こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
明徳義塾高校の野球部は、1982年に甲子園初出場を果たして以来、ずっと野球強豪校で、甲子園の常連校でありつづけています。40回もの甲子園出場を決めているので、全国的にも有数の強豪校と言えるでしょう。
2020年の秋の四国大会でも見事に優勝して、41回目の甲子園出場を決めました。
今回は、明徳義塾高校の野球部にスポットを当てます。2020年秋のメンバーや成績、監督の紹介、さらに甲子園での戦いぶりやプロ野球に入団した主なOBも紹介しますので、楽しみにして下さいね。
あくまでも参考情報としてご覧ください。
■目次(クリックすると飛びます)
明徳義塾高校の2020年秋のメンバーをご紹介!
まずは、直近の公式戦である2020年秋の四国地区大会出場時の登録メンバーをご紹介します。
背番号 | 名前 | 学年 | ポジション | 出身中学校 | 中学時の所属チーム |
---|---|---|---|---|---|
1 | 代木大和選手 | 2年生 | 投手 | 愛媛県四国中央市川之江南中 | 川之江ボーイズ |
2 | 加藤愛己選手 | 2年生 | 捕手 | 福岡県八女市黒木中 | 筑後リバーズ |
3 | 岩城龍ノ介選手 | 2年生 | 内野手 | 滋賀県甲賀市城山中 | 湖東リトルシニア |
4 | 池邉由伸選手 | 1年生 | 内野手 | 佐賀県佐賀市昭栄中 | 佐賀藤本BBC |
5 | 梅原雅斗選手 | 2年生 | 内野手 | 明徳義塾中 | 中学軟式野球部 |
6 | 米崎薫暉選手 | 2年生 | 内野手 | 豊中市第十五中 | 茨木ナニワボーイズ |
7 | 森松幸亮選手 | 2年生 | 外野手 | 愛媛県松山市雄新中 | 西条リトルシニア |
8 | 井上航輝選手 | 1年生 | 外野手 | 不明 | 河南リトルシニア |
9 | 山蔭一颯選手 | 2年生 | 外野手 | 岡山県玉野市宇野中 | 東岡山ボーイズ |
10 | 髙松伸志選手 | 2年生 | 外野手 | 京都府京都市太枝中 | 高槻リトルシニア |
11 | 畑中仁太選手 | 2年生 | 投手 | 明徳義塾中 | 中学軟式野球部 |
12 | 矢野勢也選手 | 1年生 | 投手 | 福岡県朝倉市南陵中 | 球道ベースボールクラブ |
13 | 辰己遊選手 | 1年生 | 内野手 | 不明 | 大阪八尾ボーイズ |
14 | 西川魁星選手 | 2年生 | 内野手 | 兵庫県西宮市浜甲子園中 | 大阪八尾ボーイズ |
15 | 田中晴太選手 | 1年生 | 投手 | 兵庫県たつの市新宮中 | 佐用スターズ |
16 | 江坂斗航選手 | 2年生 | 捕手 | 佐賀県佐賀市城北中 | 佐賀フィールドナイン |
17 | 玉田大貴選手 | 2年生 | 外野手 | 北海道札幌市新川中 | 北海ベアーズ |
18 | 河村僚也選手 | 1年生 | 内野手 | 不明 | 西条リトルシニア |
19 | 安井大翔選手 | 1年生 | 内野手 | 大阪府大阪市摂陽中 | 大阪八尾ボーイズ |
20 | 古賀駿友選手 | 2年生 | 捕手 | 愛知県犬山市南部中 | 春日井ボーイズ |
明徳義塾高校は、全国的な強豪校というだけあり、中学時代は県外の強豪クラブチームでプレーした選手がほとんどです。登録の20人中、18人が県外の中学から入学してきています。
明徳義塾高校の私のイチオシ選手!
2021年の明徳義塾高校野球部の私のイチオシ選手は、チームの主軸を担う米崎薫暉(よねざきくんが)選手です。
米崎選手は、元近鉄バファローズの米崎薫臣氏を父に持ち、幼少期から野球の英才教育を受けてきています。中学時代は地元大阪の茨木ナニワボーイズに所属し、抜群のセンスが注目を集めました。
多くの高校からの誘いがあった中、「甲子園」を見据え、明徳義塾高校への進学を決めたそうです。高校入学後も、層の厚いチームの中で1年夏から甲子園に出場するなど順調に成長を続けています。
170cm・70kgと小柄ながら、野球センスと正確なスローイングが持ち味のため、ショートを守備を任されてきました。秋の大会では主に3番打者として出場していましたは、高いミート力にパンチ力も加われば全国屈指の打者になりそうです。
明徳義塾の名将・馬淵監督も「父親譲り」と太鼓判を押す野球センスの持ち主ですので、さらにスケールアップすることができれば、今後の野球界を賑わせる存在になること間違いなしです。
明徳義塾高校2020年秋の公式戦の戦績
次に、明徳義塾高校野球部新チームの、初めての公式戦となる2020年秋季大会からの戦績をご紹介いたします。
日付 | 大会名 | 何回戦 | 対戦相手 | スコア | 備考(県大会出場決定など) |
---|---|---|---|---|---|
2020年9月20日 | 第73回 秋季四国地区高等学校野球大会 高知県予選 | 2回戦 | 高知商業高校 | ○6-0 | |
2020年9月27日 | 準々決勝 | 中村高校 | ○10-0 | ||
2020年10月10日 | 準決勝 | 高知中央高校 | ○9-0 | 四国地区大会出場決定 | |
2020年10月13日 | 決勝 | 高知高校 | ○6-0 | ||
2020年10月25日 | 第73回 秋季四国地区高等学校野球大会 | 準々決勝 | 英明高校 | ○8-6 | |
2020年10月31日 | 準決勝 | 鳴門高校 | ○9-2 | ||
2020年11月1日 | 決勝 | 聖カタリナ学園高校 | ○5-1 | 優勝 |
2020年の秋の公式戦を無敗で乗り切り、見事に春の甲子園出場を決めました。
明徳義塾高校の監督ってどんな人?
2021年7月現在、明徳義塾高校の野球部を率いる監督は、馬渕史郎(まぶちしろう)さんです。
指導者としての経歴
1987年 明徳義塾高校野球部コーチ就任
1990年 明徳義塾高校野球部監督就任
1991年 第73回夏全国高校野球選手権大会出場
2002年 第84回夏全国高校野球選手権大会優勝
馬渕監督ってこんな人
馬渕監督は、言わずとしれた高校野球界を代表する名監督です。出身は愛媛県で、三瓶高校から拓殖大に進学し、現役時代は主に内野手としてプレイーしていました。
その後、地元愛媛県などで社会人野球チームのコーチを歴任し、1986年には社会人野球日本選手権で準優勝も経験しています。翌1987年から明徳義塾高校でコーチを努めつつ教員免許を取得し、長い高校野球指導者生活のスタートとなりました。
馬渕監督を有名にしたのは、何と言っても松井秀喜選手への5打席連続敬遠で、長年ヒール役を背負ってきたと言えるでしょう。この件に関しては賛否両論ありましたが、間違いなく高校野球界に一石を投じた出来事ですね。
また、確率を重視した采配により「勝利至上主義」のイメージが強い監督です。
しかし、社会科の教鞭をとる傍ら、選手たちとは寮生活をともにし、奥さんとともに選手の親代わりとなっています。その強さや野球留学生が多いことから未だにヒールのイメージが強く、批判を受けることもありますがしっかり馬淵監督が選手を守っており、明徳義塾野球部にはファミリー感が強いようです。
野球部の監督としてだけでなく、私達が普段あまり知らない教育者としての一面や父親代わりとしての一面が選手たちに慕われ、多くの選手が高知まで野球をしにやってくる大きな要因であることは間違いありません。
高校野球の監督としてはレジェンド級と言っても過言ではない馬淵監督ですが、今後どこまで通算勝利数などを伸ばしていくのか注目したいです。
明徳義塾高校野球部の甲子園での戦績
明徳義塾高校野球部のこれまでの甲子園での戦績をご紹介します。
大会名 | 回数 | 勝敗数 |
---|---|---|
春選抜高校野球大会 | 19回 | 26勝18敗 |
夏全国高校野球選手権大会 | 20回 | 34勝19敗 |
合計 | 39回 | 60勝37敗 |
※2020年春選抜高校野球大会の交流試合の1勝を含む |
現在の高知県ではほぼ1強と言っても過言ではありません。2002年夏の甲子園での優勝など、平成以降、全国でもトップクラスの輝かしい成績を挙げています。
大会名 | 西暦 | 戦績 |
---|---|---|
第54回春選抜高校野球大会 | 1982年 | 2回戦敗退 |
第55回春選抜高校野球大会 | 1983年 | ベスト4 |
第56回春選抜高校野球大会 | 1984年 | ベスト8 |
第66回夏全国高校野球選手権大会 | 1984年 | 3回戦敗退 |
第59回春選抜高校野球大会 | 1987年 | 1回戦敗退 |
第73回夏全国高校野球選手権大会 | 1991年 | 2回戦敗退 |
第74回夏全国高校野球選手権大会 | 1992年 | 3回戦敗退 |
第68回春選抜高校野球大会 | 1996年 | ベスト8 |
第78回夏全国高校野球選手権大会 | 1996年 | 2回戦敗退 |
第69回春選抜高校野球大会 | 1997年 | 2回戦敗退 |
第70回春選抜高校野球大会 | 1998年 | ベスト8 |
第80回夏全国高校野球選手権大会 | 1998年 | ベスト4 |
第71回春選抜高校野球大会 | 1999年 | 2回戦敗退 |
第81回夏全国高校野球選手権大会 | 1999年 | 2回戦敗退 |
第72回春選抜高校野球大会 | 2000年 | ベスト8 |
第82回夏全国高校野球選手権大会 | 2000年 | 2回戦敗退 |
第83回夏全国高校野球選手権大会 | 2001年 | 2回戦敗退 |
第74回春選抜高校野球大会 | 2002年 | ベスト8 |
第84回夏全国高校野球選手権大会 | 2002年 | 優勝 |
第75回春選抜高校野球大会 | 2003年 | 3回戦敗退 |
第85回夏全国高校野球選手権大会 | 2003年 | 2回戦敗退 |
第76回春選抜高校野球大会 | 2004年 | ベスト4 |
第86回夏全国高校野球選手権大会 | 2004年 | 3回戦敗退 |
第80回春選抜高校野球大会 | 2008年 | ベスト8 |
第92回夏全国高校野球選手権大会 | 2010年 | 2回戦敗退 |
第83回春選抜高校野球大会 | 2011年 | 1回戦敗退 |
第93回夏全国高校野球選手権大会 | 2011年 | 2回戦敗退 |
第94回夏全国高校野球選手権大会 | 2012年 | ベスト4 |
第95回夏全国高校野球選手権大会 | 2013年 | ベスト8 |
第86回春選抜高校野球大会 | 2014年 | ベスト8 |
第96回夏全国高校野球選手権大会 | 2014年 | 2回戦敗退 |
第97回夏全国高校野球選手権大会 | 2015年 | 1回戦敗退 |
第88回春選抜高校野球大会 | 2016年 | 1回戦敗退 |
第98回夏全国高校野球選手権大会 | 2016年 | ベスト4 |
第89回春選抜高校野球大会 | 2017年 | 1回戦敗退 |
第99回夏全国高校野球選手権大会 | 2017年 | 2回戦敗退 |
第90回春選抜高校野球大会 | 2018年 | 3回戦敗退 |
第101回夏全国高校野球選手権大会 | 2019年 | 2回戦敗退 |
第92回春選抜高校野球大会 | 2020年 | ※ |
※中止後の交流試合で勝利 |
甲子園での思い出の試合
甲子園で数々の名試合を生んできた明徳義塾高校野球部ですが、その中でも思い出の試合として、2013年第95回夏全国高校野球選手権大会の3回戦の試合をご紹介します。
この年の明徳義塾高校は初戦となる2回戦で、好投手山岡選手(現オリックス)の瀬戸内高校に勝利し、3回戦の相手は大阪桐蔭高校となりました。
大阪桐蔭高校とは前年の夏の甲子園でも対戦しており、その時は藤浪投手を打ち崩すことができず大阪桐蔭高校が勝利しています。この年の大阪桐蔭高校も森友哉選手等の春夏連覇メンバーが残り、優勝候補筆頭となっていました。
この試合に1年生ながら4番打者として出場していた明徳義塾の岸選手は、エースとして再び甲子園に戻りリベンジを果たしたいところでしたが、試合は大阪桐蔭が初回に先頭打者のランニングホームランで先制する形となります。
続くピンチもなんとか切り抜けると、明徳義塾は2回裏に1死二三塁のチャンスを作り出しました。ここで牽制悪送球という思わぬ形で同点に追いつくと、続くチャンスで2点を勝ち越すことに成功しました。
さらに、続く3回裏にも四死球で出塁したランナーを5番西岡選手がタイムリーで返し、5-1とリード広げます。
一方のエース岸投手は、強力打線の大阪桐蔭相手に再三、ランナーを出しながらも、打たせてとる粘りのピッチングで2回以降得点を許しません。
まだまだ試合が動きそうな気配はありましたが、結局そのまま5-1で明徳義塾高校が勝利しました。ヒット数は大阪桐蔭の方が多かったのですが、数少ないチャンスを生かし、四死球やエラーを出さなかった明徳義塾に軍配が上がり、見事に前年のリベンジを果たしたのです。
なお、さらに翌年も両校は夏の甲子園で対戦することとなりました。前年は明徳義塾が勝利を収めていることや、岸選手が最終学年となっていることなどから明徳義塾優位の声が大きかったのですが、逆にこの年は前評判を覆して大阪桐蔭高校が勝利を上げています。
これ以降、この両校の甲子園での対戦はありませんが、また対戦となった時はきっと好ゲームを繰り広げてくれるはずです。
明徳義塾高校野球部出身の主なプロ野球選手
明徳義塾高校からは、これまで25人ものプロ野球選手が輩出されています。プロで活躍した選手が多いとは言い難いですが、若手の現役選手もおり今後に期待です。
明徳義塾高校出身の現役選手で、最も試合に出場している伊藤光選手などの卒業年度と最初に入団した球団をご紹介します。
選手名 | 卒業年度 | 最初に入団した球団 |
---|---|---|
河野博文選手 | 1980年 | 日本ハムファイターズ |
横田真之選手 | 1980年 | ロッテオリオンズ |
藤本茂喜選手 | 1982年 | 読売ジャイアンツ |
近田豊年選手 | 1983年 | 南海ホークス |
山本誠選手 | 1985年 | 阪急ブレーブス |
水尾嘉孝選手 | 1986年 | 大洋ホエールズ |
町田公二郎選手 | 1987年 | 広島東洋カープ |
安田周一郎選手 | 1989年 | 近鉄バファローズ |
津川力選手 | 1991年 | ヤクルトスワローズ |
宮崎一彰選手 | 1993年 | 読売ジャイアンツ |
塩屋大輔選手 | 1994年 | オリックス・ブルーウェーブ |
吉川昌宏選手 | 1996年 | ヤクルトスワローズ |
寺本四郎選手 | 1998年 | 千葉ロッテマリーンズ |
高橋一正選手 | 1998年 | ヤクルトスワローズ |
森岡良介選手 | 2002年 | 中日ドラゴンズ |
筧裕次郎選手 | 2002年 | 大阪近鉄バファローズ |
中田亮二選手 | 2005年 | 中日ドラゴンズ |
松下建太選手 | 2005年 | 埼玉西武ライオンズ |
伊藤光選手 | 2007年 | オリックス・バファローズ |
石橋良太選手 | 2009年 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
北川倫太郎選手 | 2011年 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
岸潤一郎選手 | 2014年 | 埼玉西武ライオンズ |
古賀優大選手 | 2016年 | 東京ヤクルトスワローズ |
西浦颯大選手 | 2017年 | オリックス・バファローズ |
市川悠太選手 | 2018年 | 東京ヤクルトスワローズ |
高校野球に関しての話題はこちらからどうぞ。
⇒高校野球の話題
おわりに
今回は、明徳義塾高校の野球部を特集しましたが、いかがだったでしょうか?
2020年の春の甲子園でも甲子園出場を決めていましたが、残念ながら交流試合という形での開催となってしまいました。
今年の大会では去年の無念も晴らすべく、目指すは優勝のみ、といった感じではないでしょうか?明徳義塾高校の戦いぶりに注目していきたいと思います。
最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。