鳴門高校野球部!2022年メンバーや成績・監督や甲子園の活躍をご紹介

高校野球

こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!

鳴門高校は、徳島県鳴門市にある県立高校です。その歴史は1908年設立と長く、多くの優秀な卒業生を送り出してきました。

野球部は、甲子園に合計22回もの出場を果たしていて、強豪校として全国に名を知られています。

今回は、鳴門高校の野球部を特集します。2022年春のメンバーや戦績、監督の紹介、さらに甲子園での活躍ぶりやプロ野球に入ったOBにも触れますので、楽しみにして下さいね。

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今回ご紹介するにあたって、学校のホームページなどで出来るだけ正確な情報を心がけて調べてみましたが、一部不明な点や間違っている可能性もあります。
あくまでも参考情報としてご覧ください。

■目次(クリックすると飛びます)

鳴門高校の2022年新メンバーをご紹介!

まずは、直近の公式戦である、2022年春季四国地区高等学校野球大会出場時の登録メンバーをご紹介いたします。

背番号名前学年ポジション出身中学校中学時の所属チーム
1冨田遼弥選手3年生投手藍住町藍住中徳島藍住リトルシニア
2土肥憲将選手3年生捕手石井町石井中徳島藍住リトルシニア
3藤中温人選手3年生内野手東みよし町三好中徳島東リトルシニア
4上田隼翔選手3年生内野手奈良県橿原市八木中南都ボーイズ
5由谷豪太良選手3年生内野手和歌山県太地町太地中中百舌鳥ボーイズ
6三浦鉄昇選手3年生内野手鳴門市第一中中学軟式野球部
7東田空芽選手3年生外野手兵庫県神戸市塩屋中兵庫西宮ボーイズ
8前田一輝選手3年生投手小松島市小松島南中徳島東リトルシニア
9井川欧莉選手3年生外野手東みよし町三好中高松リトルシニア
10齋藤巧夢選手2年生外野手徳島市南部中徳島東リトルシニア
11真鍋至憧選手2年生投手吉野川市鴨島東徳島藍住リトルシニア
12秋田柊哉選手3年生外野手鳴門市大麻中中学軟式野球部
13城田悠晴選手2年生内野手兵庫県洲本市青雲中ヤング淡路
14渡邊遥太選手2年生内野手北島町北島中徳島ホークス
15安田生輝選手3年生外野手大阪府藤井寺市第三中藤井寺ボーイズ
16大塚琉斗選手3年生内野手阿波市土成中中学軟式野球部
17幸田大和選手3年生外野手三好市三野中中学軟式野球部
18西口竜之介選手3年生投手美波町日和佐中中学軟式野球部
19大岸凌太朗選手1年生内野手松茂町松茂中徳島中央リトルシニア
20上原知也選手1年生捕手鳴門市大麻中中学軟式野球部

関西圏から近く、徳島県内の高校は他県出身者でも出願可能なため、公立高校ながら他県出身者が5名ベンチ入りしています。甲子園出場時のメンバー等に加え、フレッシュな1年生もベンチ入りしました。




鳴門高校の私のイチオシ選手!

鳴門高校野球部の私のイチオシ選手は、チームの絶対的エースの冨田遼弥(とみたりょうや)選手です。

冨田選手は地元徳島の小さな町・藍住町で生まれ育ち、中学時代は徳島藍住リトルシニアでプレーしました。中学時代にバッテリーを組んでいた土肥選手とともに徳島で一番甲子園に近い鳴門高校に進学します。

高校では苦い経験もあったものの、順調に成長し選抜大会でも注目投手の1人として挙げられました。

それまでは知る人ぞ知る好投手といった感じでしたが、選抜大会では圧倒的な力で優勝した大阪桐蔭高校を相手に好投を見せ

高校生屈指の好左腕として評価を急上昇させています。

177cm・84kgと体格を一回り成長させ、ストレートの最速は144キロまでアップしました。敗れはしたものの、大阪桐蔭高校相手にも投球術が通じることがわかり、さらに自信をつけています。

春の四国大会でも安定したピッチングを見せました。決勝の明徳義塾高校戦では13回を投げ4失点はしたものの、6安打に抑え、チームを優勝に導きました。

高校日本代表チームの第1次候補選手29人にも選出されており、今秋のドラフト候補の1人にも挙げられています。夏の大会では春を超えるインパクトのある投球を見てみたいです。




鳴門高校2021年秋から公式戦の戦績

次に、初めての公式戦となる2021年秋季大会からの戦績をご紹介します。

日付大会名何回戦対戦相手スコア備考(県大会出場決定など)
2021年8月22日令和3年度 徳島県高等学校野球新人ブロック大会準優勝名西高校〇10-0
2021年8月23日決勝徳島商業高校〇8-0
2021年8月26日令和3年度 徳島県高等学校野球新人中央大会1回戦阿南光高校〇1-0
2021年9月20日2回戦城東高校〇11-0
2021年9月26日準々決勝徳島市立高校〇10-0
2021年10月2日準決勝池田高校〇13-0四国地区大会出場決定
2021年10月3日決勝徳島商業高校〇9-2
2021年10月24日第74回 秋季四国地区高等学校野球大会準々決勝尽誠学園高校〇2-0
2021年10月30日準決勝明徳義塾高校〇3-2
2021年10月31日決勝高知高校●3-7
2022年3月24日第94回春選抜高校野球大会1回戦大阪桐蔭高校●1-3
2022年4月9日第75回 徳島県高等学校野球春季大会チャレンジマッチ徳島商業高校〇3-0
2022年4月23日第75回 春季四国地区高等学校野球大会1回戦高知高校〇3-0
2022年4月25日準優勝高松商業高校〇7-0
2022年4月30日決勝明徳義塾高校〇6-5

春季四国大会で、見事に優勝の栄冠を勝ち取りました。




鳴門高校の監督ってどんな人?

2022年6月現在、鳴門高校野球部を率いる監督は、同校OBである森脇稔(もりわきみのる)さんです。

出身校 鳴門高校-法政大学
指導者としての経歴
1985年 鳴門高校野球部監督就任
2000年 徳島工業高校野球部監督就任
2007年 鳴門高校野球部監督就任
2010年 第92回夏全国高等学校野球選手権大会出場

森脇監督ってこんな人

森脇監督は、鳴門高校時代に首相としてチームを率いましたが、甲子園には出場できませんでした。大学は法政大学に進学し、内野手やマネージャーとしてチームを支えました。

大学卒業後は教員として地元の徳島に戻り、1985年には24歳の若さで母校・鳴門高校野球部の監督に就任しています。

鳴門高校で10年、その後の徳島工業高校(現徳島科学技術高校)で7年監督として指揮をとりましたが一度も甲子園出場はできませんでした。

その後、2007年から再び鳴門高校の監督に就任すると、2010年の夏についに監督として初の甲子園出場を決めます。以降は徳島県の強豪校の筆頭格のような存在となっています。

公立高校の教員でもある森脇監督は、2022年3月で定年退職となりましたが引き続き鳴門高校の監督を続けています。

鳴門高校のOBでもある森脇監督は、高校の校歌にもある「岩をも砕く不断の力」という言葉、似たような言葉でいうと「継続は力なり」という言葉を大切にしています。

地道なことをどれだけ継続してできるかどうかが、最後の粘りに繋がってきます。地道にコツコツすることによって子どもたちの気持ちもしっかりしてくるというだけでなく、監督自身が粘り強く、あきらめず、根気強く指導することも大事だと語っています。

徳島県内では常勝軍団となっている鳴門高校ですが、森脇監督はその要因を、自身の指導ではなく、教え子やOBの手厚いバックアップ・指導のおかげと認識しています。

そういったスタッフに慕われ続けるのも指導者として重要なポイントかもしれません。




鳴門高校野球部の甲子園での戦績

鳴門高校野球部のこれまでの甲子園での戦績をご紹介します。

大会名回数勝敗数
春選抜高校野球大会9回15勝8敗
夏全国高校野球選手権大会13回13勝14敗
合計22回28勝21敗

これまでに22回の甲子園出場があり、直近では2022年の選抜大会にも出場しました。過去には優勝経験もあり、現在の徳島県を代表する強豪校です。

大会名西暦戦績
第15回春選抜高等学校野球大会1938年2回戦敗退
第32回夏全国高等学校野球選手権大会1950年準優勝
第23回春選抜高等学校野球大会1951年優勝
第24回春選抜高等学校野球大会1952年準優勝
第34回夏全国高等学校野球選手権大会1952年2回戦敗退
第26回春選抜高等学校野球大会1954年ベスト8
第48回夏全国高等学校野球選手権大会1966年2回戦敗退
第42回春選抜高等学校野球大会1970年ベスト4
第52回春選抜高等学校野球大会1980年1回戦敗退
第62回夏全国高等学校野球選手権大会1980年3回戦敗退
第77回夏全国高等学校野球選手権大会1995年1回戦敗退
第92回夏全国高等学校野球選手権大会2010年1回戦敗退
第84回春選抜高等学校野球大会2012年ベスト8
第94回夏全国高等学校野球選手権大会2012年2回戦敗退
第85回春選抜高等学校野球大会2013年3回戦敗退
第95回夏全国高等学校野球選手権大会2013年ベスト8
第96回夏全国高等学校野球選手権大会2014年2回戦敗退
第97回夏全国高等学校野球選手権大会2015年1回戦敗退
第98回夏全国高等学校野球選手権大会2016年ベスト8
第100回夏全国高等学校野球選手権大会2018年1回戦敗退
第101回夏全国高等学校野球選手権大会2019年2回戦敗退
第94回春選抜高等学校野球大会2022年1回戦敗退

甲子園での思い出の試合

鳴門高校野球部の甲子園での思い出の試合として、2016年第98回夏全国高校野球選手権大会の2回戦の試合をご紹介します。

現在日本ハムでも活躍する河野選手をエースに擁する鳴門高校は、開幕戦となる1回戦で佐久長聖高校に3-2で辛勝しました。

2回戦の相手はこの年の春の甲子園優勝校で、現阪神の村上投手を擁する智辯学園が勝ち上がってきました。

好投手を擁する高校同士の対戦でとなり、試合の行方は投手の出来が鍵となりそうなこの試合でしたが、思ったほどチーム状況が良くないながらも選抜優勝校の看板を持つ智辯学園が優勢という声が大きかったです。

試合は初回に智辯学園が幸先よく2点を先制しました。鳴門はチャンスを作りながらもあと1本が出ず、スコアボードに0を刻みます。

一方で鳴門の河野投手も2回以降は立ち直り、低めをつくピッチングで追加点を与えません。

そんな中、5回に相手のエラーなどで1点を返すと、6回にも四球と牽制悪送球で進んだランナーを矢竹選手が返し同点に追いつきます。

試合は息詰まるような投手戦で終盤を迎えました。そして9回表、前の打席で同点タイムリーを放った矢竹選手がツーベースヒットで出塁。これをバントで送った後、四死球で満塁となります。

ここで迎えた2番鎌田選手の打球はライト前に弾み、守備のミスの間に3人のランナーがすべて帰り5-2と大きな勝ち越し点を奪いました。

その裏の智辯学園の攻撃も河野投手がしっかり締め、鳴門高校が智辯学園の春夏連覇の夢を砕く勝利をおさめました。

この試合、鳴門高校の得点には全てに相手のミスが絡んでおり、鳴門高校の粘り勝ちといった形になりました。河野投手も2回以降は相手2安打に抑えており、鳴門高校の走攻守に隙のない野球はお見事でした。




鳴門高校野球部出身のプロ野球選手

鳴門高校野球部からはこれまで20名の選手がプロ野球界入りしています。そこで、坂東選手ら20名の卒業年度と最初に入団した球団をご紹介します。

2022年6月現在も現役なのは坂東選手と河野選手のみですが、坂東選手は今シーズン、ソフトバンクの中継ぎとして活躍しています。

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おわりに

今回は、鳴門高校野球部を特集してきましたが、いかがだったでしょうか?

鳴門高校が全国優勝をしたのは1951年、もう60年以上前となっています。四国チャンピオンとして臨む今回の夏の大会、久々の全国制覇も視野に入れているかもしれません。

その戦いぶりに注目したいと思います。

最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。