こんにちは、みっつです。
はるか昔、高校時代に野球小僧であった私は、何度もコールドゲームを経験しました。弱小チームだったので、そのほとんどがコールド負けで、コールド勝ちしたのは一回だけですが(^_^;)
野球の話題を多くお伝えしている当ブログ、今回はコールドゲームについて特集したいと思います。プロ野球と高校野球でのコールドゲームが成立する条件や、プロ野球で実際にあった珍しいコールドゲームについてお伝えしていきますね。
■目次(クリックすると飛びます)
日本のプロ野球のコールドゲームの条件とは?
日本のプロ野球では、審判が打ち切りにした試合をコールドゲームと呼んでいます。但し、コールドゲームには次の3つの要件があります。その3つとは
- 5回の表裏を終了した場合
- 5回表の終了時に後攻チームが勝っている場合
- 5回裏の攻撃中に後攻チームが勝ち越した場合、もしくは同点に追いつき終了を命じられた場合
です。
コールドゲームが宣言される基準は5回終了時点です。しかし、5回途中であっても、負けているチームの攻撃が終了した時点で、コールドゲームの宣言が可能となります。
それに対し、5回の試合が成立するまでに、球審が試合の打切りを宣言した試合をノーゲームと呼び、コールドゲームとは区別しています。ちなみに、コールゲームの決定権は、主催者球団側にはなく、審判団に委ねられています。
コールドゲームになる理由は?
コールドゲームが宣言される理由で一番多いのは、雨によってグラウンドがぬかるみ、試合続行が出来なくなるケースとなります。
降雨の場合は、試合の途中で中断を余儀なくされ、結果的にコールドゲームが宣言されるのがパターンです。この場合、観客も雨に濡れてしまい、観戦するのも大変です。
降雨による中断時に、雨の中で観戦するファンへのサービスとして、ホームへのヘッドスライディングなど、パフォーマンスをする選手もいます。
降雨によるコールドゲームは、いくら自然現象であっても、それで勝敗が決することから後味の悪いものとなります。その為、近年ではドーム球場が増える要因にもなっています。
この他にも、日没や濃霧、洪水、地震といった自然現象によるコールドゲームが、過去には記録されています。
ちなみに、日本プロ野球ではアマチュア野球のように、得点差によるコールドゲームの規定は設けられていません。
高校野球でのコールドゲームの条件
高校野球においても、コールドゲームの制度は設けられていますが、プロ野球の基準とは若干異なります。例えば、降雨などの自然現象によるコールドゲームは7回終了時点を以って宣言されます。
試合を成立させるイニング数が、プロ野球よりも延ばされている背景には、プロ野球と高校野球との技量の差があります。ですので、プロ野球と比較して、まだまだ技量が未熟な高校生には、ラッキーな試合運びで勝敗が決しないように配慮が必要です。
そこで、試合成立のイニング数を後ろにすることで、実力による勝敗が付けられるようにしているのです。
また、高校野球には点差によるコールドゲームの規定が設けられています。この規定は、2000年に日本高校野球連盟からの通達がなされ、「5回以降は10点差」「7回以降は7点差」により、コールドゲームが宣言されるとしています。
ただし、あくまでも通達としており、この規定の採用は各都道府県の野球連盟等に委ねられているようです。
ちなみに、点差によるコールドゲームは、甲子園で行われる全国高校野球大会や地方大会での決勝戦では採用されていません。
高校野球は学校により実力に大差がある為、過去には思わぬ大差が付いた試合もありました。そこで、負けている側の選手にも配慮し、このような規定が設けられているのです。
プロ野球で実際にあった珍しいコールドゲーム
プロ野球では雨によるコールドゲームが多い事はお伝えしましたが、中には珍しい理由でコールドゲームになるケースもあります。珍しい理由によるコールドゲームを、3つご紹介しますね。その3つとは
- 洪水によるコールドゲーム
- 日没によるコールドゲーム
- 濃霧によるコールドゲーム
となります。
1. 洪水によるコールドゲーム
日時:1938年5月15日
球場:東京洲崎球場
対戦カード:読売ジャイアンツ対名古屋金鯱軍
コールドゲームになった原因
満ち潮で試合がコールドゲームになる珍事が起きました。洲崎球場は海が近く埋立地に建設された球場であったため、球場の周辺ではカニが良く採れたそうです。
当時、この時期は、海水が流れ込むことは良くあったのに、強引に試合を行ったのが原因といわれています。
2. 日没によるコールドゲーム
日時:1952年7月16日
球場:平和台球場
対戦カード:西鉄ライオンズ対毎日オリオンズ
コールドゲームになった原因
15時に試合開始予定であった、雨の影響で試合開始が16時55分と遅延により試合開始となりました。当時の平和台球場には照明施設がないことから、試合開始直後から最後まで行うのは困難なことが明確であったのに強行したことが原因です。
3. 濃霧によるコールドゲーム
日時:2005年10月23日
球場:千葉マリンスタジアム球場
対戦カード:千葉ロッテマリーンズ対阪神タイガース
コールドゲームになった原因
7回裏の千葉ロッテマリーンズの攻撃途中で、霧が濃くなり試合が中断しました。その後、「霧が晴れるまで2時間以上を要する」と、気象予報が出たこととでコールドゲームが宣言されました。
この時、試合は10対1と千葉ロッテオリオンズが大きくリードしていた為、負けているチームからもクレームは出なかったようです。日本シリーズで初めて、コールドゲームにより勝敗が決まった試合となりました。
まとめ
今回は、野球のコールドゲームについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?プロ野球と高校野球では、コールドゲームが成立する条件に、少し違いがある事もわかりましたね。
プロ野球と高校野球に共通しているのは、天候によるコールドゲームが多いという事です。ドーム球場なら天候に左右されにくくはありますが、屋内で野球をするという感覚になれていない私は、未だに違和感があります(^_^;)
でも野球は空の下でおこなうもの、という考えは古いのかもしれませんね(笑)
最後までお読み頂き大感謝!みっつでした。