こんにちは、みっつです。
プロ野球の中継を見ていると、ストレートやカーブ、ツーシームなどと並んでチェンジアップを投げるピッチャーが多いなと感じませんか?
聞き慣れた言葉ではありますが、そもそもチェンジアップってどのようなボールなのでしょうか?そしてチェンジアップの右・左の握り方や投げ方、プロ野球でイチオシのチェンジアップの使い手をご紹介していきます。
野球のチェンジアップの特集、楽しみにしてくださいね!
チェンジアップってどんな特徴があるの?
打者がバットを始動させスイングに入っても、「なかなかボールが来ない」といった、不思議な感覚になるのがチェンジアップです。
ストレートと同じ腕の振りで投げるチェンジアップですが、そのスピードの差は最大40KMにもなるなど、ストレートとの緩急をつけるのには最も適した変化球です。
また、回転が少ないことから、打者の手元で少し沈むような変化も見せます。
チェンジアップを投げる際には、いかに打者のタイミングを外せるかが、最大の焦点です。チェンジアップの効果を引き出すのであれば、打者が振り遅れるほどの、伸びのある速球を持っているかがポイントになります。
チェンジアップの握り方や投げ方を伝授!
チェンジアップの握り方は、投手によりさまざまですが、一般的には「わし掴み」と呼ばれる握り方をいたします。「わし掴み」といえば、小さい子供がボールを投げる時の握り方です。5本の指を等間隔に開いて、何も考えずにボールを握ったのが「わし掴み」になります。
大人も地面に落ちているボール球ほどの大きさの石を、自然に拾い上げたときの握り方が、概ね「わし掴み」の状態になっています。
チェンジアップの場合、人差し指と中指は縫い目に掛からないようにします。出来るだけスピードを落とすことで、ストレートとの緩急から打者の空振りを誘う変化球です。
もしも、人差し指と中指が縫い目に掛かると、どうしてもボールにスピンが掛かり、球速も増してしまうからです。ボールを握った時、人差し指と中指にはあまり力を入れずに、両側の指で支えるようにグリップするのがポイントです。


そして、チェンジアップを投げる時は、人差し指と中指、さらに手首をなるべく使わず、ボールを抜くような感覚でリリースすることが大切です。
特に、指全体ですべらせるようにリリースすると、スピードがうまく落とせます。ただし、腕の振りはストレートと同じように力強く振り下ろし、打者を惑わせる投球が大切です。
もしも、中途半端な腕の振りをして、打者に見抜かれてしまうと、スピードがない分、絶好のホームランボールに成りかねないからです。
プロ野球でイチオシのチェンジアップの使い手は?
チェンジアップを武器に活躍をしたのは、杉内俊哉投手です。2001年に福岡ソフトバンクホークスに入団した杉内投手は、ゆっくりとしたフォームから、思いっきりの良い腕の振りが特徴の投手です。
杉内投手のストレートは140km台と決して速球投手とはいえませんが、ボールをリリースするポイントが遅いことから、打ちにくい投手として名前が上がります。
杉内投手は、ストレートとチェンジアップを武器に三振の山を築き上げると、最多勝1回、最優秀防御率1回、そして最多奪三振に3回も輝きました。杉内投手の通算奪三振率9.28は、2000投球回数以上を投げた投手のなかで、歴代1位を誇ります。まさに、プロ野球界トップの奪三振王といえます。
杉内投手の決め球チェンジアップには、握り方に特徴があります。ボールは「わし掴み」に握るのが一般的ですが、中指だけを浮かせた状態にします。よりボールにスピンが掛からず、スピードが抑制出来るようにするためです。
そして、杉内投手はボールを投げる時、常にストレート以上に強く腕を振ることを心掛けて、打者を惑わせることで三振の山を築き上げました。
まとめ
今回のチェンジアップの特集はいかがだったでしょうか?チェンジアップはバッターのタイムングをずらすのに、効果的な変化球ですね。また特別難しい握り方や投げ方ではないので、マスターしやすい変化球と言えるかもしれません。
チェンジアップをしっかりとマスターして、杉内俊哉投手のように、三振をバッタバッタと奪ってみたいものですね(笑)
最後までお読み頂き大感謝!みっつでした。