九州国際大付属高校野球部!メンバーや成績・監督や甲子園の活躍をご紹介

高校野球

こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!

九州国際大付属高校は、福岡県の北九州市にある私立高校です。1958年に設立され、60年位以上の歴史を刻んできました。

1979年に甲子園初出場を果たした野球部は、2011年の春の甲子園で準優勝を果たし、全国的に名を知られるようになりました。

2021年秋の九州大会でも見事に優勝して、2022年春の甲子園出場を果たしています。

今回は、九州国際大付属高校の野球部を特集します。2021年のメンバーや成績、監督の紹介、甲子園での戦いぶり、さらにプロ野球に進んだOBにも触れますので、楽しみにしてくださいね。

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今回ご紹介するにあたって、学校のホームページなどで出来るだけ正確な情報を心がけて調べてみましたが、一部不明な点や間違っている可能性もあります。
あくまでも参考情報としてご覧ください。

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九州国際大付属高校の2021年新メンバーをご紹介!

まずは、直近の公式戦である、2021年明治神宮大会出場時の登録メンバーをご紹介します。

背番号名前学年ポジション出身中学校中学時の所属チーム
1香西一希選手2年生投手福岡市百道中糸島ボーイズ
2野田海人選手2年生捕手大牟田市甘木中高田ファイターズ
3佐倉俠史朗選手1年生内野手久留米市宮ノ陣中球道ベースボールクラブ
4小田原義選手2年生内野手長崎県佐世保市大野中中学軟式野球部
5白井賢太郎選手1年生内野手長崎県佐世保市広田中西松ボーイズ
6尾﨑悠斗選手2年生内野手福岡市内浜中糸島ボーイズ
7大島諄士選手2年生外野手北九州市花尾中福岡門司ボーイズ
8黒田義信選手2年生外野手長崎県佐世保市日宇中佐世保ボーイズ
9中上息吹選手2年生外野手北九州市大蔵中福岡門司ボーイズ
10毛利和暖選手2年生内野手愛知県名古屋市振甫中愛知守山ボーイズ
11秋元旺祐選手2年生投手大分県国東市国見中宇佐ボーイズ
12落合真洋選手2年生外野手福岡市香椎第一中福岡ボーイズ
13高尾靖選手1年生捕手北九州市湯川中中学軟式野球部
14隠塚悠選手1年生内野手宗像市中央中宗像ボーイズ
15浅嶋大和選手1年生内野手福岡市春吉中福岡ボーイズ
16石橋央祐選手2年生内野手福岡市高取中糸島ボーイズ
17山口修平選手1年生内野手福岡市春吉中福岡ボーイズ
18木塚凪咲選手1年生投手北九州市洞北中八幡西ボーイズ

福岡県を代表する全国的な強豪校で、毎年大型チームを作ってくる九州国際大付属高校ですが登録の18名中13名が福岡県出身で、九州北部出身者が4名と地元主体の構成となっています。




九州国際大付属高校の私のイチオシ選手!

私のイチオシ選手は、1年生ながら4番に座る注目のスラッガーの佐倉侠史朗(さくらきょうしろう)選手です。

小学1年生から野球を始めた佐倉選手ですが、中学時代は九州の硬式野球リーグのフレッシュリーグのチーム「球道ベースボールクラブ」に所属しました。

そして、同じ福岡県内の強豪校の九州国際大付属高校に入学すると、早くも頭角を現します。1年春の九州大会からベンチ入りし決勝で代打出場、夏の大会もベンチ入りし代打で2試合に出場しました。

182cm・102kgと、1年生らしからぬ体格の左の大砲です。

打席に入るや広くスタンスをとり、重心を極端に落としてバットを高々と高く掲げる独特の打撃フォームから日本刀を振り下ろすようにバットを振り抜き打球をスタンドまで飛ばします。

怪物1年生として注目を浴びる佐倉選手ですが、全国にはライバルとなる怪物1年生も存在しています。その代表格が、花巻東高校の佐々木選手です。東のリンタロウ、西のキョウシロウとも評されています。

センバツが懸かった秋季九州大会や、神宮大会でもホームランを放っており、大舞台での勝負強さもまた、両者とも怪物に必要な条件を兼ね備えています。

一冬をこえ、佐倉選手をはじめ、怪物たちがどんな進化を遂げて甲子園に姿を現すのか非常に楽しみです。




九州国際大付属高校2021年秋の公式戦の戦績

九州地区王者に輝き、選抜出場を決めた九州国際大付属高校野球部新チームの、初めての公式戦となる2021年秋季大会の戦績をご紹介いたします。

日付大会名何回戦対戦相手スコア備考(県大会出場決定など)
2021年9月20日第149回 九州地区高等学校野球 福岡県大会2回戦北九州市立高校〇5-0
2021年9月30日3回戦希望が丘高校〇4-0
2021年10月7日4回戦鞍手高校〇20-0
2021年10月9日5回戦東筑高校〇13-3
2021年10月17日準々決勝福岡高校〇9-1
2021年10月23日準決勝自由ヶ丘高校〇9-2九州地区大会出場決定
2021年10月24日決勝福岡第一高校〇13-1
2021年11月7日第149回 九州地区高等学校野球大会1回戦鹿児島城西高校〇6-4
2021年11月9日準々決勝明豊高校〇13-0
2021年11月11日準決勝長崎日大高校〇12-2
2021年11月12日決勝大島高校〇12-6
2021年11月20日第52回 明治神宮大会 高校野球の部1回戦クラーク記念国際高校〇5-1
2021年11月22日準々決勝日大三島高校〇2-1
2021年11月23日準決勝大阪桐蔭高校●2-9

見事に九州王者となりました。




九州国際大付属高校の監督ってどんな人?

2022年2月現在、九州国際大付属高校の野球部を率いる監督は、楠城徹(くすきとおる)さんです。

出身校 小倉高校-早稲田大学
指導者としての経歴 
 2000年 西武ライオンズ一軍ヘッド兼バッテリーコーチ就任
 2014年 九州国際大付属高校野球部監督就任
 2015年 第97回夏全国高等学校野球選手権大会出場

楠城監督ってこんな人

楠城監督は北九州市の出身で、小倉高校時代には甲子園出場も果たし、ドラフト7位で読売ジャイアンツから指名も受けました。しかし、入団を拒否し、早稲田大学に進学しています。

早稲田大学時代には捕手として活躍し、大学4年時には主将も務め、ライオンズからドラフト2位指名を受け入団しました。現役生活は7年間で、現役引退後は長年スカウトとして活躍してきましたが、1年間だけコーチの経験もあります。

プロ野球界を離れた後は、プロ野球経験者による学生の指導に必要な学生野球資格を回復し、九州国際大付属高校の監督に就任しました。

就任の翌年には早速甲子園に出場すると、ベスト8まで導いています。学生野球資格を回復した元プロ野球選手が、高校野球の監督として甲子園の舞台でチームを勝利に導いたのは初めてとなりました。

長年プロのスカウトの経験がある監督というだけあり、そのプロ仕込みの指導方法や上の舞台でも活躍できるような選手育成は間違いなく高校野球界でもトップレベルかと思います。

元プロ野球選手の監督というと、勝利至上主義というイメージを持たれがちですが、選手にとっては大事な2年半なので、レギュラーだけでなく部員全員の面倒を見ており、一個人として選手を尊敬し、何でも言いやすい環境を作ることを心がけているようです。

また、息子の楠城祐介さんもプロ入りした経験がありますが、現在は学生野球資格を回復し、父の下で同校のコーチとして野球部を指導しています。




九州国際大付属高校野球部の甲子園での戦績

九州国際大付属高校野球部のこれまでの甲子園での戦績をご紹介します。

大会名回数勝敗数
春選抜高校野球大会2回4勝2敗
夏全国高校野球選手権大会7回5勝7敗
合計9回9勝9敗

福岡県内でもトップを走る強豪校のイメージですが、出場回数は通算9回と意外にも多くありません。また、過去には準優勝やベスト8にも進出している強豪校ですが、戦力の割には上位進出は少ない印象です。

大会名西暦戦績
第61回夏全国高校野球選手権大会1979年2回戦敗退
第54回春選抜高校野球大会1982年1回戦敗退
第64回夏全国高校野球選手権大会1982年1回戦敗退
第91回夏全国高校野球選手権大会2009年3回戦敗退
第83回春選抜高校野球大会2011年準優勝
第93回夏全国高校野球選手権大会2011年2回戦敗退
第96回夏全国高校野球選手権大会2014年1回戦敗退
第97回夏全国高校野球選手権大会2015年ベスト8
第98回夏全国高校野球選手権大会2016年1回戦敗退

甲子園での思い出の試合

私の九州国際大付属高校野球部の甲子園での思い出の試合として、2015年第97回夏全国高校野球選手権大会の3回戦の試合をご紹介します。

この年の九州国際大付属高校は、後にプロ入りするエースの富山選手と4番の山本選手を抱えた大型チームで、上位進出をうかがう戦力でした。1回戦と2回戦を順調に勝ち上がると、3回戦の相手は作新学院です。

試合は両投手による投手戦で、4回まで両校とも得点をあげることはできませんでした。そんな中、九州国際大付属は5回裏に二死から富山選手が四球で出塁すると、1番吉井選手の打球はライトを越えます。

富山選手はホームを狙いましたが、好返球でタッチアウトとなってしまい、先制点はおあずけとなりました。

それでも6回裏には、4番の山本選手がホームランを放ち、1点を先制します。

続く7回にも連打で1点を奪い、2-0とリードを広げました。作新学院も再三、得点圏にランナーを送り、プレッシャーを与え続けます。

しかし、富山投手は7安打に3四死球を出しましたが、要所を締め見事の完封勝ちをおさめました。

意外にも福岡県勢では15年ぶりのベスト8進出となりました。

また、敗れた作新学院は翌年、甲子園優勝をすることとなりますが、優勝メンバーの中でこの試合に出場していた選手はほとんどおらず、1年で戦力や勢力図はがらりと変わるものだと感じました。




九州国際大付属高校野球部出身のプロ野球選手

九州国際大付属高校野球部からは、八幡大学附属高等学校の時代から合わせて14名の選手がプロ入りしています。

昨年パリーグ優勝したオリックス・バファローズの中継ぎとしてブレイクした富山選手など、パリーグで活躍する選手が多い印象です。富山選手ら、14名の卒業年度と最初に入団した球団をご紹介します。

選手名     卒業年度最初に入団した球団
外園正1975年読売ジャイアンツ
日高剛1995年オリックス・ブルーウェーブ
加藤大輔1998年オリックス・ブルーウェーブ
二保旭2008年福岡ソフトバンクホークス
河野元貴2009年読売ジャイアンツ
榎本葵2010年東北楽天ゴールデンイーグルス
高城俊人2011年横浜DeNAベイスターズ
三好匠2011年東北楽天ゴールデンイーグルス
児玉龍也2011年福岡ソフトバンクホークス
古長拓2012年オリックス・バファローズ
清水優心2014年北海道日本ハムファイターズ
古澤勝吾2014年福岡ソフトバンクホークス
富山凌雅2015年オリックス・バファローズ
山本武白志2015年横浜DeNAベイスターズ

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おわりに

今回は、九州国際大付属高校の野球部を特集しましたが、いかがだったでしょうか?

九州王者として出場する今回は、2011年の準優勝から、さらに上を目指す戦いが続くでしょう。そんな九州国際大付属高校に注目していきたいと思います。

最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。