こんにちは、みっつです。
野球では9人の選手がバッターボックスに入ります。その中で最初にバッターボックスに入るのが、1番バッターです。
最初にバッターボックスに入るので、1番バッターの役割も多くあります。
今回は、野球の1番バッターについての特集です。1番バッターの役割や、プロ野球で活躍した選手をご紹介しますので、楽しみにしてくださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
1番バッターの役割って?
野球では出場する9人の選手が、打席に立つ順番を打順といいます。この打順は、野球の戦術の中でも特に重要視されるもので、各チームはそれぞれ持てる戦力の範囲で理想的な打順を模索しています。1番バッターの役割は主に次の3点です。
- 是が非でも出塁し、真っ先にホームに帰ってくる
- リードオフマンとしてチームを牽引する
- 相手投手の特徴や調子を見極め情報をチーム伝達する
次にそれぞれについて、解説していきますね。
1.是が非でも出塁し、真っ先にホームに帰ってくる
1番バッターはチームの中で最も出塁率の高い選手が1番打者に抜擢されます。1番打者は是が非でも出塁し、次のバッターに繋ぐことが役割となります。
チームで打撃力のある選手が、打順の3番から5番にいます。この3人はチーム内でチャンスに強く長打力のある選手でもあり、俗に、クリーンナップと呼ばれます。
クリーンナップの意味は、「掃除する」又は「取り除く」です。つまり、野球用語のクリーンナップとは、「塁上の走者をホームに帰す」の意味です。したがって、クリーンナップの前にランナーが出塁し、クリーンナップがそのランナーを帰すのが、効率よく得点をあげる定石となっています。
2.リードオフマンとしてチームを牽引する
投手にとって一番難しいのが、試合に慣れていない初回を抑えることです。逆に攻撃側にすると、投手の「立ち上がり」こそが、最も得点しやすいことになります。
この投手の立ち上がりに、真っ先に対戦するのが1番打者です。投手がまだ不安定な時に先制打を放ち、得点に結びつける役目を担います。
特に、相手投手の立ち上がりを攻める際に、最大の武器になるのが脚力です。たとえ盗塁をしなくても、足の速い選手が塁にいるだけで、投手はかなりの神経と労力を費やすことになります。
3.相手投手の特徴や調子を見極め情報をチーム伝達する
初回に、先頭打者で打席に立つのが1番打者ですので、相手投手により球数を投げさせて、多くの情報を収集する役割があります。
初めて対戦する投手ならば、少しでも多くの球種を投げさせて、チームに情報を伝える役割りがあり、何度も対戦している投手ならば、今日の調子を見極め、チームに情報を伝えます。
プロ野球での主な1番バッター!
名選手が多い1番バッターの中でも、私が特に印象に残っている3人の選手をご紹介します。
福本豊選手
生年月日 1947年11月7日
出身地 大阪府
投/打 左/左
プロ野球歴 阪急ブレーブス(1969年~1988年)
タイトル 盗塁王13回、
表彰 年間MVP1回、ダイヤモンドグラブ賞12回
世界の盗塁王と呼ばれた福本選手は、日本プロ野球史の中で1番打者として最も試合に先発出場した選手です。入団2年目から13年間連続で盗塁王に輝いた福本選手は、1972年、当時の世界記録106盗塁を達成しました。
福本選手はただ足が速い選手ではなく、1番打者としてバッティング技術に長けていたことが、世界一の盗塁王になれた要因です。走力と打力を兼ね備えた福本選手は、プロ野球史上で最高の1番打者といえます。
柴田勲選手
生年月日 1944年2月8日
出身地 神奈川県
投/打 右/右・左
プロ野球歴 読売ジャイアンツ(1962年~1981年)
タイトル 盗塁王6回、
表彰 ダイヤモンドグラブ賞5回
柴田選手は巨人の9連覇の中で、リードオフマンとして貢献をした選手です。1番バッターの醍醐味のひとつが盗塁ですが、柴田選手はトレードマークの赤い手袋を、左右に激しく振って盗塁をする姿が印象的でした。
1番の柴田選手が出塁をし、すかさず2塁へ盗塁をすると、3番の王選手や4番の長嶋選手が打つことで得点する構図が、9連覇した巨人打線に出来上がっていました。
また、柴田選手は監督やコーチの指導も聞かず、スイッチヒッターにこだわり続けました。柴田選手の成功があったことで、1番打者のスイッチヒッターが次々と現れたのです。
イチロー(鈴木一朗)選手
生年月日 1973年10月22日
出身地 愛知県
投/打 右/左
プロ野球歴 オリックス・ブルーウェーブ(1992年~2000年)
シアトル・マリナーズ(2001年~2012年)
ニューヨーク・ヤンキース(2012年~2014年)
マイアミ・マリーンズ(2015年~2017年)
シアトル・マリナーズ(2018年~)
タイトル 日本プロ野球(NPB)
首位打者7回、打点王1回、盗塁王1回
アメリカ大リーグ(MLB)
首位打者2回、盗塁王1回
イチロー選手が日本のプロ野球で放った安打数は、951試合で1278安打になります。本塁打よりも年間200本安打に強いこだわり持ったイチロー選手は、チームの切り込み隊長として、出塁することを常に考える選手でした。
イチロー選手は自身の代名詞でもある「振り子打法」を用いで、7年連続の首位打者を獲得するなど、世界で活躍をしたスーパースターです。
まとめ
今回は、野球における1番バッターについて特集しましたが、いかがだったでしょうか?チームの中で最初にバッターボックスに入り、相手ピッチャーと対戦するので、重要な役割が多い事がわかりましたね。
- 是が非でも出塁し、真っ先にホームに帰ってくる
- リードオフマンとしてチームを牽引する
- 相手投手の特徴や調子を見極め情報をチーム伝達する
という事は、時代が変わっても大切な事であり、これからも1番バッターの役割として重要視されていくでしょう。
最後までお読み頂き大感謝!みっつでした。