こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
宮城県にある仙台育英高校は、設立から100年以上の歴史を持つ私立高校です。駅伝やサッカー、ラグビーなどのスポーツの強豪校としても知られています。
野球部も全国で強豪として名が通っていて、明治神宮野球大会では優勝、甲子園では準優勝という輝かしい戦績を残してきました。また2019年の東北大会で優勝して、2020年春の選抜大会の出場が決まりました。
しかし、コロナウイルスの影響で選抜大会が中止に。一度は幻となった甲子園でしたが、2020年甲子園高校野球交流試合(仮称)という形で、1試合だけではありますが甲子園でのプレーが実現する事となりました!
今回は、仙台育英高校の野球部を特集します。2019年の新メンバーやイチオシの選手の紹介、新チームの成績、さらに監督や甲子園での活躍ぶりにもスポットを当てますので、楽しみにしてくださいね。
あくまでも参考情報としてご覧ください。
■目次(クリックすると飛びます)
仙台育英高校の2019年新メンバーをご紹介!
2019年秋季東北地区高等学校野球大会出場時の登録メンバーをご紹介します。
背番号 | 名前 | 学年 | ポジション | 出身中学校 | 中学時の所属チーム |
---|---|---|---|---|---|
1 | 笹倉世凪選手 | 1年生 | 投手 | 仙台育英学園秀光中 | 中学軟式野球部 |
2 | 木村航大選手 | 1年生 | 捕手 | 仙台育英学園秀光中 | 中学軟式野球部 |
3 | 秋山俊選手 | 1年生 | 内野手 | 登別市緑陽中 | 登別ビッグ・フラップ・オーシャン |
4 | 渡邉旭選手 | 1年生 | 内野手 | いわき市平第二中 | いわきボーイズ |
5 | 田中祥都選手 | 2年生 | 内野手 | 高砂市松陽中 | 中学軟式野球部 |
6 | 入江大樹選手 | 2年生 | 内野手 | 堺市福泉中 | 堺中央ボーイズ |
7 | 宮本拓実選手 | 2年生 | 外野手 | 仙台育英学園秀光中 | 中学軟式野球部 |
8 | 向坂優太郎選手 | 2年生 | 投手 | 村田町村田第二中 | 宮城臨空リトルシニア |
9 | 吉野蓮選手 | 1年生 | 外野手 | 富谷市東向陽台中 | 宮城北部リトルシニア |
10 | 伊藤樹選手 | 1年生 | 投手 | 仙台育英学園秀光中 | 中学軟式野球部 |
11 | 菅原天斗選手 | 2年生 | 投手 | 仙台市中野中 | 仙台宮城野リトルシニア |
12 | 小野寺真輝選手 | 2年生 | 捕手 | 酒田市酒田第二中 | 中学軟式野球部 |
13 | 金子紫温選手 | 2年生 | 投手 | 横浜DeNAベイスターズジュニア | 寒川リトルシニア |
14 | 石川汰一選手 | 2年生 | 内野手 | 仙台市将監中 | 東北福祉仙台北リトルシニア |
15 | 村上健太選手 | 2年生 | 内野手 | 山形市山形第九中 | 東北楽天リトルシニア |
16 | 平松秀児選手 | 2年生 | 内野手 | 仙台育英学園秀光中 | 中学軟式野球部 |
17 | 佐々木涼選手 | 2年生 | 外野手 | 仙台市仙台第二中 | 宮城臨空リトルシニア |
18 | 杉山歩海選手 | 2年生 | 外野手 | 仙台育英学園秀光中 | 中学軟式野球部 |
19 | 松本京太郎選手 | 2年生 | 外野手 | 長瀞町長瀞中 | 深谷彩北リトルシニア |
20 | 亀田頼風選手 | 2年生 | 捕手 | 銚子市銚子第三中 | 大野リトルシニア |
仙台育英高校は宮城県仙台市にある高校で、選手は20人中11人が県内の中学出身です。野球の名門として知られ、東北各地や関西からも選手が集まっています。
また附属中である秀光中も軟式野球の全国的な強豪で、秀光中出身の選手も多くメンバー入りしています。
仙台育英高校の私のイチオシ選手!
私のイチオシ選手は、1年生エースの笹倉世凪(ささくらせな)選手です。
笹倉選手は、軟式野球部の強豪・秀光中出身ですが、中学時代から最速147キロ左腕として、同じチームで同学年の最速144キロ右腕の伊藤選手とともに全国的にも注目を集めた逸材です。
中学では全国で準優勝を果たし、鳴り物入りで仙台育英高校に入学すると1年春からベンチ入りし、2019年の甲子園でも全4試合に出場しました。
177cm・81kgのガッシリとした体から投げ込むストレートは最速147キロを誇ります。しかも左腕で、まだ1年生であるということ考えると、規格外の逸材です。
キレのいいスライダーも持っており、今後、制球やスタミナを伸ばすことができれば間違いなく1年後にはドラフトの上位候補となりえます。
また、笹倉選手は打撃も良く、秋の宮城県大会では3試合連続ホームランを放つなど打力においても1年生らしからぬ力を持っています。
好投手・好打者揃いの仙台育英の中で、2年生ながら投打で中心的存在と言える笹倉選手から今後も目が離せません。
仙台育英高校2019年秋の公式戦の戦績
仙台育英高校野球部2019年チームの、初めての公式戦となる2019年秋季大会からの戦績をご紹介します。
日付 | 大会名 | 何回戦 | 対戦相手 | スコア | 備考(県大会出場決定など) |
---|---|---|---|---|---|
2019年8月28日 | 2019年 第72回秋季東北地区高等学校野球宮城県大会中部予選 | 順位決定戦 | 東北高校 | ○6-5 | |
2019年9月5日 | 準決勝 | 聖和学園高校 | ○10-1 | ||
2019年9月7日 | 決勝 | 仙台第一高校 | ○10-0 | 優勝 | |
2019年9月17日 | 2019年 第72回秋季東北地区高等学校野球宮城県大会 | 2回戦 | 聖和学園高校 | ○11-2 | |
2019年9月19日 | 準々決勝 | 東北高校 | ○9-7 | ||
2019年9月21日 | 準決勝 | 仙台城南高校 | ○9-0 | 東北大会出場決定 | |
2019年9月22日 | 決勝 | 仙台商業高校 | ○12-1 | 優勝 | |
2019年10月11日 | 2019年 第72回秋季東北地区高等学校野球大会 | 2回戦 | 明桜高校 | ○9-8 | |
2019年10月15日 | 準々決勝 | 一関学院高校 | ○6-1 | ||
2019年10月17日 | 準決勝 | 盛岡大附属高校 | ○9-2 | ||
2019年10月18日 | 決勝 | 鶴岡東高校 | ○11-8 | 優勝 | |
2019年11月16日 | 2019年 第50回明治神宮野球大会 | 2回戦 | 天理高校 | ●6-8 | 2回戦敗退 |
秋の公式戦は、無敗で春の選抜大会出場が決まりました。
仙台育英高校の監督ってどんな人?
仙台育英高校の野球部を率いるのは、同校野球部OBである須江航(すえわたる)さんです。
選手としての経歴
仙台育英高校野球部に所属していた須江監督、チームは合計4回の甲子園出場を果たしています。特に3年生の春の選抜大会では、準優勝に輝きました。
八戸大学(現八戸学院大学)時代にも、合計3回チームは大学選手権に出場しました。
監督としての経歴
2017年 仙台育英高校野球部監督就任
2018年 第100回夏全国高校野球選手権大会出場
2019年 第101回夏全国高校野球選手権大会出場8強入り
須江監督はこんな人
須江監督は、1983年生まれで自身も仙台育英高校出身です。高校2年秋に学生コーチを任されると、大学時代もマネージャーや学生コーチを務めました。
大学卒業後の2005年に、仙台育英の附属中である秀光中に教員及び野球部監督として採用されました。当時の秀光中野球部は強くありませんでしたが、5年後に全国大会に出場し、2014年には全国制覇を果たします。
2017年に仙台育英高校の前監督が、部内の不祥事により辞任すると、監督として就任することとなりました。
対外試合禁止6ヶ月という処分の中で就任することとなりましたが選手との面談、生活面の改善、ボランティア活動などの取組を実施し1からチームを立て直す事に。
そのような状況でしたが、就任後初の夏には宮城県大会を制し、甲子園出場を果たしました。
高校野球の監督経験こそ少ないですが、指導者としての経験は豊富で秀光中を全国制覇に導いた手腕もあります。今後、どのようなカラーのチームを作り上げていくのか注目です。
仙台育英高校野球部の甲子園での戦績
仙台育英高校野球部のこれまでの甲子園での戦績をご紹介します。
仙台育英野球部は、1963年の夏に甲子園初出場を果たすと東北高校と宮城県の2強を形成し、現在までコンスタントに甲子園に出場し続けています。
これまで夏の甲子園には28回出場し、36勝28敗の成績です。1989年と2015年の2度の準優勝と3度のベスト8進出は東北地区の高校屈指の成績となります。
日付 | 大会名 | 何回戦 | 対戦相手 | スコア | 備考(県大会出場決定など) |
---|---|---|---|---|---|
2019年8月28日 | 2019年 第72回秋季東北地区高等学校野球宮城県大会中部予選 | 順位決定戦 | 東北高校 | ○6-5 | |
2019年9月5日 | 準決勝 | 聖和学園高校 | ○10-1 | ||
2019年9月7日 | 決勝 | 仙台第一高校 | ○10-0 | 優勝 | |
2019年9月17日 | 2019年 第72回秋季東北地区高等学校野球宮城県大会 | 2回戦 | 聖和学園高校 | ○11-2 | |
2019年9月19日 | 準々決勝 | 東北高校 | ○9-7 | ||
2019年9月21日 | 準決勝 | 仙台城南高校 | ○9-0 | 東北大会出場決定 | |
2019年9月22日 | 決勝 | 仙台商業高校 | ○12-1 | 優勝 | |
2019年10月11日 | 2019年 第72回秋季東北地区高等学校野球大会 | 2回戦 | 明桜高校 | ○9-8 | |
2019年10月15日 | 準々決勝 | 一関学院高校 | ○6-1 | ||
2019年10月17日 | 準決勝 | 盛岡大附属高校 | ○9-2 | ||
2019年10月18日 | 決勝 | 鶴岡東高校 | ○11-8 | 優勝 | |
2019年11月16日 | 2019年 第50回明治神宮野球大会 | 2回戦 | 天理高校 | ●6-8 | 2回戦敗退 |
春の甲子園には12度出場し、12勝12敗の成績で、2001年には準優勝を果たしました。
大会名 | 回数 | 勝敗数 |
---|---|---|
春選抜高校野球大会 | 12回 | 12勝12敗 |
夏全国高校野球選手権大会 | 28回 | 36勝28敗 |
合計 | 40回 | 48勝40敗 |
甲子園での思い出の試合
仙台育英高校の思い出の試合として、2013年第95回夏全国高校野球選手権大会の1回戦の試合をご紹介します。
この年の仙台育英高校は、1回戦で春のセンバツを制した浦和学院高校との対戦となりました。仙台育英高校は秋に神宮大会を制しており、秋と春の王者が夏の1回戦に激突するという1回戦屈指の好カードです。
仙台育英高校は、1回表に浦和学院高校に1点を先制されます。
浦和学院の小島投手は2年生ながら埼玉県大会で完全試合を達成するなど大会屈指の好投手でした。しかし1回裏、その小島投手が5四死球に2つの暴投とまさかの乱調。これに3安打を絡め、6得点で6-1と初回から大きくリードします。
しかし、2回以降小島投手が復調すると、3回表に打者13人7安打の猛攻で6-9と試合を浦和学院高校がひっくり返しました。さらに、4回表にも1点を追加され、6-10とリードを広げられてしまいます。
それでも6回裏には、相手失策に4安打を絡めて4点を奪い、10-10と同点に追いつきました。
8回裏、仙台育英はヒットに四死球で無死満塁のチャンスで高校屈指の好打者である上林選手を迎えるという勝ち越しの絶好機を作り出します。
この日ピリッとしない小島投手でしたが、ここはエースの意地を見せ、ここから3者連続三振を奪い仙台育英高校は無得点に終わってしまいました。
9回裏、ここまで180球近く投げた小島投手が左足に痙攣を起こし、涙の降板となります。その後、マウンドを受け継いだ山口投手から2安打を放ち、仙台育英高校がサヨナラ勝ち。
もちろん劇的なサヨナラではありましたが、試合がもう1転2転するかなと多く人が思っていただけにあっけなさと寂しさを感じる幕切れでした。
この他にも、仙台育英高校は、2010年夏の開星高校戦や2017年夏の大阪桐蔭高校戦など数々の劇的な勝利をおさめています。
仙台育英高校野球部出身の主なプロ野球選手
選手名 | 卒業年度 | 最初に入団した球団 |
---|---|---|
石崎一夫選手 | 1965年 | 大洋ホエールズ |
加藤俊夫選手 | 1965年 | サンケイアトムズ |
渡辺勉選手 | 1967年 | 阪急ブレーブス |
関東孝雄選手 | 1969年 | 中日ドラゴンズ |
高橋正巳選手 | 1972年 | 日本ハムファイターズ |
長島哲郎選手 | 1977年 | ロッテオリオンズ |
大久保美智男選手 | 1978年 | 広島東洋カープ |
大越基選手 | 1989年 | 福岡ダイエーホークス |
高橋顕法選手 | 1992年 | 広島東洋カープ |
鈴木郁洋選手 | 1993年 | 中日ドラゴンズ |
金村曉選手 | 1994年 | 日本ハムファイターズ |
天野勇剛選手 | 1995年 | 千葉ロッテマリーンズ |
中濱裕之 | 1996年 | 近鉄バファローズ |
新沼慎二選手 | 1997年 | 横浜ベイスターズ |
志田宗大選手 | 1997年 | ヤクルトスワローズ |
眞山龍選手 | 1999年 | 西武ライオンズ |
星孝典選手 | 2000年 | 読売ジャイアンツ |
矢貫俊之選手 | 2001年 | 北海道日本ハムファイターズ |
菊池俊夫選手 | 2002年 | オリックスブルーウェーブ |
中谷翼選手 | 2002年 | 広島東洋カープ |
由規選手 | 2007年 | 東京ヤクルトスワローズ |
中根佑二選手 | 2007年 | 東京ヤクルトスワローズ |
橋本到選手 | 2008年 | 読売ジャイアンツ |
木村謙吾選手 | 2010年 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
佐藤貴規選手 | 2010年 | 東京ヤクルトスワローズ |
松原聖弥選手 | 2012年 | 読売ジャイアンツ |
上林誠知選手 | 2013年 | 福岡ソフトバンクホークス |
馬場皐輔選手 | 2013年 | 阪神タイガース |
熊谷敬宥選手 | 2013年 | 阪神タイガース |
梅津晃大選手 | 2014年 | 中日ドラゴンズ |
平沢大河選手 | 2015年 | 千葉ロッテマリーンズ |
佐藤世那選手 | 2015年 | オリックスバファローズ |
郡司裕也選手 | 2015年 | 中日ドラゴンズ |
西巻賢二選手 | 2017年 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
仙台育英高校野球部は、多くのプロ野球選手を輩出しています。これまでに34人の選手がドラフト指名(育成含む)されました。
特に2013年度に卒業した世代では、ソフトバンクの上林選手、阪神の熊谷選手、馬場選手と3人がプロ野球入りしています。
また、2015年度に卒業した世代では、ロッテの平沢選手、元オリックスの佐藤選手、そして2019年に郡司選手が中日にドラフト指名され、世代で3人目のドラフト指名となりました。
大学を経て近年ドラフト上位で指名され、プロ入りした選手も多いため今後の活躍が期待されます。
仙台育英高校のDATA
住所 宮城野キャンパス 〒983-0045 宮城県仙台市宮城野区宮城野2-4-1
多賀城キャンパス 〒985-0853 宮城県多賀城市高橋5-6-1
設立 1905年
建学の精神 至誠・質実剛健・自治進取
*男女共学
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おわりに
今回は、仙台育英高校の野球部を特集してきましたが、いかがだったでしょうか?
1試合だけですが実現した甲子園での試合、悔いなくノビノビとプレーしてほしいと願わずにはいられません。
最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。