こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
加藤学園は、静岡県の沼津市にある私立高校です。1926年に設立され、長い歴史を刻んできました。
野球部は近年力をつけてきて、2020年の春の甲子園に選ばれました。しかしコロナ禍で交流試合という位置づけになっています。
今回は2023年の春の東海大会で優勝し、夏の甲子園出場が現実味を帯びてきた、加藤学園の野球部を特集します。
あくまでも参考情報としてご覧ください。
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加藤学園高校の2023年新メンバーをご紹介!
まずは、直近の公式戦である2023年春季東海地区大会出場時の登録メンバーをご紹介します。
背番号 | 名前 | 学年 | ポジション | 出身中学校 | 中学時の所属チーム | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 吉川慧選手 | 3年生 | 投手 | 愛知県西尾市第三中 | 愛知尾州ボーイズ | |
2 | 片山晴貴選手 | 2年生 | 捕手 | 兵庫県神戸市北神戸中 | 三田リトルシニア | |
3 | 大木漣選手 | 3年生 | 投手 | 沼津市第三中 | 静岡蒲原リトルシニア | |
4 | 池田真翔選手 | 3年生 | 内野手 | 三重県津市橋南中 | 津リトルシニア | |
5 | 藤澤光輝選手 | 3年生 | 内野手 | 長野県岡谷市岡谷北部中 | 諏訪ボーイズ | |
6 | 安東飛雅選手 | 3年生 | 内野手 | 兵庫県神戸市原田中 | 三田リトルシニア | |
7 | 北條創太選手 | 2年生 | 内野手 | 静岡市由比中 | 静岡蒲原リトルシニア | |
8 | 太田侑希選手 | 3年生 | 外野手 | 焼津市大富中 | 静岡蒲原リトルシニア | |
9 | 松本太一選手 | 3年生 | 外野手 | 愛知県一宮市尾西第一中 | 愛知木曽川リトルシニア | |
10 | 酒井翔輝選手 | 3年生 | 投手 | 愛知県高浜市南中 | 愛知衣浦リトルシニア | |
11 | 保坂海晴選手 | 2年生 | 投手 | 静岡市西奈中 | 富士リトルシニア | |
12 | 内藤大輔選手 | 3年生 | 投手 | 藤枝市西益津中 | 焼津リトルシニア | |
13 | 大窪太陽選手 | 3年生 | 投手 | 富士市富士南中 | 静岡蒲原リトルシニア | |
14 | 屋海州選手 | 2年生 | 内野手 | 神奈川県平塚市中原中 | 二宮大磯リトルシニア | |
15 | 坂本大河選手 | 2年生 | 内野手 | 神奈川県川崎市京町中 | オセアン横浜ヤング | |
16 | 小澤亨彦選手 | 2年生 | 投手 | 富士宮市第四中 | 静岡蒲原リトルシニア | |
17 | 遠藤侑季選手 | 2年生 | 外野手 | 富士市岳陽中 | 静岡蒲原リトルシニア | |
18 | 依田知大選手 | 3年生 | 外野手 | 沼津市金岡中 | 中学軟式野球部 | |
19 | 曽根敬大選手 | 3年生 | 外野手 | 清水町清水中 | 静岡蒲原リトルシニア | |
20 | 鈴木日陽選手 | 2年生 | 投手 | 愛知県犬山市東部中 | 小牧リトルシニア |
登録選手の半数が静岡県出身ですが、半数が県外出身となっています。近年静岡県や東海地区での上位進出が目立ちますが、その背景には数年前よりも県外選手の割合が多くなっていることがあるかもしれません。
加藤学園高校の私のイチオシ選手!
加藤学園の私のイチオシ選手は、チームの主将である太田侑希(おおたゆうき)選手です。
加藤学園からは少し離れた焼津市出身の太田選手は、中学時代は静岡蒲原でプレーしました。
このチームは県内外の強豪校に選手を送り込んでいますが、加藤学園とは太いパイプがあり毎年何人もの選手が加藤学園高校野球部に入部しています。
太田選手も当時のチームメイトの多くと加藤学園に入学しました。
太田選手の1歳年上の兄の圭哉選手も同じ加藤学園に在籍しており、ともに成長をしてきました。
そして最上級生になると兄の圭哉選手から主将の座を引き継ぐと、1番センターに定着しチームの主力として春の東海地区大会の優勝に大きく貢献しました。
169cm・67kgと小柄ではありますが、スピードとパンチ力が持ち味です。また、チームでもトップクラスのセンスの持ち主で
加えて冷静さと負けず嫌いな一面があり、強豪チームの主将を任されるにはもってこいの性格です。
最後の夏、兄の代は届かなかった甲子園の舞台に挑みます。
加藤学園高校2022年秋からの公式戦の戦績
見事に春の東海地区王者に輝いた加藤学園高校野球部の、初めての公式戦となる2022年秋季大会からの戦績をご紹介します。
大会名 | 何回戦 | 対戦相手 | スコア | 備考(県大会出場決定など) |
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第75回 秋季東海地区高等学校野球静岡県 東部地区予選 | 2回戦 | 田方農業高校 | 〇10-0 | |
代表決定戦 | 伊豆中央高校 | 〇7-0 | 県大会出場決定 | |
上位校決定戦 | 韮山高校 | 〇7-0 | ||
第75回 秋季東海地区高等学校野球静岡県大会 | 2回戦 | 島田高校 | 〇11-0 | |
3回戦 | 島田商業高校 | 〇13-2 | ||
準々決勝 | 浜松開誠館高校 | 〇8-5 | ||
準決勝 | 常葉橘高校 | ●1-11 | ||
3位決定戦 | 知徳高校 | 〇7-0 | 東海地区大会出場決定 | |
第75回 秋季東海地区高等学校野球大会 | 1回戦 | 至学館高校 | 〇6-5 | |
準々決勝 | 中京高校 | 〇9-2 | ||
準決勝 | 常葉大菊川高校 | ●0-2 | ||
第70回春季東海地区高等学校野球静岡県 東部地区予選 | 2回戦 | 富士東高校 | 〇21-1 | |
代表決定戦 | 富士宮東高校 | 〇13-3 | 県大会出場決定 | |
上位校決定戦 | 市立沼津高校 | 〇7-6 | ||
第70回 春季東海地区高等学校野球静岡県大会 | 2回戦 | 清水桜が丘高校 | 〇13-3 | |
3回戦 | 島田商業高校 | 〇10-0 | ||
準々決勝 | 藤枝明誠高校 | 〇10-5 | ||
準決勝 | 浜松開誠館高校 | 〇2-1 | 東海地区大会出場決定 | |
決勝 | 日大三島高校 | 〇2-1 | ||
第70回 春季東海地区高等学校野球大会 | 準々決勝 | 大垣日大高校 | 〇5-4 | |
準決勝 | 至学館高校 | 〇3-1 | ||
決勝 | 県立岐阜商業高校 | 〇8-6 |
加藤学園高校の監督ってどんな人?
2023年6月現在、加藤学園野球部を率いる監督は、米山学(よねやままなぶ)さんです。
指導者としての経歴
2013年 加藤学園高校野球部コーチ就任
2013年 加藤学園高校野球部監督就任
米山監督ってこんな人
長野県出身の米山監督は、武蔵工業大付属信州工業高校(現東京都市大塩尻高校)でプレーしました。
卒業後は亜細亜大に進学し、4年時には主将も務めています。先輩・同期・後輩には後にプロで活躍する選手も多数在籍していました。
大学卒業後は本田技研で4年プレーし、現役生活を終えます。
現役を引退後は、母校・信州工でのコーチ、帝京三高の監督を経て、2013年春に加藤学園高校のコーチ、同年の秋に監督に就任しました。
監督就任後は徐々にチームに力がつき、苦労しながらも加藤学園史上初の甲子園となる2020年の選抜出場を手繰り寄せます。
しかし、コロナ禍により甲子園が中止(後に交流試合開催)に続き、夏の甲子園も中止となってしまい、悲願の聖地の舞台は幻に終わってしまいました。
甲子園を目標にしていた選手たちに大会中止を伝えるのは非常に辛いものがありました。しかし、「いいチームを作って行こう」と選手に教え込んでいました。
思いやりや感謝、頑張る気持ちがあるチームづくりをしてきたこともあり、当時の3年生は卒業まで下級生のサポートしてくれました。
このようなチームづくりは今後も変わらずやっています。徐々に上位進出が目立つチームが米山監督の指導の下どのような結果を出していくのか注目されます。
加藤学園高校野球部の甲子園での戦績
加藤学園高校野球部は、これまでに2020年第92回春選抜高校野球大会の1回のみ甲子園出場があります。
大会名 | 回数 | 勝敗数 |
---|---|---|
春選抜高校野球大会 | 1回 | 1勝0敗※ |
夏全国高校野球選手権大会 | 0回 | 0勝0敗 |
合計 | 1回 | 1勝0敗※ |
※甲子園中止に伴う交流試合での成績 |
この大会はコロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、公式の出場回数にはしっかりとカウントされています。
大会名 | 西暦 | 戦績 | |
---|---|---|---|
第92回春選抜高校野球大会 | 2020年8月12日 | 〇3-1鹿児島城西 | 交流試合で勝利 |
※甲子園中止に伴う交流試合で勝利 |
甲子園での思い出の試合
加藤学園高校野球部の甲子園での思い出の試合として、2020年第92回春選抜高校野球大会の中止に伴い同年夏に開催された2020年甲子園高校野球交流試合の試合をご紹介します。
出場が決定していた選抜大会の中止に続き、夏の甲子園もコロナウイルスの影響で中止になってしまい目標を失ってしまった加藤学園高校野球部でした。
しかし、ささやかな吉報として選抜大会に出場予定だった高校同士による、甲子園での1試合限りの代替試合が組まれたのでした。
対戦相手は同じく甲子園初出場となる予定だった鹿児島城西高校でした。
試合は5回まで両者ともランナーを出しながらもあと1本が出ない展開となります。そんな中、先制したのは加藤学園でした。
6回裏、現キャプテンの太田侑希選手の兄・圭哉選手がツーベースで出塁すると3番大村選手のヒットで1点を先制します。
さらに8回裏には珍しいランニングホームランで2点を追加します。9回には1点を返されるものの、肥沼投手の見事な1失点完投で、記念すべき甲子園初試合を3-1で勝利しました。
加藤学園ナインもそうでしたが、どの出場校の選手も笑顔で伸び伸びプレーしていたのがとてもさわやかで印象的な大会でした。
加藤学園高校野球部出身のプロ野球選手
加藤学園高校から、これまで唯一プロ入りした高橋朋己選手の卒業年度と最初に入団をした球団をご紹介します。
選手名 | 卒業年度 | 最初に入団した球団 |
---|---|---|
高橋朋己選手 | 2006年 | 埼玉西武ライオンズ |
近年実力をつけ、選手の質も上がっていますので、今後大学社会人などを経由してプロ入り選手が増えそうな学校の1つです。
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おわりに
今回は、加藤学園野球部を特集しましたが、いかがだったでしょうか?
2020年の大会は交流試合となってしまいましたが、2023年の夏の大会ではまず1勝、そして1つでも多く勝ちを積み重ねたいところですね。
加藤学園の活躍に期待したいと思います。
最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。