こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
四国アイランドリーグplusは、2005年より活動している野球の独立リーグです。四国4県の4チームで結成され、日本国内の独立リーグのさきがけとなった事でも知られています。
今回は、四国アイランドリーグplusを特集します。所属する全チームや歴代の優勝チームのご紹介、さらに個人記録にも触れますので、楽しみにしてくださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
四国アイランドリーグplusの全チームのご紹介
まずは、四国アイランドリーグplusの全4チームをご紹介します。
徳島インディゴソックス
・発足年 2005年
・優勝回数 6回
特色
個性的なチーム名が多い四国アイランドリーグですが、徳島インディゴソックスのチーム名の由来は、徳島県の伝統的な染物である「藍染」とメジャーリーグの伝統チームに命名される「ソックス」を組み合わせたものです。
2005年のリーグ発足当初はなかなか上位に食い込めませんでしたが、2010年代頃から成績が上昇してきました。
それに伴い、NPBのドラフト会議での指名数が増加しており、これまでに21名が徳島からプロの舞台に挑んでいます。
2007年に小林憲幸選手がチームで初指名されて以降は、指名が無かった年が2008年と2012年のみとなっていて、指名されないことの方が珍しい状況です。
チームが強くなってきた2010年代以降の指名者数は、BCリーグ等も含めた独立リーグの中で図抜けて高く、2013年からは9年連続でドラフト指名選手が生まれており、大学や社会人も含めた中でもスカウトの注目が高いチームです。
これらの要因として、球団社長は
「NPBへの選手輩出を収入源の一つとするためスカウティングを強化し野球をやめたり入団を迷っている選手とも話をして獲得してきた。」
「NPBドラフト指名の実績を重ねたことでいい意味で“勘違い”をして有望選手が来てくれるようになりました。」
と語っているように、チームとしてもプロを目指す選手にとっても良い関係が築けているのが伺えます。
香川オリーブガイナーズ
・発足年 2005年
・優勝回数 7回
特色
香川オリーブガイナーズのチーム名は、香川県の木オリーブと讃岐弁の「強い」を意味する「がいな」を組み合わせて命名されました。
リーグ発足当初から現在に至るまで最も安定した成績を残しているチームと言えます。
BCリーグの優勝チームとの間で行われている独立リーグ王者を決めるグランドチャンピオンシップでは、徳島と並んで最多3回の優勝があり、唯一連覇したチームでもあります。
このような実績のあるチームですので、独立リーグとしては最多となる24名の選手がプロ入りしています。
香川県庁が過去に県民に向けて実施した「地域密着型スポーツチーム」についての調査では、サッカーのカマタマーレ讃岐やバスケットの高松ファイブアローズなどの県内プロチームと比べて認知度・観戦経験者ともトップでした。
このように、県民にも愛されており、成績も安定しており、多くのプロ野球選手も輩出していますが課題もあります。
現在も現役として活躍中なのは、中日ドラゴンズの又吉選手のみとなっており、多くの選手がプロの壁にぶつかっています。
もっとプロで活躍する選手が増えてくるようですと、香川オリーブガイナーズとしても四国アイランドリーグとしても注目度がもっとアップするはずです。
愛媛マンダリンパイレーツ
・発足年 2005年
・優勝回数 2回
特色
愛媛マンダリンパイレーツのチーム名はミカンを意味する「マンダリン」と、村上水軍にちなんだ「海賊(=パイレーツ)」に由来しています。
ホームスタジアムは地方球場でも屈指の球場である松山坊ちゃんスタジアムがメインで使用されています。
リーグに参加する4チームの中で、発足から10年間、リーグ優勝を唯一未達成でしたが、2015年に初優勝を果たすと2016年にも優勝し連覇を達成しました。
過去にはお笑い芸人や有名プロ野球選手の兄弟などが在籍して話題となったこともありまが、他の球団と同様、伸びしろのある若手選手を鍛え上げるという基本的なスタイルは変わりありません。
愛媛マンダリンパイレーツからドラフト指名された選手はこれまでに7名で、香川と徳島の上位2球団からは大きく離されています。
2011年に土田選手がジャイアンツから育成2位指名を受けて以降、10年に渡ってドラフト指名された選手がいないことが気がかりです。
その他の特徴として、チームのホームページには「登校見守り活動報告」という項目があり、松山市内の小学校の登下校の時間に選手やコーチが地域の子供たちを温かく見守っています。
この活動は他の球団でも実施されていますが、発祥と継続的に行っているのは愛媛マンダリンパイレーツです。
高知ファイティングドッグス
・発足年 2005年
・優勝回数 2回
特色
高知ファイティングドッグスのチーム名は、その名の通り、高知県由来の土佐闘犬からつけられたものです。
2005年にアイランドリーグが発足した年の初代リーグ王者となり、2009年にもリーグ優勝を飾りましたが、それ以降は優勝がなく
4チームの中で最も優勝から遠ざかっているチームとなっています。
高知ファイティングドッグス出身のプロ野球選手はこれまでに8名とさほど多くはありませんが、角中勝也選手は2度の首位打者に輝くなど独立リーグからNPBへの道を切り拓いたパイオニアです。
メジャーリーグから日本球界に復帰を目指した藤川球児選手が、「地元の子どもたちに夢を与えたい」との思いから出身地の高知で野球人生を再スタートすることを決意し、古巣の阪神タイガースからのオファーを蹴って入団したことは野球界にとって大きなニュースとなりました。
また、メジャーリーグでも屈指の記録を残したマニー・ラミレス選手が在籍したりと、独立リーグではお目に係れない超大物選手の入団で話題を集めました。
この年には観客動員数が過去最高を記録し、グッズなどの売り上げも大幅アップし球団経営も黒字を達成しましたが、退団した2年後には赤字に転落しており、この辺りは独立リーグ全体の課題となっています。
歴代優勝チームのご紹介
次に、四国アイランドリーグがスタートした2005年から歴代のリーグ優勝チームをご紹介します。
年度(西暦) | 年度(和暦) | 優勝チーム |
---|---|---|
2005年 | 平成17年 | 高知ファイティングドッグス |
2006年 | 平成18年 | 香川オリーブガイナーズ |
2007年 | 平成19年 | 香川オリーブガイナーズ |
2008年 | 平成20年 | 香川オリーブガイナーズ |
2009年 | 平成21年 | 高知ファイティングドッグス |
2010年 | 平成22年 | 香川オリーブガイナーズ |
2011年 | 平成23年 | 徳島インディゴソックス |
2012年 | 平成24年 | 香川オリーブガイナーズ |
2013年 | 平成25年 | 徳島インディゴソックス |
2014年 | 平成26年 | 徳島インディゴソックス |
2015年 | 平成27年 | 愛媛マンダリンパイレーツ |
2016年 | 平成28年 | 愛媛マンダリンパイレーツ |
2017年 | 平成29年 | 徳島インディゴソックス |
2018年 | 平成30年 | 香川オリーブガイナーズ |
2019年 | 令和元年 | 徳島インディゴソックス |
2020年 | 令和2年 | 徳島インディゴソックス |
2021年 | 令和3年 | 香川オリーブガイナーズ |
過去には四国外の長崎・福岡・三重のチームも在籍していましたが、優勝戦線に絡むことはなくリーグから退会しています。
チーム別優勝回数ランキング
続いて、チーム別に優勝回数のランキングをご紹介します。
順位 | チーム名 | 優勝回数 |
---|---|---|
1位 | 香川オリーブガイナーズ | 7回 |
2位 | 徳島インディゴソックス | 6回 |
3位 | 愛媛マンダリンパイレーツ | 2回 |
3位 | 高知ファイティングドッグス | 2回 |
優勝回数は香川オリーブガイナーズが7回で最多となっています。愛媛や高知も優勝回数こそ少ないですがBCリーグとの間で行われるグランドチャンピオンシップでは両チームとも優勝経験があります。
歴代の個人記録のご紹介
四国アイランドリーグの歴代の個人記録について打撃部門と投手部門の通算成績についてご紹介します。話題となった選手や後にプロで活躍する選手よりも独立リーグの星として活躍した選手が多くランクインしているのが特徴です。
打撃部門
通算打率(500打席以上)
1位 中村真崇選手 .335 2008年~2011年
2位 ラファエル・ポロ選手 .327 2015年~2017年
3位 大井裕喜選手 .324 2012年~2013年
通算打点
1位 国本和俊選手 260打点 2006年~2013年
2位 髙田泰輔選手 237打点
3位 古卿大知選手 226打点
通算本塁打
1位 国本和俊選手 36本 2006年~2013年
2位 中村真崇選手 30本 2008年~2011年
3位 髙田泰輔選手 28本 2008年~2013年
3位 ヘイドーン選手 28本 2015年、2018年~2019年
通算盗塁
1位 YAMASHIN選手 147盗塁 2006年~2009年
2位 流大輔選手 129盗塁 2008年~2012年
3位 髙田泰輔選手 127盗塁 2008年~2013年
投手部門
通算勝利
1位 小林憲幸選手 60勝 2005年~2007年、2010年~2015年
2位 野原慎二郎選手 50勝 2007年~2013年
3位 角野雅俊選手 40勝 2005年~2010年
通算防御率(200イニング以上)
1位 松尾晃雅選手 1.66 2005年~2007年
2位 石井大智選手 1.69 2018年~2020年
3位 塚本浩二選手 1.71 2006年~2008年、2011年
通算奪三振
1位 小林憲幸選手 808奪三振 2005年~2007年、2010年~2015年
2位 酒井大介選手 541奪三振 2008年~2014年
3位 浦川大輔選手 473奪三振 2005年~2009年
通算投球回数
1位 小林憲幸選手 971回 2005年~2007年、2010年~2015年
2位 野原慎二郎選手 835回1/3 2007年~2013年
3位 酒井大介選手 758回2/3 2008年~2014年
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