こんにちは、みっつです。
野球って攻撃と守備が入れ替わるという、珍しい競技だと思いませんか?サッカーだと攻撃と守備が一瞬で入れ替わったりしますが、野球の場合は攻撃と守備がはっきりとわかれています。
野球の攻撃の中で、4番は凄いバッターが入る花形とも言える打順です。でも何で4番には凄いバッターが入るのでしょうか?バッターの役割はどんなものなのか、といった疑問がわいてきませんか?
今回は、野球の4番バッターの役割や日本のプロ野球で4番を務めた選手、そして日本以外でも4番バッターが最強なのかを、高校まで野球をしていた、元野球小僧である私が解説しますね。
■目次(クリックすると飛びます)
4番打者の役割って?
巨人軍で4番を打ち、アメリカ大リーグでも活躍、国民栄誉賞にも輝いた松井秀喜さんは、4番バッターについて以下のようにお話しています。
4番打者は、チームが苦しんでいるときにチームに勇気を与える存在ですね。打てなくて負けたら4番打者の責任。打って勝ったら功績は他の打順の選手よりもすごく大きなものになる。
引用元:NumberWeb
この松井さんの言葉を踏まえて、私が考える理想的な4番バッターの役割は
- ランナーを返して点を取るバッティング
- ここぞという時に試合を決める一打を打てる勝負強さ
- 相手が嫌がるような威圧感や風格
といった事だと考えています。次にそれぞれについて解説していきます。
ランナーを返して点を取るバッティング
4番バッターの最大の役割は、点を取る事です。1番打者から3番打者が作ってくれたチャンスを確実に点に繋げる事が求められます。
試合を優位に運びたいという事もあり、初回に打順が回ってくる1番から3番バッターは、チーム内で塁に出る可能性が高い選手が並んでいます。
その後に打順が回ってくる4番バッターは、点をとれる場面が多いのです。このチャンスを生かせるかが4番バッターの真価となります。
ここぞという時に試合を決める一打を打てる勝負強さ
例えば1点を争うような試合展開になった場合に、試合を決める一打を打てるかどうかが4番バッターの価値とも言えます。
それまでは打てなくても、ここぞという時に一気に試合を決めるようなホームランを打てる事が、4番バッターの重要な役割となります。
相手が嫌がるような威圧感や風格
相手のチームに『このバッターは怖い!』などと思われるような威圧感や風格も、4番バッターには求められます。
威圧感は最初から備わっている訳ではなく、上記2つの条件を満たす事によって少しずつ備わってくるものなのです。
また逆に4番に入っている選手だから威圧感や風格がある、と思われる事もあります。
それは長い間、4番バッターをまかされてきた選手たちが作り上げた、日本で4番バッターはチームの最強打者であるという証拠ですね。
四番に据えれば、四番らしい風格や自信がみなぎってプレーにも好影響を与える。ヤクルト時代の古田敦也が好例。
引用元:ぴあ『野村の流儀 人生の教えとなる257の言葉』
と述べています。
この事からも、4番バッターが4番バッターを作り上げてきたと言えるのではないでしょうか。
⇒楽天市場で『野村の流儀 人生の教えとなる257の言葉』を探すならこちら
⇒amazonで『野村の流儀 人生の教えとなる257の言葉』を探すならこちら
プロ野球での主な4番打者
日本の野球の頂点とも言えるプロ野球では、どんな選手が4番バッターとして活躍してきたのでしょうか?
主な選手を私の独断で(^_^;)ご紹介したいと思います。
長嶋茂雄さん
王貞治さんとともに、昭和40年代の巨人軍の黄金時代を支えた代表選手であり、巨人軍の終身名誉監督である長嶋茂雄さん。
王選手との3番4番はONコンビと呼ばれ、他のチームの驚異となっていました。
本塁打数の世界記録を持つ王さんよりも、長嶋さんが4番という打順が多かったようです。これは、長嶋さんがここぞという場面で試合を決める一打を多く打っていたのでしょうね。
プロ野球で初の天皇陛下が観戦された天覧試合で、サヨナラホームランを打っているのも、ここぞという場面で打つ勝負強さが抜群というイメージを強くしました。
長嶋さんが『記録よりも記憶に残る選手』だと言われるのも、そんな勝負強さもあっての事ですが、首位打者6回、ホームラン王を2回獲得している、素晴らしい記録の持ち主でもあります。
落合博満さん
落合さんは、1980年代から90年代にかけての、日本プロ野球ナンバーワンのバッターと言っても良いでしょう。
日本のプロ野球選手で唯一、首位打者、ホームラン王、打点王の3つを同時に獲得する三冠王に3回なっています。
他にも首位打者、ホームラン王、打点王に2回ずつと、輝かし過ぎるほどの成績をおさめました。
山本浩二さん
1970年代から80年代の広島カープを支え、ミスター赤ヘルと呼ばれた山本浩二さん。
広島カープ入団当時は打撃では目立たない存在でしたが、20代後半から力を発揮して日本を代表する打者となりました。
ホームラン王4回、打点王3回、首位打者1回を獲得し、通算ホームラン数536本は、大卒の選手として最多となっています。
どの選手も、
- ランナーを返して点を取るバッティングが出来る
- ここぞという時に試合を決める一打を打てる勝負強さ
- 相手が嫌がるような威圧感がある
という4番バッターの役割を十分に果たしてきたと言えるでしょう。
アメリカでは3番バッターが最強?
野球の発祥の地であるアメリカでも、やはり最強のバッター4番になっているのでしょうか?
4番バッターも優れた選手が起用されますが、アメリカをはじめ海外では3番バッターに最強の選手がなる事が多いようです。
何故3番バッターかというと、4番よりも前に打席に入れるため、4番よりも1打席でも多く打順が回ってくる可能性が高いからです。
メジャーリーグでの通算ホームラン1位のバリーボンズ選手は、主に3番バッターでした。
他にも4位のロドリゲス選手、6位のグリフィージュニア選手、9位のソーサ選手といった600本を超える選手が3番バッターで活躍していました。
最近では2番に最強バッターをおくのが、最適だという考え方も出てきています。
まとめ
今回は、野球の4番バッターの役割や、プロ野球の主な4番バッターについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
海外では3番バッターが最強である事が多いですし2番最強説まで出てきていますが、日本では4番はチームの最強のバッターが務める打順、何か特別なモノを感じてしまいます。
4番に入った選手が4番の名に恥じないように頑張り活躍して、その事が一層4番の権威のようなモノを上げていった、と言えるのではないでしょうか。
個人的には日本ではこのまま4番が最強で、子供たちの憧れの存在であって欲しいと願っています。
最後までお読み頂き大感謝!みっつでした。