こんにちは、みっつです。
プロ野球を観戦していると、たまに見かけるのが退場ですね。さっきまで普通に投げていたピッチャーが、いきなり退場になったり、なんて事もあります。
退場を命じる事が出来るのは審判ですが、独断と偏見で退場を命じる事は出来ません。それをしてしまうと、職権乱用ですからね(^_^;)
今回は、プロ野球の退場について特集します。退場のルールや処分の内容、退場した選手は何をしているかについて解説します。そしてアッと驚くような退場劇もご紹介しますので、楽しみにしていてくださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
プロ野球の退場のルールって?
日本プロ野球では、監督・コーチ又は選手が、審判員から退場を命じられることがあります。例えば、近年、話題となっているのが、危険球による即退場のルールです。
日本野球機構によると、「投手の投球が打者の顔面、頭部、ヘルメット等に当たり、審判員がその投球を危険球と判断した時、その投手は即退場となる」と、ルールが定められています。
ただし、危険球は審判の主観に委ねられている面も大きく、たとえ頭部に投球が当たったとしても、変化球がスッポ抜けたような緩い球では、退場にならないこともあります。
その一方、頭部ではなく胸部に当たったとしても、それが故意に投じられたと判断されて、退場を命じられることがあります。
また一昔前には、プロ野球の試合中に両チームの選手などが入り乱れるしーんも度々見られました。そのシーンにつきものが、当事者の退場シーンです。入り乱れる原因を作ったり中心となった当事者の双方が、退場を受けることもありました。
また、審判への暴言を理由に退場を宣告されることがあります。この審判への暴言とは、審判を侮辱する言動を指しております。
例えば、ストライクゾーンの判定において、「どうしてストライクではないのか?」と、投手や捕手が主審に詰め寄ることは、侮辱しているとまでは言えません。
しかし、主審に対して「目が悪い」等の発言は、侮辱に値するとして退場を宣告されることがあります。最後は、審判の心証に委ねられますが、暴言による退場には気をつけなければなりません。
また、審判員への執拗なクレームが、試合の遅延行為と判断されると、退場の宣告を受けることもあります。審判員は退場処分に該当する行為があった時は、直ちに対象者に宣告するとともに、退場処分に至った経緯について、球場内の観客に向けて説明がなされます。
退場させられると何か処分はある?
日本プロ野球でも、退場処分を受けた監督・コーチ又は選手は、罰金による制裁を受けることになり、悪質な場合は出場停止処分に至ることもあります。退場による罰金制裁は、悪質な度合によって数万円から決定されます。
ちなみに、アメリカ大リーグでは、退場処分による罰金は、数十万円から数百万円にまでになることもあり、必ず試合出場停止処分も受けます。
万が一、審判に暴力を振るった場合には、裁判にまで発展することもあります。それに対して、日本では出場停止処分に至るのは稀なことから、アメリカ大リーグと比較するとその処分は軽いといえます。
退場した選手はどこで何をしているの?
日本プロ野球規則では、審判によって退場させられた監督・コーチ又は選手は、ベンチから出て行き、試合に関与することは出来なくなります。
各球団によってルール作りはなされていますが、一般にはロッカール-ム等に留まり、テレビで試合の動向を見守ることになります。これは、試合終了後にチーム・ミ-ティングを実施することがあるからです。
万が一、退場処分を受けたことに怒りが収まらず、勝手に自宅へ帰ってしまうと、球団からも罰則が与えられることがあります。
ただし、退場処分に加えて、後日出場停止まで受けた選手は、出場停止期間中にダッグアウトはもちろん、ロッカール-ム等にも入室することが許されておりません。
こんな退場って…ビックリな退場3つ
退場を命じられるケースは様々ですが、エッ!こんな退場劇もあるんだ!の3つのケースをご紹介します。
ベースを投げて退場
退場者:マーティン・ブラウン監督
2006年から4年間、広島の監督を務めたブラウン監督は、日本プロ野球界に5年間在籍するなかで、監督としては最多の12回の退場処分を受けました。このブラウン監督の有名な退場劇が、ベースを投げたことによる退場宣告です。
それは広島の監督として初年度の5月7日に、その事件は起きました。
地元広島球場で中日ドラゴンズを迎えての一戦において、先発投手が審判に対して「暴言を吐いた」として退場処分を受けたことに激高したブラウン監督は、1塁ベースを引っこ抜いて放り投げたのでした。
この行動を審判に対する侮辱行為として、退場処分を受けたブラウン監督ですが、ベンチに戻る際に、審判と観客に帽子を取りお辞儀をしたことから、ファンから暖かい拍手が送られました。
日本のプロ野球で初!警告試合からの退場
退場者:バルビーノ・ガルベス・ヘレス投手(以後、ガルベス投手)
1998年7月31日 巨人対阪神の伝統の一戦において、日本プロ野球界初の警告試合が宣告されました。この試合の中心にいたドミニカ出身のガルベス投手は、初回の味方のエラーからイラつき始めると、3回にホームランを打たれたことで、一気にイラつきも頂点に達します。
そして、6回裏の阪神の攻撃において、先頭の坪井選手に投げた決め球をボールと判定されたことに苛立ちを覚えると、主審の橘高氏にクレームをつけます。
慌てて投手交代を告げた巨人でしたが、ベンチに引き下がる際にガルベス投手は、ボールを球審にめがけて投げつける悪質な行為に至りました。
その結果、退場処分が宣告されると、その後8月以降のシーズン全ての試合において、出場停止処分がとなりました。所属する巨人からも無期限出場停止と罰金4000万円の厳しい処分が下りました。
ファンに衝撃を与えた暴行事件
退場者:島野育夫コーチ・柴田猛コーチ
多くの野球ファンが球場やテレビの前で衝撃を受けた事件が、島野コーチと柴田コーチの審判に対する暴行事件です。
1982年8月31日、横浜スタジアムで行われた、大洋ホエールズVS阪神タイガースの一戦において衝撃の事件が起きました。7回の表、阪神の藤田平選手の打ち上げた三塁後方のフライが、ファアルと判定されたことに腹を立てた、島野コーチが三塁の塁審に暴行を働きました。
直ちに審判員から退場処分が下されますが、さらに激しく暴行を始めた島野コーチに、柴田コーチまでが加勢すると、三塁の塁審をレフト方向にまで追い回しての暴行が続きました。
この事件に激怒した、当時のセ・リーグ会長は、両コーチを無期限の出場停止処分と、制裁金10万円の処分を下しました。
また、両コーチは横浜地検に傷害罪で略式起訴を受けるまで波紋が広がりました。
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まとめ
今回は、プロ野球の退場について特集してきましたが、いかがだったでしょうか?
選手も監督もコーチも、一生懸命に勝利に向かって頑張っています。その頑張りの延長線上に退場があるとも言えることは言えますよね。しかしファンからしてみれば、お目当ての選手が退場になり、プレーが見られなくなる事は、とても悲しい事です。
気持ちが高ぶってしまった時に、少し間を置いて冷静になって、退場を命じられないようにしてもらえると嬉しいですよね!
最後までお読み頂き大感謝!みっつでした。