こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
常葉大学附属菊川高校(以下常葉菊川高校)は、静岡県の菊川市ある中高一貫校です。1972年に設立され、昨年50周年を迎えました。
運動部にも力を入れていて、野球部は甲子園で優勝経験も有ります。2022年の秋の東海大会でも準優勝し、20236年春の甲子園出場が有力視されています。
今回は、常葉菊川高校の野球部を特集します。2022年の秋のメンバーや成績、監督の紹介、さらに甲子園での活躍ぶりやプロ野球に進んだOBもご紹介しますので、楽しみにしてくださいね。
あくまでも参考情報としてご覧ください。
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常葉菊川高校の2022年新メンバーをご紹介!
まずは、直近の公式戦である2022年秋季東海地区大会出場時のメンバーをご紹介します。
背番号 | 名前 | 学年 | ポジション | 出身中学校 | 中学時の所属チーム |
---|---|---|---|---|---|
1 | 福住柚稀選手 | 2年生 | 投手 | 掛川市大浜中 | 中学軟式野球部 |
2 | 鈴木叶選手 | 2年生 | 捕手 | 掛川市東中 | 浜松南リトルシニア |
3 | 梶原優陽選手 | 2年生 | 内野手 | 滋賀県大津市志賀中 | 守山リトルシニア |
4 | 岩﨑匠悟選手 | 2年生 | 内野手 | 浜松市北浜東部中 | 浜松南リトルシニア |
5 | 平出奏翔選手 | 2年生 | 内野手 | 掛川市原野谷中 | 磐田ボーイズ |
6 | 内山拓海選手 | 2年生 | 内野手 | 三重県尾鷲市尾鷲中 | 海山リトルシニア |
7 | 辻樹人選手 | 2年生 | 外野手 | 滋賀県大津市仰木中 | 大津瀬田ボーイズ |
8 | 鈴木徠空選手 | 1年生 | 外野手 | 浜松市篠原中 | 浜松南リトルシニア |
9 | 加藤永太選手 | 2年生 | 外野手 | 愛知県名古屋市志賀中 | 愛知守山ボーイズ |
10 | 久保綾哉選手 | 1年生 | 投手 | 神奈川県川崎市中野島中 | 都筑中央ボーイズ |
11 | 内藤大輝選手 | 2年生 | 投手 | 藤枝市立高洲中 | 中学軟式野球部 |
12 | 佐藤稜太選手 | 2年生 | 捕手 | 浜松市立麁玉中 | 中学軟式野球部 |
13 | 小澤凛登選手 | 1年生 | 内野手 | 浜松市新津中 | 浜松ボーイズ |
14 | 堀周平選手 | 2年生 | 内野手 | 函南町東中 | 三島リトルシニア |
15 | 赤堀耀一選手 | 2年生 | 内野手 | 掛川市大須賀中 | 菊川ボーイズ |
16 | 橋本眞弥選手 | 2年生 | 外野手 | 菊川市岳洋中 | 菊川ボーイズ |
17 | 勝亦望向選手 | 1年生 | 外野手 | 御殿場市原里中 | 御殿場ボーイズ |
18 | 亀原粋選手 | 2年生 | 外野手 | 吉田町吉田中 | 小笠浜岡リトルシニア |
19 | 深津瑛大選手 | 2年生 | 内野手 | 袋井市周南中 | 中学軟式野球部 |
20 | 木村勇翔選手 | 2年生 | 外野手 | 袋井市周南中 | 浜松リトルシニア |
ベンチ入りメンバー20名中15名が静岡出身と、地元主体のチームとなっています。一定数軟式野球部出身者もおり、地方の私立強豪校ならではといったメンバーです。
常葉菊川高校の私のイチオシ選手!
常葉菊川高校の私のイチオシ選手は、強肩強打の捕手・鈴木叶(すずききょう)選手です。
常葉菊川高校のある菊川市のお隣りの掛川市出身の鈴木選手は浜松南シニアでプレーしました。常葉大菊川に進学後は、2年春から不動の4番・捕手の座を掴んでいます。
180cm・76kgとサイズ感もある強打の捕手です。振り切るスイングではじき返すタイプのバッターで、秋の県大会では好成績をおさめましたが、続く東海大会では不振に終わってしまったので、甲子園の舞台で借りを返したいところです。
また、1学年上には北海道日本ハムに入団した安西叶翔選手がおり、その球を受けていただけありキャッチャーとしての素質も充分です。
特に二塁送球タイムは1秒8台で、バント処理でも積極的に二塁封殺を狙うなど強肩が持ち味です。
常葉菊川高校2022年秋からの公式戦の戦績
次に、常葉菊川高校野球部新チームの、初めての公式戦となる2022年秋季大会の戦績をご紹介いたします。
日付 | 大会名 | 何回戦 | 対戦相手 | スコア | 備考(県大会出場決定など) |
---|---|---|---|---|---|
2022年8月21日 | 第75回 秋季東海地区高等学校野球静岡県 西部地区予選 | 2回戦 | 磐田西高校 | 〇11-1 | |
2022年8月24日 | 3回戦 | 浜松工業高校 | 〇7-3 | ||
2022年8月27日 | 4回戦 | 小笠高校 | 〇11-3 | ||
2022年9月10日 | 第75回 秋季東海地区高等学校野球静岡県大会 | 2回戦 | 城南静岡高校 | 〇9-5 | |
2022年9月17日 | 3回戦 | 静清高校 | 〇17-2 | ||
2022年9月25日 | 準々決勝 | 静岡高校 | 〇9-0 | ||
2022年10月1日 | 準決勝 | 知徳高校 | 〇8-0 | 東海地区大会出場決定 | |
2022年10月2日 | 決勝 | 常葉橘高校 | 〇3-0 | ||
2022年10月23日 | 第75回 秋季東海地区高等学校野球大会 | 準々決勝 | 津商業高校 | 〇5-4 | |
2022年10月29日 | 準決勝 | 加藤学園高校 | 〇2-0 | ||
2022年10月30日 | 決勝 | 東邦高校 | ●2-7 |
東海地区大会で、見事に準優勝しました。
常葉菊川高校の監督ってどんな人?
2023年1月現在、常葉菊川高校の野球部を率いる監督は、同校OBでもある石岡 諒哉(いしおかりょうや)さんです。
指導者としての経歴
2017年 常葉大菊川高校野球部コーチ就任
2020年 常葉大菊川高校野球部監督就任
石岡監督ってこんな人
石岡監督は、常葉菊川高校野球部のOBでキャッチャーとして活躍しました。現DeNAで活躍する田中健二朗選手の女房役として高3時には春夏の甲子園に出場し、春の甲子園で優勝も経験しています。
卒業後は新日本石油ENEOS(現JX―ENEOS)、新日鉄住金東海REX(現日本製鉄東海REX)でプレーしました。
その後、2017年からは母校・常葉菊川高校の事務職員として勤務する傍らコーチに就任すると、2020年3月には30歳の若さで監督に昇格しました。
高校時代には日本一を経験し、社会人時代には故障に泣くなど若くして栄光と挫折を知る石岡監督です。
目指す野球のスタイルとして「究極の姿は社会人野球」と語っており、フルスイングや隙を突いた積極果敢な走塁など、これまでの常葉菊川高校の持ち味は残しつつ、全ての部分で厳しさを追い求めた野球で新たな伝統を築こうとしています。
それでいながら
「まずは全てにおいて全力疾走。誰でもできることができなければ技術の向上はあり得ません。
野球人としてグラウンドにふさわしい人間になるため、礼儀や言葉遣いなども含めもう一度見つめ直す。」
など高校野球らしい指導も行っています。
過去の実績は充分の石岡監督ですが、就任以降初の甲子園の舞台が近づいてきています。どんなチームを作り、采配を振るうのか楽しみです。
常葉菊川高校野球部の甲子園での戦績
常葉菊川高校野球部のこれまでの甲子園での戦績をご紹介します。
大会名 | 回数 | 勝敗数 |
---|---|---|
春選抜高校野球大会 | 4回 | 8勝3敗 |
夏全国高校野球選手権大会 | 6回 | 10勝6敗 |
合計 | 10回 | 18勝9敗 |
2回目の出場となった2007年の選抜では強豪校を連破し優勝したという輝かしい戦績があります。翌年には夏の甲子園で準優勝もしています。
大会名 | 西暦 | 戦績 |
---|---|---|
第78回夏全国高校野球選手権大会 | 1996年 | 1回戦敗退 |
第76回春選抜高校野球大会 | 2004年 | 1回戦敗退 |
第79回春選抜高校野球大会 | 2007年 | 優勝 |
第89回夏全国高校野球選手権大会 | 2007年 | ベスト4 |
第80回春選抜高校野球大会 | 2008年 | 3回戦敗退 |
第90回夏全国高校野球選手権大会 | 2008年 | 準優勝 |
第85回春選抜高校野球大会 | 2013年 | 3回戦敗退 |
第95回夏全国高校野球選手権大会 | 2013年 | 3回戦敗退 |
第98回夏全国高校野球選手権大会 | 2016年 | 2回戦敗退 |
第100回夏全国高校野球選手権大会 | 2018年 | 3回戦敗退 |
常葉大菊川甲子園での思い出の試合
常葉菊川高校野球部の甲子園での思い出の試合として、2007年第79回選抜高校野球大会の1回戦の試合をご紹介します。
前年の秋季東海地区大会を優勝し実力のあるチームの常葉大菊川でしたが、初戦の相手は運悪く高校ビッグ3と呼ばれ150キロの剛腕投手・佐藤由規選手を擁する仙台育英高校との対戦となりました。
常葉菊川も実力のあるチームでしたが、甲子園での実績がないこともあり、試合前は圧倒的に仙台育英の勝利を予想する声がありました。
試合は予想通り、仙台育英の佐藤投手が常葉菊川打線を封じます。しかし、常葉菊川の田中投手も粘りの投球を見せ、仙台育英打線を0に抑えていました。
そんな中、4回表、常葉菊川にチャンスが訪れます。死球、四球、ヒットで1死満塁となると、この日佐藤から唯一三振しなかった7番前田選手がレフト前へ運び、2点を先制したのです。
その裏に常葉菊川高校も1点を失いますが、スコア上は2-1と優位に試合を進めます。
バントをしない攻撃的野球と知られた常葉菊川でしたが、この試合では佐藤投手に14三振を奪われるという形となりました。
チャンスらしいチャンスも4回しか作れませんでしたが、そのまま2-1で試合を勝利し、金星を掴みました。
東の横綱を破り勢いに乗った常葉菊川高校は、中田翔選手擁する大阪桐蔭などの強豪相手に次々に勝利し全国の頂点まで上り詰めました。世間的には新興校というイメージでしたが、一気に静岡を代表する強豪校、全国的な強豪校となった大会でした。
常葉菊川高校野球部出身のプロ野球選手
常葉菊川高校からはこれまでに5名の選手がプロ入りしています。
イメージからすると意外と少ない気がしますが、2022年のドラフトでは安西選手と奈良間選手が立正大を経て、同じ北海道日本ハムファイターズに指名され、高校の先輩後輩がチームメイトとなりました。
そこで、安西選手ら5名の卒業年度と最初に入団した球団をご紹介します。
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おわりに
今回は、常葉菊川高校の野球部を特集しましたが、いかがだったでしょうか?
甲子園出場となると5年ぶりになります。過去に優勝や準優勝も経験していますが、まずは1勝、そして少しでも上を狙うといった所でしょうか。
その活躍ぶりに期待したいと思います。
最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。