こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
日本のプロ野球で背番号1番と言えば、王選手を代表するように強打者がつけてきたという傾向があります。しかし高校野球の様に、チームを代表するようなピッチャーがつけたケースもあり、近鉄バファローズの鈴木啓示選手は300もの勝ち星を積み重ねました。
そして今回は同じようにチームの柱のピッチャーとして活躍する、松井祐樹選手がつけてきた東北楽天ゴールデンイーグルスの背番号1番を特集します。
■目次(クリックすると飛びます)
歴代の背番号1番を背負った選手をご紹介
まずは、東北楽天ゴールデンイーグルスの背番号1番をつけてきた選手をご紹介します。
初代は塩川達也選手です。2005年から創設される楽天球団の記念すべき初回ドラフトで5位指名されたユーティリティ選手です。
2代目の岩村明憲選手は、ヤクルト時代に大活躍した選手です。メジャーから日本球界復帰後に入団したのが楽天でした。
3代目・松井裕樹選手は、入団以降、守護神としての地位を確立しており、現役選手の中でも屈指の成績を残しています。
背番号1番を背負って活躍した3選手のご紹介
次に、東北楽天ゴールデンイーグルスの背番号1番を背負ってきた3選手について、ご紹介したいと思います。
塩川達也選手
出身地 兵庫県神戸市
投/打 右/右
プロ野球歴
東北楽天ゴールデンイーグルス(2005年~2011年)
塩川選手は神戸市で生まれ育ち、高校は地元の神戸国際大附属高校に進学しますが甲子園出場はありませんでした。大学は東北福祉大に進学し、2年春からレギュラーを獲得します。
2年春のリーグ戦では三冠王・盗塁王を同時に獲得したほか、4年間でベストナインを6度獲得するなど、リーグを代表する選手として活躍を見せました。
また4年時には全日本大学野球選手権で優勝し、日米大学野球では主将を務めています。
2004年のドラフト会議では新規球団の楽天から5位指名を受け入団。新人ながら背番号1番を与えられました。
入団1年目は内野のレギュラーを期待されたものの1軍出場はありませんでした。2年目にはレギュラーが定まらないチームの中で最多となる57試合に出場するなど一定の活躍を見せています。
その後、レギュラー獲得まではいかないものの、代走や守備固めとして多くの試合に出場し、二塁、三塁、ショートを守れるユーティリティープレーヤーとしてチームに貢献しました。
岩村明憲選手
出身地 愛媛県宇和島市
投/打 右/左
プロ野球歴
ヤクルトスワローズ~東京ヤクルトスワローズ(1997年~2006年)
タンパベイ・デビルレイズ~タンパベイ・レイズ(2007年~2009年)
ピッツバーグ・パイレーツ(2010年)
オークランド・アスレチックス(2010年)
東北楽天ゴールデンイーグルス(2011年~2012年)
東京ヤクルトスワローズ(2013年~2014年)
タイトル等 ベストナイン2回・ゴールデングラブ賞6回・オールスター出場4回
岩村選手は愛媛県宇和島市出身で、地元の宇和島東高校時代には大型野手として注目を集めました。1996年のドラフトではヤクルトから2位指名を受け入団します。
入団1年目は一軍出場はありませんでしたが、二軍で打率.316、10本塁打、38打点の好成績を残しました。3年目から一軍定着を果たすと、4年目の2000年には三塁手のレギュラーを獲得しゴールデングラブ賞も獲得します。
翌年には背番号を1番に変更し、前年を上回る打率.287、18本塁打、81打点、15盗塁を記録。リーグを代表する三塁手となった岩村選手は、8年連続2桁本塁打に4度の打率3割越えなどの好成績を残しました。
2007年からはポスティングシステムでメジャーに挑戦、デビルレイズ(現レイズ)に入団が決まります。
メジャー2年目にはチームのワールドシリーズ進出に成績で大きく貢献しただけでなく、岩村選手のソフトモヒカンヘアをチームメイトの多くが真似するなど、精神的にもチームの中心選手として活躍しました。
メジャーで4シーズン過ごした後、楽天、ヤクルトでプレーしましたが、全盛期ほどの成績は残せず2014年シーズンで戦力外となります。
しかし同時に翌年から発足するBCリーグの福島ホープスの選手兼任監督に就任が発表されました。
WBC日本代表の2連覇にも貢献しており、平成を代表する内野手と言っても過言ではない名選手でした。
松井裕樹選手
※ご紹介する内容は2023年8月現在となります。
出身地 神奈川県横浜市
投/打 左/左
プロ野球歴
東北楽天ゴールデンイーグルス(2014年~)
タイトル等 最多セーブ投手2回
オールスター出場5回
横浜市出身の松井選手は小学生時代からベイスターズジュニアに選出されるなど注目の選手でした。
中学の青葉緑東シニア時代には全国制覇も経験し、鳴り物入りで桐光学園高校に入学します。1年時からエース格として活躍しますが、一躍注目を集めたのは2年の夏の甲子園です。
1回戦の今治西高校戦で大会記録の10連続奪三振と1試合22奪三振を記録。2回戦の常総学院高校戦でも19奪三振を挙げ、世代最強の投手という評価を得ます。
期待された3年夏の甲子園には惜しくも出場なりませんでしたが、その年のドラフト会議で楽天から1位指名を受け入団しました。背番号は本人の希望もありましたが、高卒新人としては珍しく1番に決定しました。
入団1年目から先発投手としてコンスタントに試合に出場し、126奪三振を記録するなど奪三振能力を見せます。すると2年目には、その奪三振能力の高さやチーム事情もありクローザーに定着。3勝2敗33セーブ12ホールド、防御率0.87という好成績を残しました。
その後は一時先発転向したり調子を崩した2018年と2020年シーズン以外はクローザーとして安定した成績を残しており、5度のシーズン30セーブや2度の最多セーブのタイトルなど現役選手で屈指のクローザーとて活躍中です。
通算100セーブ達成は史上最年少の22歳10か月での達成でしたが、2023年4月に通算200セーブも山崎康晃選手の記録を抜く史上最年少となる27歳5か月で達成しました。
WBCやプレミア12といった国際大会でも侍ジャパンに選出され続けており、球界屈指のクローザーとして真っ先に名の挙がる選手です。
背番号1番をつけた選手の傾向とは?
東北楽天ゴールデンイーグルスの背番号1番は、球団の歴史が浅いということもあり3名の選手しか使用していません。
3名のうち塩川選手、岩村選手は内野手と、必ずしも投手がつける背番号でないことがわかります。他球団をも見ても背番号1番は野手が使用しているケースが多く、楽天も同様のようです。
⇒東北楽天ゴールデンイーグルスの話題
そして、背番号の話題を始めとした野球の豆知識に関してはこちらをどうぞ
⇒野球の豆知識
おわりに
東北楽天ゴールデンイーグルスの背番号1番を特集してきましたが、いかがだったでしょうか?
松井裕樹選手が背番号1番を使用し始めて10シーズン目に突入しました。名選手たちが使用してきたことで背番号1番の重みが強い球団もあります。
楽天においても、これまでの松井選手の活躍はそんな重みや格を持たせるものと言っても過言はありません。
今後の活躍に注目したいと思います。