こんにちは、みっつです。
プロ野球をはじめ、高校野球などでも使われている硬式ボール、お馴染みではありますがボールの事を詳しく知っている人は少ないかもしれませんね。
元高校球児である私、毎日のように白球を追いかけていましたが、ボールについてはお世辞にも知っているとは言えません(^_^;)
野球のボールってどのように作られるのだろう、縫い方って?直径などの大きさって決まっているの?どんな構造?中身は何?
考えだしたらキリがないですね(^_^;)
そこで今回は、硬式野球のボールについて徹底的に調査しましたので、楽しみにしてくださいね!
■目次(クリックすると飛びます)
野球のボールはどうやって作っているの?
まずは、硬式野球ボールの作り方についてご紹介します。全体の流れとしましては
- コルクをゴムで覆う
- 羊毛や綿の毛を巻き付ける
- 牛革を貼り縫い付ける
- ボールを細かく検査する
という感じになります。この流れに沿って説明していきますね。
1. コルクをゴムで覆う
硬式野球ボール作りは、核となるコルクにゴムで覆うところから始まりますが、使用するゴムカバーは、1層目が黒色、2層目が赤色のゴムと決められています。
また、ゴム芯の直径は34mmですが、重量に大きく影響する部分から、ゴムカバーの厚みなど細かく規格化されています。
2. 羊毛や綿の糸を巻き付ける
次にゴム芯に羊毛を巻き付ける作業になります。まずは、太い毛糸を均等になるように巻きつけて、ボールの形を作っていきます。
太い毛糸で仮巻きを終えると、次に中細の毛糸で中巻きし、さらに細い糸をまいていき、次に綿の糸を巻く作業に。
巻き終わると、重さや寸法の検査が行われます。
検査が終わるとボールの表面全体に接着剤を塗り、糸の緩みを防ぎます。
3. 牛革を貼り縫い付ける
第3工程では、毛糸が巻かれたボールに、牛革を貼り付けて縫い合わせる作業となります。
牛革は別工程で皮の厚さを均等にし、裁断と糸通し用の穴あけ作業を行います。
作業を終えた牛皮は、裏側に接着剤を塗りボールに張り付けて縫い合わせる作業を行います。
きとんと貼れているかどうかは、人間が目と手で確認。
最後に赤い麻の糸で縫い合わせるのですが、穴の場所や微妙に異なったり革の質によって縫う力を変えなければなりません。
そのため機械化が難しく手作業で縫っていく事になります。縫い終わったら縫い目を整えて終了です。
4. ボールを細かく検査する
最後に、完成したボールを検査工程に送り、ボールのサイズや重量測定はもちろん、それ以外にも表皮の様子を観察します。特に、縫い上げた糸と孔の状態を細かくチェック。
また、非破壊検査装置や金属探知機を用いて内部観察も重要な検査となります。
さらに、規定の高さからボールを落とすなど、反発係数をを調べます。
厳しい検査工をクリアした硬式野球ボールは、最後にブランドのマークを印刷すると完成となります。
こうして完成したボールは、湿気等による表皮の変色防止を目的とし、アルミで包装するのが一般的です。
youtubeで、硬式野球ボールの作り方を解説した動画を発見しました。参考までに見てみてくださいね。
硬式野球のボールの縫い方を詳しくご紹介!
硬式野球のボールの作り方についてご紹介しましたが、いかがでしょうか?機械化が進んでいる中でも、人間の手を使わないと作れないというのは意外な気もしました。
それだけに買うとそれなりの値段となるようです。楽天市場で調べてみても、試合用で1,000円以上、練習球でも1個500円程度もします。
⇒楽天市場での硬式野球ボールの検索結果
練習では1個や2個といった数ではなく、ティーバッティング用などを含めれば100個単位で必要になりますよね。限りある予算でやり繰りするには、ボールを修理しながら使うしかありません。
そこで、硬式野球のボールの縫い方を、詳しくご紹介したいと思います。
まず皮に縫い付ける時は、縫い穴を開けておく必要があるので、開いていなければ目打ちなどを使い穴を開けます。また専用の丸太針があると、縫いやすいです。
最初に、糸の両端に針を通したものを2本用意します。ボールの縫い方は靴紐のクロスと同じ要領です。
皮の下側から右側と左側の縫い孔に糸を通し、右上から左下に、もう一本は左上から右下へと、両方の糸をクロスさせます。そして、糸が緩まないように気をつけながら、交互に縫い合わせていきます。
最後は、縫ってきた方向と逆に縫い返してから、糸をしっかりと結びつけると完成です。
言葉だけでは、うまく伝わらないかもしれませんね(^_^;)という事で、youtubeで動画を見つけたのでご紹介しますね!
硬式野球ボールの直径は?
硬式野球のボールの直径は72.9mm~74.8mm、円周にすると22.9cm~23.5cmに決められています。
なるほどと思うかもしれませんが、検討がついたようなつかないような感じですね(^_^;)
他のスポーツのボールと比べてみると
そこで、硬式野球のボールの大きさをイメージするため、同じサイズのボールを捜してみました。
硬式テニスボールは直径65.4mm~68.6mmでやや小さくなります。
フランスで生まれたスポーツ「ペタンク」のボールの直径は70,5mm~80.0mmとなり、硬式野球のボールにより近くなります。
硬式野球ボールの構造や中身って?
硬式野球ボールは、主に3つの層から成り立っています。
中心はコルク芯に2重のゴムカバーを施した、ゴム芯と呼ばれるものです。
このゴム芯の直径は34mmですので、全体の半分に満たない小さなものですが、ゴム芯を大きくすると、当然、重量が大きくなってしまいます。
2層目は、ゴム芯に羊毛を巻き付けた層になります。この毛糸を巻きつけることで、ボール全体の形を作りあげていきます。
仕上げには綿の糸を巻き付けて、固くて丈夫なボールが出来上がりです。
そして、3層目が牛革を縫い合わせた表皮の層となります。
ちなみに、プロ野球と社会人野球、高校野球、そして少年野球に至るまで、硬式野球ボールの直径は同じですが、表皮に使用される牛皮には、若干の差があります。
硬式野球ボールの表皮として使用する牛皮は、プロ野球用になるほど、牛の背中の中心に近い皮を使います。
背中の皮になるほど、滑らかで手触りが良く高級品となります。
高校野球に使用する硬式野球ボールは、表皮に使用する牛皮も、背中から胴体へと幅広い範囲の皮を使用することになります。
さらに練習用の硬式野球ボールになると、主に腹部に近い皮を使用します。
一般に、一頭の牛から採取される皮で、プロ野球用は20~30球、高校野球は約50球、そして、練習用ならば約65球の硬式野球ボールが製造できるのです。
まとめ
今回は、硬式野球ボールについて、作り方や直径・構造・中身といった事についてお届けしましたが、いかがだったでしょうか?
想像以上に作るのに手間がかかり、人間の手が欠かせないという事がわかりました。そして、中心のコルクを覆うゴムの色まで決められているのも面白いですね。
この記事を読んでボールの事を知って、ボールに親しみがわいた!なんて思って頂けると幸いです!またボールの縫い目について特集していますので、是非ご覧になってみてくださいね。
⇒野球ボールの縫い目!なぜ108個?縫い方や向きも徹底解説!
最後までお読み頂き大感謝!みっつでした。