こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
日大三島高校は、静岡県の三島市にある私立高校です。1958年の設立以来、60年以上の歴史を刻んできました。
勉強だけでなく運動にも力を入れていて、野球部は2021年の秋の東海大会で見事に優勝、2022年春の甲子園への切符を手に入れました。
今回は、日大三島高校の野球部を特集します。メンバーや2021年秋の公式戦の戦いぶり、監督の紹介、さらに甲子園での成績やプロ野球に入ったOBにも触れますので、楽しみにしてくださいね。
あくまでも参考情報としてご覧ください。
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日大三島高校のメンバーをご紹介!
まずは、先日発表されたセンバツ大会の1次登録メンバーの18人をご紹介します。
背番号 | 名前 | 学年 | ポジション | 出身中学校 | 中学時の所属チーム |
---|---|---|---|---|---|
1 | 松永陽登選手 | 2年生 | 投手 | 神奈川県小田原市酒匂中 | 秦野シニア |
2 | 野田優磨選手 | 1年生 | 捕手 | 東京都調布市第五中 | 調布シニア |
3 | 池口奏選手 | 1年生 | 内野手 | 千葉県千葉市山王中 | 京葉ボーイズ |
4 | 相原礼音選手 | 1年生 | 内野手 | 神奈川県藤沢市大清水中 | 湘南ボーイズ |
5 | 京井聖奈選手 | 2年生 | 内野手 | 大阪府松原市松原中 | 羽曳野ボーイズ |
6 | 吉川京祐選手 | 2年生 | 内野手 | 富士宮市第三中 | 静岡蒲原シニア |
7 | 野口央雅選手 | 2年生 | 外野手 | 富士宮市大富士中 | 静岡蒲原シニア |
8 | 寺崎琉偉選手 | 1年生 | 外野手 | 富士宮市富士南中 | 富士シニア |
9 | 永野陽大選手 | 1年生 | 外野手 | 静岡市竜爪中 | 中学軟式野球部 |
10 | 加藤大登選手 | 2年生 | 外野手 | 三島市中郷西中 | 三島シニア |
11 | 島田誠也選手 | 2年生 | 内野手 | 熱海市多賀中 | 小田原足柄シニア |
12 | 杉山憲一朗選手 | 1年生 | 内野手 | 裾野市西中 | 静岡裾野シニア |
13 | 松本彪之介選手 | 1年生 | 外野手 | 兵庫県朝来市朝来中 | まるはり姫路ベースボールクラブ |
14 | 山口琉聖選手 | 2年生 | 内野手 | 神奈川県小田原市泉中 | 秦野シニア |
15 | 小川真旺選手 | 1年生 | 内野手 | 神奈川県秦野市渋沢中 | 湘南平塚北シニア |
16 | 佐野海翔選手 | 1年生 | 投手 | 東海大静岡翔洋中 | 中学軟式野球部 |
17 | 河合瑞規選手 | 1年生 | 捕手 | 浜松市三ヶ日中 | 中学軟式野球部 |
18 | 松下夢我選手 | 1年生 | 投手 | 御前崎市牧之原市立御前崎中 | 中学軟式野球部 |
半数以上が地元静岡出身の選手で、お隣の神奈川県の西部の出身の選手も多く入部しています。強豪シニア出身の選手もいれば、軟式野球部出身の選手もおり、バランス良い印象です。
日大三島高校の私のイチオシ選手!
日大三島高校の私のイチオシ選手は、チーム不動のリードオフマン・京井聖奈(きょういせな)選手です。
チームの中では少数派の大阪府出身の京井選手は、中学時代、ダルビッシュ有選手も所属した羽曳野ボーイズでプレーしました。しかし、成長痛の影響もあり、思うようなプレイができずに退団してしまいます。
高校で野球を続けるか迷っていた京井選手ですが、親戚の紹介で日大三島高校に入学することとなりました。
入学と同時に、日大三島高校に全国的な名将の永田監督が就任し、才能が開花し始めます。1年秋からレギュラーを獲得すると、2年秋の大会では1番打者として4割近い打率を残し、チームの得点源となりました。
174cm・65kgと、大きな体というわけではありませんが、先頭打者本塁打を放つなどパンチ力のある打撃が持ち味です。
守備の面でも、三塁の守備範囲の広さに定評があります。また、2番手投手としてマウンドに立つこともあり、140キロ近いストレートも持っています。
その肩の強さから、レフト線や三遊間の難しい打球を好捕した後もアウトを取ることができます。
中学時代には挫折を味わい、一度は諦めた甲子園の舞台で、どんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。
日大三島高校2021年秋の公式戦の戦績
次に、日大三島高校野球部新チームの、初めての公式戦となる2021年秋季大会の戦績をご紹介します。
日付 | 大会名 | 何回戦 | 対戦相手 | スコア | 備考(県大会出場決定など) |
---|---|---|---|---|---|
2021年8月21日 | 第74回 秋季東海地区高等学校野球静岡県大会 東部地区予選 | 2回戦 | 富士宮北高校 | 〇5-3 | |
2021年8月28日 | 代表決定戦 | 三島南高校 | 〇3-2 | ||
2021年9月19日 | 第74回 秋季東海地区高等学校野球静岡県大会 | 2回戦 | 藤枝北高校 | 〇10-1 | |
2021年9月23日 | 3回戦 | 三島北高校 | 〇11-0 | ||
2021年9月25日 | 準々決勝 | 掛川西高校 | 〇10-9 | ||
2021年10月2日 | 準決勝 | 静岡高校 | 〇5-2 | 東海地区大会出場決定 | |
2021年10月3日 | 決勝 | 聖隷クリストファー高校 | 〇7-2 | ||
2021年10月31日 | 第74回 秋季東海地区高等学校野球大会 | 準々決勝 | 津商業高校 | 〇5-2 | |
2021年11月6日 | 準決勝 | 大垣日大高校 | 〇10-5 | ||
2021年11月7日 | 決勝 | 聖隷クリストファー高校 | 〇6-3 | ||
2021年11月22日 | 第五十二回 明治神宮野球大会 | 準々決勝 | 九州国際大学付属高校 | ●1-2 |
東海大会で見事に優勝して、春の甲子園出場を決めました。
日大三島高校の監督ってどんな人?
2022年2月現在、日大三島高校の野球部を率いる監督は、永田裕治(ながたゆうじ)さんです。
指導者としての経歴
1987年 桜宮高校野球部コーチ就任
1990年 報徳学園高校野球部コーチ就任
1994年 報徳学園高校野球部監督就任
2002年 第74回春選抜高等学校野球大会優勝
2020年 日大三島高校野球部監督就任
永田監督ってこんな人
永田監督は、全国的な高校野球の名将として知られた監督です。現役時代は報徳学園高校で、金村義明選手らとともに全国制覇も経験しています。
大学は教師を目指して中京大学に進学し、卒業後は桜宮高校のコーチを経て、母校の報徳学園の指導者となりました。
報徳学園高校の監督時代には「全員野球」を信条に、甲子園春11回・夏7回出場、通算23勝の成績を残し、2002年の春には指導者としても甲子園優勝を果たしています。
また、報徳学園高校の監督退任後には、2年連続でU-18日本代表の監督も務めるなど、指導者として華々しい経歴を残してきました。
多くの学校から誘いがあった中で、熱意に打たれて2020年から日大三島の監督に就任しています。
関西での指導経験が長く、最初は関西の選手と静岡の選手との違いに戸惑いもあったようです。「優しい子ばかりだったので何度も困惑した。気持ちを変えるのは簡単だと思っていたけど難しかった」と語っていますが、自身のスタイルを選手に伝え続け、意識を変えていきました。
そんな永田監督が、報徳学園高校の監督時代から大事にするのは「全員野球」の精神です。強豪校となれば練習に参加できない選手もいる中、必ず全員を同じ練習に取り組ませています。
「遠回りに見えてやっぱり近道だった」と、自身の信念を貫き通し、日大三島高校でも結果を出しました。
甲子園をよく知る名称が、逆算でチームの完成度を高めています。センバツ大会では、史上4人目となる異なる2校での全国制覇を目指します。
日大三島高校野球部の甲子園での戦績
日大三島高校野球部のこれまでの甲子園での戦績をご紹介します。
大会名 | 回数 | 勝敗数 |
---|---|---|
春選抜高校野球大会 | 1回 | 1勝1敗 |
夏全国高校野球選手権大会 | 1回 | 0勝1敗 |
合計 | 2回 | 1勝2敗 |
1980年代に春と夏にそれぞれ一度ずつの出場経験がありますが、それ以降は甲子園から遠ざかっていて、今回のセンバツ大会出場は、春としては38年ぶり、通算でも30年以上ぶりの聖地となります。
大会名 | 西暦 | 戦績 |
---|---|---|
第56回春選抜高校野球大会 | 1984年 | 2回戦敗退 |
第71回夏全国高校野球選手権大会 | 1989年 | 1回戦敗退 |
甲子園での思い出の試合
私の日大三島高校野球部の甲子園での思い出の試合として、1984年第56回春選抜高校野球大会の1回戦の試合をご紹介します。
前年の秋の東海地区大会で日大三島高校は4強に進出しました。今回のセンバツ大会の東海地区の選出校では大きな話題となりましたが、当時は東海地区には3枠あったため順当の選出でした。
初出場となった甲子園の初戦の相手は、大阪の公立進学校の三国丘高校です。先攻を取った三国丘高校で、2回表に連打で先制点をあげます。
対する日大三島高校も2回裏、1死一三塁のチャンスに犠牲フライですぐさま同点としました。続く3回裏にも押し出しの四球で1点を加え、勝ち越しに成功します。
5回表には、三国丘高校が2死一二塁のチャンスに内田選手のツーベースで2点をあげ、3-2と再度逆転に成功しました。その後も、日大三島が同点に追いつくと、三国丘が2点を勝ち越しスコアを5-3とします。
シーソーゲームは最終回まで続きました。9回裏、日大三島は三連打で無死満塁の大チャンスを作り出します。
ここで迎えた4番高橋選手は押し出し四球を選び4-5の1点差とすると、6番飯塚の右中間へのヒットが逆転タイムリーとなり、土壇場で日大三島が試合をひっくり返し、6-5でサヨナラ勝利をおさめました。
次の試合では、この大会で旋風を起こした大船渡高校に敗れてしまいましたが、見事に初戦を突破した試合でした。
日大三島高校野球部出身の主なプロ野球選手
日大三島高校野球部からは、これまでに小澤怜史がプロ入りしています。戦力外通告後トライアウトを経て、現在はヤクルトスワローズで支配下登録を目指しています。その小澤選手の卒業年度と最初に入団した球団をご紹介します。
選手名 | 卒業年度 | 最初に入団した球団 |
---|---|---|
小澤怜史 | 2015年 | 福岡ソフトバンクホークス |
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おわりに
今回は、日大三島高校の野球部を特集しましたが、いかがだったでしょうか?
久しぶりの甲子園出場を果たした今回は、東海地区王者として優勝を狙っての戦いになるでしょう。その戦いぶりに注目していきたいと思います。
最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。