手権大会 | 2012年 | 優勝 |
第85回春選抜高校野球大会 | 2013年 | 3回戦敗退 |
第95回夏全国高校野球選手権大会 | 2013年 | 3回戦敗退 |
第96回夏全国高校野球選手権大会 | 2014年 | 優勝 |
第87回春選抜高校野球大会 | 2015年 | ベスト4 |
第88回春選抜高校野球大会 | 2016年 | 2回戦敗退 |
第89回春選抜高校野球大会 | 2017年 | 優勝 |
第99回夏全国高校野球選手権大会 | 2017年 | 3回戦敗退 |
第90回春選抜高校野球大会 | 2018年 | 優勝 |
第100回夏全国高校野球選手権大会 | 2018年 | 優勝 |
第92回春選抜高校野球大会 | 2020年 | ※ |
※中止後の交流試合で勝利 |
甲子園での思い出の試合
甲子園では数々の名勝負や熱戦を繰り広げてきた大阪桐蔭高校ですが、思い出の試合として、2006年第88回夏全国高校野球選手権大会の1回戦の試合をご紹介いたします。
前年には辻内選手や平田選手などの超高校級の選手を擁して注目を集めた大阪桐蔭高校ですが、この年も戦力充実の大型チームでした。
対する相手は、春の甲子園優勝校で、後にプロ入りする選手が多数名を連ねる横浜高校です。1回戦屈指の好カードに注目が集まりましたが、横浜高校有利を推す声が多かったようでした。
試合は1回表に高浜選手(現ロッテ)のタイムリーで横浜高校が難なく先制点を挙げました。続くピンチでは三盗を阻止したり、牽制でランナーを刺したりと大阪桐蔭高校も守備でリズムを作ります。
すると、4回裏に8番丸山選手のライトオーバーの2点タイムリーで逆転に成功しました。しかし、横浜高校も続く5回表に同点に追いつき、2-2のスコアで試合は終盤戦へ突入します。
7回裏、疲れが見え始めた横浜高校の川角投手に大阪桐蔭打線が襲い掛かります。上位打線の連続長打などで4点を奪い、均衡を破りました。
8回表には横浜高校も1点を返し、6-3としますが、8回裏には大阪桐蔭高校が試合を決着づけます。謝敷選手、中田翔選手の連続ホームランなどで5点の追加点をあげ、11-3と大きなリードを奪いました。
横浜高校も9回表に3点を返しましたが、反撃は及びませんでした。
松坂大輔選手を擁して春夏連覇して以降、圧倒的な強さを誇った横浜高校ですが、この試合では横浜高校らしくないチグハグな攻撃が目立ち、高校野球界の盟主が交代していくような気配が感じられています。
大阪桐蔭高校は2回戦で、早稲田実業高校に破れてしまいましたが「強い」というインパクトはしっかり残しました。
大阪桐蔭高校野球部出身のプロ野球選手
大阪桐蔭高校野球部からは、これまで40人の選手がプロ入りしています。特に近年では、各球団の主砲クラスのスラッガーを多数輩出していることが注目を集めています。
そこで、西武ライオンズの森選手や日本ハムファイターズの中田選手らの卒業年度と最初に入団した球団をご紹介します。
選手名 | 卒業年度 | 最初に入団した球団 |
---|---|---|
今中慎二選手 | 1988年 | 中日ドラゴンズ |
桐山明佳選手 | 1988年 | 日本ハムファイターズ |
萩原誠選手 | 1991年 | 阪神タイガース |
背尾伊洋選手 | 1991年 | 近鉄バファローズ |
渕脇芳行選手 | 1992年 | 近鉄バファローズ |
川井貴志選手 | 1994年 | 千葉ロッテマリーンズ |
森本学選手 | 1995年 | 福岡ダイエーホークス |
北川利之選手 | 1996年 | 横浜ベイスターズ |
谷口悦司選手 | 1997年 | 大阪近鉄バファローズ |
水田圭介選手 | 1998年 | 西武ライオンズ |
福井強選手 | 1998年 | 西武ライオンズ |
桟原将司選手 | 2000年 | 阪神タイガース |
岩田稔選手 | 2001年 | 阪神タイガース |
中村剛也選手 | 2001年 | 西武ライオンズ |
西岡剛選手 | 2002年 | 千葉ロッテマリーンズ |
三島輝史選手 | 2003年 | 千葉ロッテマリーンズ |
高島毅選手 | 2004年 | オリックスバファローズ |
辻内崇伸選手 | 2005年 | 読売ジャイアンツ |
平田良介選手 | 2005年 | 中日ドラゴンズ |
丸毛謙一選手 | 2006年 | 読売ジャイアンツ |
中田翔選手 | 2007年 | 北海道日本ハムファイターズ |
岡田雅利選手 | 2007年 | 埼玉西武ライオンズ |
浅村栄斗選手 | 2008年 | 埼玉西武ライオンズ |
江村直也選手 | 2010年 | 千葉ロッテマリーンズ |
西田直斗選手 | 2011年 | 阪神タイガース |
山足達也選手 | 2011年 | オリックスバファローズ |
藤浪晋太郎選手 | 2012年 | 阪神タイガース |
澤田圭佑選手 | 2012年 | オリックスバファローズ |
森友哉選手 | 2013年 | 埼玉西武ライオンズ |
中村和希選手 | 2013年 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
香月一也選手 | 2014年 | 千葉ロッテマリーンズ |
正隋優弥選手 | 2014年 | 広島東洋カープ |
青柳昂樹選手 | 2015年 | 横浜DeNAベイスターズ |
福田光輝選手 | 2015年 | 千葉ロッテマリーンズ |
高山優希選手 | 2016年 | 北海道日本ハムファイターズ |
根尾昂選手 | 2018年 | 中日ドラゴンズ |
藤原恭大選手 | 2018年 | 千葉ロッテマリーンズ |
横川凱選手 | 2018年 | 読売ジャイアンツ |
柿木蓮選手 | 2018年 | 北海道日本ハムファイターズ |
中田惟斗選手 | 2019年 | オリックスバファローズ |
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おわりに
今回は、大阪桐蔭高校の野球部をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
2020年秋の近畿大会では準優勝に終わったものの、選抜大会では優勝候補の筆頭といえるでしょう。
3年ぶりに全国制覇を成し遂げられるのか、注目していきたいと思います。
最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。