プロ野球の登録抹消って?再登録などのルールや活用法も大公開!

基本的なルール

こんにちは、みっつです。

プロ野球が開幕すると、毎日のように日本プロ野球機構から発表があります。それは公示と呼ばれ、主に出場選手の登録や抹消についてです。

よく○○選手が2軍落ちした、などと言われるのは、日本プロ野球機構から登録抹消の公示があった選手を指すのです。

今回は、プロ野球における登録抹消について特集します。登録抹消の意味や再登録のルール、そして賢く活用する方法もお伝えしていきますね。

■目次(クリックすると飛びます)

プロ野球の登録抹消とは?

日本プロ野球機構では、1軍の最大登録選手数は28名、そのうち試合当日にベンチに入れるのは25名と決められています。通常、球団は制限数28名までの選手を登録し、試合に勝つために最大限のチーム力を発揮できる準備をして試合にのぞんでいるのです。

プロ野球の登録抹消とは、この1軍の登録枠28名から名前が外れることを意味します。例えば、ケガをして試合に出場できない選手が現れた場合、登録を抹消して28人の枠から外すようにします。

もしも、1軍の選手枠に28名の制限がなければ、ケガをした選手でも登録を抹消せずに回復を待つことも出来ますが、制限がある以上、選手枠の無駄使いとなってしまいますよね。

なお、ケガをしても登録を抹消されない選手がいる時は、その選手の引退試合であるとか、優勝が決定する可能性のある試合などが考えられます。他にも、選手の成績が落ちてくると、登録抹消になる可能性があります。

球団は試合に勝利することが大前提であることから、少しでも調子の良い選手を活用するのは当然のことです。

また、選手の調子は落ちていないが、他の選手の入替えが影響をして、登録が抹消されるケースがあります。例えば、投手を一人多く登録したいため、内野手から1人を登録抹消することで、28名の登録枠を守ろうとするといったケースです。

登録抹消の理由は非公表です

登録抹消の理由は公表する必要がありませんが、張り付きの記者に質問をされた監督は、「コンディション不良」という言葉を良く使います。

この「コンディション不良」のコメントを使うには、2つの理由があります。その2つとは

  • 選手のプライドを傷つけないため
  • ケガの状況をライバルチームに知られないため

となります。

選手のプライドを傷つけないため

登録抹消において選手のプライドを傷つけないためとは、どのような事をいい見するのでしょうか?

成績不振で登録抹消されてしまうのは、選手にとって精神的にとても辛いものです。更にマスコミ等に叩かれ傷つかないようにという、球団側の配慮によるものです。

ケガの状況をライバルチームに知られないため

ケガで登録抹消される選手がいれば、そのケガの状況をライバルチームに知られたくないためです。ケガが深刻であれば、その選手は長期に渡って試合に出られなくなります。そのような実態を知られ、不利になる状況を避けるためとなります。

実力がある選手ほど、ライバルチームも対策を考えてその選手に強い選手を登録する、という事がありますが、知られると必要がなくなりますからね。

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再登録などのルールは?

登録抹消によって、1軍の28人枠から外れた選手は、登録抹消された日を含めて、10日間は登録できないと定められています。

例えば、8月10日に登録抹消を受けた選手は、再登録が可能となるのは最短で8月20日になります。

なお、この登録抹消選手の再登録については、例外規定が2つあります。その2つとは

  • 脳震盪(のうしんとう)登録抹消特例措置
  • 引退試合選手登録特例措置

となります。

脳震盪登録抹消特例措置

これは試合中に選手同士の衝突などで脳震盪を起こして、診断・療養と安全の意味から登録抹消の手続きを行ったとします。短時間で回復するケースが多いため。その後の回復と安全確認が取れた場合は、規定の10日間を待たずして再登録が認められる規定です。

引退試合選手登録特例措置

引退試合を行う選手には、28人の登録枠の数字に換算することなく、1軍登録が認められています。このことで、引退試合の選手の代替となって、登録を抹消される選手がなくなります。

ただし、ベンチに入りの選手枠に特例措置は適応されず、最大枠は25名のままです。したがって、引退試合を行う選手がベンチ入りすることで、1名の選手がベンチから外れることになります。

どうせなら、ベンチ入り選手の枠にも特例措置を設けて、一人でも多くの選手が祝福できることが、引退する選手のへのはなむけになるかもしれませんね。




登録抹消を賢く使う運用法って?

監督は選手枠28名のやり繰りには、常に頭を悩ませています。試合を勝利に導くためには、戦力の高い選手を1軍登録し、ベンチ入りさせておくことが、常に監督に求められるからです。

例えば、先発投手は常に試合に出場しませんが、不用意に登録を抹消すると、10日間は登板できなくなるため、投手のローテーションのやり繰りで困ることになります。

したがって、試合スケジュールを見ながら、10日間以上の登板間隔が設定できる場合には、その投手を登録抹消し野手を登録することがあります。

また、日本プロ野球機構では、1軍登録枠28名以外に、1軍外国人枠4名、かつ投手又は野手として同時に登録申請できるのはそれぞれ3人までの規定を設けています。ですので、外国人は調子が決して悪くなくても、外国人同士の投手と野手の組合せを調整する理由で、登録抹消を上手に使ってやり繰りすることがあります。

なお近年では、ペナントレース終了後に、CS(クライマックスシリーズ)まで、10日以上の期間がある場合があります。その場合、CSの初日からベストなメンバーで望めるように、一軍登録選手全員が自動的に抹消される制度が取り入れられています。

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まとめ

今回は、プロ野球の登録抹消について特集してきましたが、いかがだったでしょうか?登録抹消というと、ケガをしたり調子が落ちたりといった理由が昔は多かったですよね。

しかし今では、先発ピッチャーが試合の日程上で、10日以上投げられなような状態の場合、登録を抹消して他の選手を入れる、なんていう活用も当たり前となりました。

登録抹消を上手に活用できる事が、良い成績をあげるポイントの1つになっていると言っても過言ではないかもしれません。

最後までお読み頂き大感謝!みっつでした。