こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
健大高崎高校は、高崎健康福祉大学高崎高等学校が正式名称で、1936年に設立されました。2000年までは女子高でしたが、2001年から男子も迎え入れるようになっています。
この頃から野球部が作られ、2011年には甲子園初出場を果たします。その後は甲子園常連校として全国に名が知れらたるようになりました。
2022年の秋の関東大会でもベスト4入りし、2023年の春のセンバツ大会出場に大きく前進しています。
今回は、健大高崎高校の野球部をご紹介します。2022年のメンバーや戦績、監督のの紹介、さらに甲子園での活躍ぶりやプロ野球に入ったOBにも触れますので、楽しみにしてくださいね。
あくまでも参考情報としてご覧ください。
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健大高崎高校の2022年新メンバーをご紹介!
まずは、直近の公式戦である2022年秋季関東地区大会出場時の登録メンバーをご紹介します。
背番号 | 名前 | 学年 | ポジション | 出身中学校 | 中学時の所属チーム |
---|---|---|---|---|---|
1 | 小玉湧斗選手 | 2年生 | 投手 | 秋田県男鹿市男鹿東中 | 秋田北リトルシニア |
2 | 箱山遥人選手 | 1年生 | 捕手 | 東京都足立区第九中 | 江戸川中央リトルシニア |
3 | 團之原樹選手 | 2年生 | 内野手 | 埼玉県所沢市上山口中 | 武蔵府中リトルシニア |
4 | 半田真太郎選手 | 2年生 | 内野手 | 神奈川県横浜市青葉台中 | 横浜緑ボーイズ |
5 | 佐藤志龍選手 | 2年生 | 内野手 | 神奈川県川崎市西中原中 | 東京城南ボーイズ |
6 | 田中陽翔選手 | 1年生 | 内野手 | 東京都狛江市第二中 | 東練馬リトルシニア |
7 | 狩野陸人選手 | 2年生 | 外野手 | 高崎市中尾中 | 中学軟式野球部 |
8 | 増渕晟聖選手 | 2年生 | 外野手 | 高崎市矢中中 | 高崎中央ボーイズ |
9 | 森柊太選手 | 2年生 | 外野手 | 埼玉県飯能市加治中 | 武蔵嵐山ボーイズ |
10 | 加藤達哉選手 | 2年生 | 投手 | 東京都世田谷区鳥山中 | 武蔵府中リトルシニア |
11 | 多田結祐選手 | 2年生 | 投手 | 茨城県かすみがうら市下稲吉中 | 中学軟式野球部 |
12 | 堀江大和選手 | 2年生 | 捕手 | 秋田県大仙市西仙北中 | 中学軟式野球部 |
13 | 森田光希選手 | 2年生 | 内野手 | 静岡県富士宮市第二中 | 静岡裾野リトルシニア |
14 | 塚原蒼斗選手 | 2年生 | 内野手 | 岐阜県関市旭ヶ丘中 | 愛知瀬戸ボーイズ |
15 | 髙山裕次郎選手 | 1年生 | 外野手 | 前橋市南橘中 | 前橋ボーイズ |
16 | 川口龍吾選手 | 2年生 | 外野手 | 神奈川県川崎市橘中 | 都筑中央ボーイズ |
17 | 佐々木貫汰選手 | 1年生 | 外野手 | 埼玉県日高市高萩中 | 高崎ボーイズ |
18 | 橋本颯太郎選手 | 2年生 | 内野手 | 京都府京都市勧修中 | 京都南山城ボーイズ |
登録の18名中、15名が県外出身という県外出身者主体のチームとなっています。また県内出身者も含めて関東の硬式クラブ出身者が多数を占めています。
健大高崎高校の私のイチオシ選手!
健大高崎高校の私のイチオシ選手は、チームの4番に座る佐藤志龍(さとうしりゅう)選手です。
神奈川県出身の佐藤選手は中学時代は東京の強豪・東京城南ボーイズでプレーしました。健大高崎高校入学後は下級生ながら夏の大会で主軸に座るなどの頭角を現し始めました。
176cm・75kgと、小柄ではないものの、主砲としてはさほど上背はありません。それでも高校通算本塁打は20本を超えています。
佐藤選手をそこまで成長させたのは健大高崎高校の打撃メソッドです。その中でもユニークなのが打撃練習においてあえてボール見逃す練習です。
高校野球の上位レベルになるとカウントの有利不利が大きな意味を持ってきます。空振りを狙うボール球を見逃すことによって、打てる確率が高まり、甘い球が来る確率が高まります。
佐藤選手もこうした見逃し練習で、本塁打が増やしたと語っています。飛びぬけた選手がいない今年の健大高崎高校ですので、佐藤選手をはじめ個々のレベルアップは欠かせません。
選抜大会でのレベルアップした健大高崎打線には要注目です。
健大高崎高校2022年秋からの公式戦の戦績
次に、健大高崎高校野球部新チームの、初めての公式戦となる2022年秋季大会からの戦績をご紹介します。
日付 | 大会名 | 何回戦 | 対戦相手 | スコア | 備考(県大会出場決定など) |
---|---|---|---|---|---|
2022年9月10日 | 第75回 秋季関東地区高等学校野球大会 群馬県予選 | 2回戦 | 高崎商科大附属高校 | ○3-0 | |
2022年9月17日 | 3回戦 | 太田東高校 | ○10-0 | ||
2022年9月26日 | 準々決勝 | 前橋育英高校 | ○4-1 | ||
2022年10月1日 | 準決勝 | 樹徳高校 | ○7-3 | 関東地区大会出場決定 | |
2022年10月2日 | 決勝 | 明和県央高校 | ○8-0 | ||
2022年10月22日 | 第75回 秋季関東地区高等学校野球大会 | 1回戦 | 青藍泰斗高校 | ○4-2 | |
2022年10月25日 | 準々決勝 | 横浜高校 | ○5-2 | ||
2022年10月29日 | 準決勝 | 山梨学院高校 | ●2-5 |
関東大会でベスト4に入り、春のセンバツ出場に大きく前進しました。
健大高崎高校の監督ってどんな人?
2022年12月現在、健大高崎高校の野球部を率いる監督は、青栁博文(あおやぎ ひろふみ)さんです。
指導者としての経歴
2002年 健大高崎高校野球部監督就任
2011年 第93回夏全国高校野球選手権大会初出場
2012年 第84回春選抜高校野球大会初出場
青柳監督ってこんな人
青柳監督は、前橋商業高校出身で、高3時には春の選抜に4番打者として出場しました。
東北福祉大学時代は、3学年上の金本選手(元阪神)や同学年の和田選手(元中日)らハイレベルの選手らとプレーしています。
卒業後はしばらく会社員生活を送っていましたが、2002年に共学化に伴い野球部が発足した健大高崎高校の監督に就任しました。
当初は女子校から共学化された直後で、全国的に無名で強豪校とは練習試合を組めないだけではなく、専用のグラウンドや部室も無く、テニスコートで練習を行っていたそうです。
その後は着実に力をつけ、就任10年目に初出場をしますが2回戦で横浜高校にサヨナラ負けを喫してしまいます。
そこで甲子園を勝ち上がるためにチームのテーマに掲げたのが「機動破壊」でした。健大高崎高校の積極的な走塁は、盗塁をするしないにかかわらず相手選手に大きな重圧を与え、甲子園でも一大旋風を巻き起こしました。
しかし、それだけで勝ち上がれるほど甘くないのも高校野球です。近年では打撃力を重視したチーム作りを強化しており、新しいチームカラーでの旋風を巻き起こせるのか楽しみです。
健大高崎高校野球部の甲子園での戦績
健大高崎高校野球部のこれまでの甲子園での戦績をご紹介します。
大会名 | 回数 | 勝敗数 | ||
---|---|---|---|---|
春選抜高校野球大会 | 5回 | 8勝5敗※ | ||
夏全国高校野球選手権大会 | 3回 | 6勝3敗 | ||
合計 | 8回 | 14勝8敗 | ||
※2020年春選抜大会中止に伴う交流試合の結果も含む |
中止となった2020年の選抜大会を除くと、春夏通算6回出場のうち4回がベスト8以上と、全国屈指の上位進出をするチームとして相手チームからは嫌な存在となっています。
大会名 | 西暦 | 戦績 |
---|---|---|
第93回夏全国高校野球選手権大会 | 2011年 | 2回戦敗退 |
第84回春選抜高校野球大会 | 2012年 | ベスト4 |
第96回夏全国高校野球選手権大会 | 2014年 | ベスト8 |
第87回春選抜高校野球大会 | 2015年 | ベスト8 |
第97回夏全国高校野球選手権大会 | 2015年 | 3回戦敗退 |
第89回春選抜高校野球大会 | 2017年 | ベスト8 |
第92回春選抜高校野球大会 | 2020年 | ※ |
第93回春選抜高校野球大会 | 2021年 | 2回戦敗退 |
※中止後の交流試合で敗戦 |
甲子園での思い出の試合
私の健大高崎高校の甲子園での思い出の試合として、2014年第96回夏全国高校野球選手権大会の2回戦の試合をご紹介します。
1回戦では機動力を駆使して岩国高校との接戦を勝ち上がった健大高崎高校の相手は利府高校でした。
試合は序盤から健大高崎高校が主導権を握ります。初回から塁に出た選手が二盗・三盗を決め、長打も絡み幸先よく3点を先制しました。
さらに3回にも機動力を絡めて2点を追加します。その後も中押し、ダメ押し点を挙げ、大量リードを奪います。投手陣も4投手の継投で相手打線を0に抑え、結果的に10-0で快勝しました。
この試合では、後にプロ入りする脇本選手が4盗塁を決めるなど、チームで11盗塁を記録しました。当時一世を風靡した「機動破壊」がより一層、世間に衝撃を与えた試合となりました。
過剰な盗塁には当時も賛否両論がありました。プロ野球界では大量リード時には「走らない」のが暗黙のルールとなっていますが、負けたら終わりのトーナメント戦で常に全力で勝ちに行く高校野球ならではの光景でした。
健大高崎高校野球部出身のプロ野球選手
健大高崎高校野球部からは、これまでに8人の選手がドラフト指名を受けました。
選手名 | 卒業年度 | 最初に入団した球団 |
---|---|---|
三ツ間卓也 | 2010年 | 中日ドラゴンズ |
長坂拳弥 | 2012年 | 阪神タイガース |
脇本直人 | 2014年 | 千葉ロッテマリーンズ |
柘植世那 | 2015年 | 埼玉西武ライオンズ |
湯浅大 | 2017年 | 読売ジャイアンツ |
山下航汰 | 2018年 | 読売ジャイアンツ |
是澤涼輔 | 2018年 | 埼玉西武ライオンズ |
清水叶人 | 2022年 | 広島東洋カープ |
プロで大活躍しているといえる選手はまだいませんが2022年のドラフト会議では、広島から清水選手が4位指名、西武から是澤選手が育成指名を受けました。
奇しくも両選手とも捕手登録の選手でプロの舞台での活躍が期待されます。
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おわりに
今回は、健大高崎高校の野球部を特集しましたが、いかがだったでしょうか?
過去8回の甲子園では、ベスト4が最高成績です。今回出場したなら目標はベスト4、されに上を狙う戦いとなるでしょう。
健大高崎高校の奮闘に期待したいと思います。
最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。