野球の打率の計算方法!間違えやすい事もしっかり簡単に解説したよ!

基本的なルール

こんにちは、みっつです。

野球には、成績を数字で表して優秀かどうか判断する基準が、いくつか存在しています。

ホームラン数や打点・盗塁数といった、達成すると1つずつ積み重なっていく数字は、とってもわかりやすいですよね。それに対して、打率のように率であらわす数字は、イマイチわかりにくいのではないでしょうか?試合のたびに、上がったり下がったりしますし。

そして計算も、簡単なようで計算式から除外するものがあったりして、意外にややこしかったりします。そこで今回は、野球の打率の計算方法についての特集です。間違えやすいポイントもしっかりと押さえて、お伝えしていきますね。

■目次(クリックすると飛びます)

野球の打率って何を意味しているの?

野球の打率が意味するものは、その選手のヒットを打つ確率になります。ただし、打率が同じだからといって、その選手の実力までが同じだとは判断されません。それは、3打数1安打の選手と300打数100安打の選手を、同等に評価できないからです。

3打数1安打の選手が打った1本は、偶然に生まれただけかもしれませんが、100本のヒットを打った選手は、決して偶然などとはいえません。

打率はヒットを打つ確率ではありますが、同打率の打者がバッターボックスに立ったとしても、その期待値が一緒ではないということです。1打数1安打や2打数2安打とかで打率10割と言われても、私は『次の数打席ノーヒットなら、意味ないじゃん!』などと思いますね(^_^;)

打率の計算方法って?

打率は次の公式で計算されます。

「打率」=「安打数」÷「打数」

もしも、打率計算で割り切れない場合は、少数第4位を四捨五入して、少数第3位までで表します。

例えば、9打数3安打であれば、3÷9=0.333333・・・となります。
これを、少数第4位を四捨五入することで、打率0.333と表記することになります。

なお、日本では打率を歩合で表すことが一般的です。
先の、打率0.333であれば、打率3割3分3厘と表記することになります。

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打数ってどのようなもの?

野球の用語として打席と打数があり、打率の計算には打数が使われます。打席とは「バッターボックスに入った数」なのに対して、打数は「実際に打った数」といえます。

この「実際に打った数」に入らないのは、「フォアボール」及び「デッドボール」、キャッチャーの「守備・打撃妨害」による出塁、その他にも「犠牲バント」や「犠牲フライ」となります。

「犠牲バント」や「犠牲フライ」でのポイントは、あくまで成功したら打数に入らないという事です。失敗したら打数にしっかりと刻まれますよ。

規定打席も重要な要素です

そこで、打率をもとに選手を評価する基準としてあるのが、規定打席と呼ばれるものです。試合数に応じて基準となる規定打席数を設定し、その基準の打席数を上回る選手だけを打率ランキングの対象にもいたします。

例えば、300打数100安打の選手は評価するが、3打数1安打の選手は規定打席に達していないとして、評価をしないことになります。

日本プロ野球における規定打席数は次の計算により求めます。

一軍「規定打席=試合数×3.1」
二軍「規定打席=試合数×2.7」

2018年度の日本プロ野球の試合数は143試合(リーグ内125試合+交流戦18試合)ですので、規定打席数は143試合×3.1=443回(四捨五入)となります。もしも、ペナントレースが50試合消化時点ならば、規定打席数は155打席となります。

なお、野球用語には「打席」と「打数」の両方があります。打率は打数を用いますが、規定打席数は打席を用いています。なお、日本では打率を歩合で表すことが一般的です。先の、打率0.333であれば、打率3割3分3厘と表記することになります。

規定打席について当ブログで特集しているので、よろしければご覧になってくださいね。
プロ野球の規定打席とは?計算方法や意味も含めて徹底紹介します!




知っておくと野球が楽しくなる『率』

打率以外にも、野球には『率』であらわす数字があります。そこで、知っておくと野球が楽しくなるものを、ご紹介しますね。それは

  • 出塁率
  • 長打率
  • 守備率
  • 防御率

です。

出塁率の意味と計算方法

出塁率は、バッターがどの位の割合で塁に出るかを率であらわしたものです。

計算方法は
(ヒットの数+フォアボール+デッドボール)÷(打数+フォアボール+デッドボール+犠牲フライ)
です。

当ブログでは、出塁率について特集していますので、よろしければご覧になってみてください
野球の出塁率ってなに?計算方法や打率との違い・ランキングも!

長打率の意味と計算方法

長打率とは、バッターが1打数あたりの塁打数をあらわします。ヒットを打った数ではなく、全ての打数が対象になるのがポイントです。

計算方法は
塁打数÷打数
となります。

塁打数は、シングルヒット1、ツーベースヒット2、スリーベースヒット3、ホームラン4となり、こちらを積算して計算します。

守備率の意味と計算方法

守備率は、エラーをしないでアウトにできた確率を表しています。

計算方法は
(投げてアウトにした数+捕ってアウトにした数)÷(投げてアウトにした数+捕ってアウトにした数+エラーの数)
となります。

防御率の意味と計算方法

防御率とは、ピッチャーが1試合投げた場合に、そのピッチャーの責任でどの位の点数を取られるのか、を表しています。

計算方法は
自責点×9÷投球回数
となります。

自責点とはエラー以外の、ピッチャーの責任で取られた点数となり、9をかけるのは1試合を9イニングとしているからです

プロ野球の歴代・年間ランキングをご紹介

長い日本プロ野球の歴史において、4000回以上打席に立った選手のなかで、打率3割以上の成績を残した選手は、わずか23名(2018年シーズン開始時点)しかいません。

4000回以上の打席に立つためには、厳しいプロ野球界で9年以上は、一線で活躍する必要があります。数々の名選手であっても、打率3割以上の成績を残すことは、とても難しいことになります。

4000打席以上の選手の歴代打率ランキングと年間打率ランキングの、それぞれベスト20を紹介いたします。

歴代打率ランキングTOP20 ※通算4000打席以上

選手名打率
1位青木宣親選手.328
2位レオン・リー選手.320
3位若松勉選手.31918
4位張本勲選手.31915
5位ブーマー・ウェルズ選手.317
6位川上哲治選手.313
7位与那嶺要選手.311
8位落合博満選手.3108
9位小笠原道大選手.310
10位
レオン・リー選手.308
11位内川聖一選手.308
12位中西太選手.307
13位長嶋茂雄選手.305
14位篠塚和典選手.3043
15位松井秀喜選手.3040
16位鈴木尚選手.3034
17位アレックス・カブレラ選手.3033
18位大下弘選手.3030
19位和田一浩選手.3029
20位谷沢健一選手.3024

年間打率ランキングTOP20 ※年間規定打席以上

        

選手名打率
1位ランディ・バース選手.389
2位イチロー選手.387

3位イチロー選手.385
4位張本勲選手.3834
5位大下弘選手.3831
6位ウォーレン・クロマティ選手.3781
7位内川聖一選手.3780
8位川上哲治選手.377
9位中根之選手.376
10位
ジャック・ブルーム選手.374
11位谷沢健一選手.3694
12位岡村俊昭選手.3692
13位ロバート・ローズ選手.3685
14位落合博満選手.367
15位広瀬叔功選手.3662
16位新井宏昌選手.3658
17位加藤英司選手.364
18位ウォーレン・クロマティ選手.3630
19位柳田悠岐選手.3625
20位藤村富美男選手.362

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まとめ

今回は、野球の打率について特集してきましたが、いかがだったでしょうか?ホームラン数や打点・盗塁数といった数字よりも、わかりずらい感じはしますよね。

でも打率はヒットを打てる確率ですから、バッターとして一番重要な数字ではないかと思います。

日本のプロ野球では、規定打席以上で年間で4割を打った選手はまだいませんが、いつかは達成する選手が出てくる事を願っています。

最後までお読み頂き大感謝!みっつでした。