こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
慶應義塾高校は、神奈川県横浜市にある私立高校です。
勉学だけでなく部活動も盛んで、野球部は2022年の秋の関東大会でベスト4に入り、2023年の春のセンバツ出場に大きく前進しました。
今回は、その慶應義塾高校を特集します。2022年のメンバーや戦績、監督の紹介、さらに甲子園での活躍ぶりやプロ野球に進んだOBにも触れますので、楽しみにしてくださいね。
あくまでも参考情報としてご覧ください。
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慶應義塾高校の2022年新メンバーをご紹介!
まずは、直近の公式戦である2022年秋季関東地区大会出場時の登録メンバーをご紹介します。
背番号 | 名前 | 学年 | ポジション | 出身中学校 | 中学時の所属チーム | |
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1 | 松井喜一選手 | 2年生 | 投手 | 東京都世田谷区駒沢中 | 世田谷西リトルシニア | |
2 | 渡辺憩選手 | 2年生 | 捕手 | 千葉県千葉市小中台中 | 千葉市リトルシニア | |
3 | 延末藍太選手 | 2年生 | 内野手 | 東京都目黒区大鳥中 | 世田谷西リトルシニア | |
4 | 大村昊澄選手 | 2年生 | 内野手 | 愛知県名古屋市豊国中 | 愛知港ボーイズ | |
5 | 清原勝児選手 | 2年生 | 内野手 | 慶應義塾普通部 | 世田谷西リトルシニア | |
6 | 八木陽選手 | 2年生 | 内野手 | 愛知県名古屋市浄心中 | 愛知知多ボーイズ | |
7 | 福井直睦選手 | 2年生 | 外野手 | 慶應義塾普通部 | 世田谷西リトルシニア | |
8 | 丸田湊斗選手 | 2年生 | 外野手 | 横浜市日限山中 | 横浜泉中央ボーイズ | |
9 | 加藤右悟選手 | 1年生 | 外野手 | 栃木県宇都宮市陽西中 | 県央宇都宮ボーイズ | |
10 | 小宅雅己選手 | 1年生 | 投手 | 栃木県宇都宮市豊郷中 | 県央宇都宮ボーイズ | |
11 | 飯田康太郎選手 | 2年生 | 投手 | 慶應義塾中等部 | 中学軟式野球部 | |
12 | 笠井達弥選手 | 2年生 | 捕手 | 横浜市仲尾台中 | 横浜東金沢リトルシニア | |
13 | 安達英輝選手 | 2年生 | 内野手 | 千葉県千葉市真砂中 | 京葉ボーイズ | |
14 | 宮尾青波選手 | 2年生 | 内野手 | 東京都品川区荏原第五中 | 横浜緑リトルシニア | |
15 | 鷹尾充千雄選手 | 1年生 | 投手 | 千葉県市川市第三中 | 京葉ボーイズ | |
16 | 足立然選手 | 1年生 | 内野手 | 東京都世田谷区弦巻中 | 世田谷西リトルシニア | |
17 | 渡邉千之亮選手 | 2年生 | 投手 | 東京都足立区東綾瀬中 | 取手リトルシニア | |
18 | 村上迅太選手 | 2年生 | 外野手 | 東京都世田谷区用賀中 | 武蔵府中リトルシニア |
関東地区の強豪硬式クラブ出身者が大多数を占めています。付属中に通いながら硬式クラブに所属していた選手もいるというのが特徴的です。
慶應義塾高校の私のイチオシ選手!
慶應義塾高校の私のイチオシ選手は、1年生ながらチームのキーマンとして名前が挙がる加藤右悟選手です。
栃木県出身の加藤選手は中学時代は県央宇都宮ボーイズでプレーしました。当時はポジションがキャッチャーでしたが、世代でも屈指の選手として有名な選手でした。
慶應義塾高校入学後は、夏の大会ではベンチ入りすることができませんでしたが、新チームになると1年生で唯一スタメン入りし、さらに4番を任されています。
現在は外野手の出場がメインですが、1年生の右のスラッガーとしては屈指の選手として注目を集めています。
177cm・71kgと線は細めですが、センス抜群で体の使い方がうまく、パンチ力は充分です。秋の大会では強豪・東海大相模高校からも本塁打を放っています。
現在はチーム内での注目選手というレベルといったところですが今後、全国区の注目選手となる予感が非常に持てる選手で、センバツ大会での活躍が楽しみです。
慶應義塾高校2022年秋からの公式戦の戦績
次に慶應義塾高校野球部新チームの、初めての公式戦となる2022年秋季大会からの戦績をご紹介します。
日付 | 大会名 | 何回戦 | 対戦相手 | スコア | 備考(県大会出場決定など) |
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2022年8月19日 | 令和4年度 神奈川県高等学校野球秋季大会 川崎・横浜北地区予選 | リーグ戦 | 田奈・横浜緑園・横浜旭陵・釜利谷・永谷・横浜明朋・藤沢総合・横須賀南・海洋科学 | ○37-1 | |
2022年8月20日 | リーグ戦 | 森村学園高校 | ○22-0 | ||
2022年8月21日 | リーグ戦 | 向の岡工業高校 | ○18-0 | ||
2022年9月4日 | 令和4年度 神奈川県高等学校野球秋季大会 | 2回戦 | 横須賀学院高校 | ○10-0 | |
2022年9月10日 | 3回戦 | 上矢部高校 | ○14-1 | ||
2022年9月11日 | 4回戦 | 日大高校 | ○7-0 | ||
2022年9月17日 | 準々決勝 | 東海大相模高校 | ○7-4 | ||
2022年9月25日 | 準決勝 | 日大藤沢高校 | ○7-6 | 関東地区大会出場決定 | |
2022年9月27日 | 決勝 | 横浜高校 | ●3-6 | ||
2022年10月22日 | 第75回 秋季関東地区高等学校野球大会 | 1回戦 | 常磐大高校 | ○5-3 | |
2022年10月25日 | 準々決勝 | 昌平高校 | ○7-3 | ||
2022年10月29日 | 準決勝 | 専大松戸高校 | ●3-5 |
関東大会で見事にベスト4に入りました。
慶應義塾高校の監督ってどんな人?
2022年12月現在、慶應義塾高校野球部を率いる監督は、同校OBでもある森林貴彦(もりばやしたかひこ)さんです。
指導者としての経歴
1991年 慶應義塾高校野球部コーチ就任
1999年 つくば秀英高校野球部コーチ就任
2015年 慶應義塾高校野球部監督就任
森林監督ってこんな人
森林監督は、慶應義塾高校野球部出身で、現役時代は内野手として活躍しました。慶應大学に進学しましたが、大学の野球部には入部せず、学生コーチとして慶應高校野球部の指導に携わりました。
大学卒業後は一般企業に就職しますが、高校野球の指導者を志しわずか3年で退職します。教員免許取得のため筑波大学に再入学しますが、在学中にはつくば秀英高校の野球部コーチも務めました。
その後は慶應幼稚舎の教員を務めながら、高校の助監督などを経て2015年に監督に就任しました。
指導方針としては「自分で考える」ことを大切にし、自分で考える楽しさや難しさを選手に染み込ませています。普段からハイレベルな勉学で考える力が身についてる慶応義塾高校ならではの指導方針かもしれません。
その一端が選手と監督のフラットな関係性です。監督から選手にアドバイスをするこはありますが、それに対して選手側からも意見を言い合える関係性があります。
一方的な指導が多い高校野球界ですが、普段から考えて練習を慶応義塾高校だからこそのシーンかもしれません。
慶應義塾高校野球部の甲子園での戦績
慶應義塾高校野球部のこれまでの甲子園での戦績をご紹介いたします。
大会名 | 回数 | 勝敗数 |
---|---|---|
春選抜高校野球大会 | 10回 | 5勝10敗 |
夏全国高校野球選手権大会 | 18回 | 15勝16敗 |
合計 | 28回 | 20勝26敗 |
甲子園黎明期から出場を続ける名門校であり、第2回夏の選手権大会の優勝校でもあります。しばらく全国大会から遠ざかっていた時期もありましたが、近年では記念大会時にしばしば甲子園出場しています。
大会名 | 西暦 | 戦績 |
---|---|---|
第2回夏全国中等学校優勝野球大会 | 1916年 | 優勝 |
第3回夏全国中等学校優勝野球大会 | 1917年 | ベスト8 |
第4回夏全国中等学校優勝野球大会 | 1918年 | 中止 |
第5回夏全国中等学校優勝野球大会 | 1919年 | ベスト8 |
第6回夏全国中等学校優勝野球大会 | 1920年 | 準優勝 |
第7回夏全国中等学校優勝野球大会 | 1921年 | 2回戦敗退 |
第6回春選抜中等学校野球大会 | 1929年 | 1回戦敗退※1 |
第15回夏全国中等学校優勝野球大会 | 1929年 | 2回戦敗退※1 |
第16回夏全国中等学校優勝野球大会 | 1930年 | 1回戦敗退 |
第19回夏全国中等学校優勝野球大会 | 1933年 | 1回戦敗退※1 |
第14回春選抜中等学校野球大会 | 1937年 | 2回戦敗退※1 |
第23回夏全国中等学校優勝野球大会 | 1937年 | 2回戦敗退※1 |
第19回春選抜中等学校野球大会 | 1947年 | 1回戦敗退※1 |
第19回春選抜中等学校野球大会 | 1947年 | 2回戦敗退 |
第29回夏全国中等学校優勝野球大会 | 1947年 | 2回戦敗退※1 |
第30回夏全国高校野球選手権大会 | 1948年 | 2回戦敗退 |
第21回春選抜高校野球大会 | 1949年 | 1回戦敗退※2 |
第31回夏全国高校野球選手権大会 | 1949年 | 1回戦敗退 |
第35回夏全国高校野球選手権大会 | 1953年 | 2回戦敗退 |
第38回夏全国高校野球選手権大会 | 1956年 | 2回戦敗退 |
第32回春選抜高校野球大会 | 1960年 | ベスト8 |
第44回夏全国高校野球選手権大会 | 1962年 | 2回戦敗退 |
第77回春選抜高校野球大会 | 2005年 | ベスト8 |
第80回春選抜高校野球大会 | 2008年 | 2回戦敗退 |
第90回夏全国高校野球選手権大会 | 2008年 | ベスト8 |
第81回春選抜高校野球大会 | 2009年 | 1回戦敗退 |
第90回春選抜高校野球大会 | 2018年 | 1回戦敗退 |
第100回夏全国高校野球選手権大会 | 2018年 | 2回戦敗退 |
※1 慶應商工の出場 | ||
※2 慶應二高の出場 |
甲子園での思い出の試合
慶応義塾高校の思い出の試合として、2018年第100回夏全国高校野球選手権大会の1回戦の試合をご紹介いたします。
100回記念大会で神奈川県代表が増枠となったチャンスの年に慶応義塾高校は、10年前の記念大会ぶりの夏の甲子園をつかみました。
1回戦の相手は新潟代表の中越高校となりましたが、生井選手らを擁し、大型チームである慶応義塾高校が圧倒的有利と目されました。
試合は、初回から慶應が5番根岸選手のタイムリーで幸先よく先制します。ワンサイドの展開ももありえる試合かと思われましたが、中越高校も3回に同点に追いつくことに成功します。
しかし慶應も、その裏に内野ゴロの間に1点を勝ち越しました。
予想以上に中越高校が粘りを見せ、試合は全くの互角の展開となります。そんな中、7回表、中越の広瀬選手のレフト前ヒットをレフトが後逸し、広瀬選手はダイヤモンドを一周、またもや中越が同点に追いつきました。
中越の押せ押せムードの中、8回表にも慶應はピンチを迎えますが、ここは継投した渡部選手がピシャリ。
一進一退の攻防が続きましたが、9回裏に宮尾選手のタイムリーで決着。慶應が3-2で劇的勝利し、10年ぶりの夏1勝を飾りました。
山田選手と山本選手を交互にマウンドに送り、慶應の攻撃をシャットアウトしてきた中越でしたが、9回裏についに力尽きてしまいました。
スコア上はありがちな試合ですが、非常に見ごたえのある好ゲームでした。
慶應義塾高校野球部出身のプロ野球選手
慶應義塾高校野球部からはこれまでに10名以上の選手がプロ入りしています。
面白いのが全員が高卒ではプロ入りせず、慶応義塾大学を経由しているところで現役選手では木澤選手や正木選手らがドラフト上位指名を受けた期待の若手としてプレーしています。
そこで木澤選手らの卒業年度と最初に入団した球団をご紹介します。
選手名 | 卒業年度 | 最初に入団した球団 |
---|---|---|
赤城健一 | 1954年 | 国鉄スワローズ |
渡辺泰輔 | 1960年 | 南海ホークス |
佐藤友亮 | 1996年 | 西武ライオンズ |
白村明弘 | 2009年 | 北海道日本ハムファイターズ |
山本泰寛 | 2011年 | 読売ジャイアンツ |
加藤卓也※ | 2012年 | 広島東洋カープ |
津留崎大成 | 2015年 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
柳町達 | 2015年 | 福岡ソフトバンクホークス |
植田将太 | 2015年 | 千葉ロッテマリーンズ |
木澤尚文 | 2016年 | 東京ヤクルトスワローズ |
正木智也 | 2017年 | 福岡ソフトバンクホークス |
※現在登録名:矢崎卓也 |
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おわりに
今回は、慶應義塾高校野球部を特集しましたが、いかがだったでしょうか?
ご紹介した通り、優勝も経験している慶應義塾高校ですが、ここ3回は思うような成績をあげられていません。
2008年以来のベスト8、さらに上を目指して欲しいものです。慶應義塾高校の戦いぶりに注目したいと思います。
最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。