聖光学院高校野球部!メンバーや成績・監督や甲子園の活躍をご紹介

高校野球

こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!

聖光学院高校は、福島県にある私立高校です。野球の強豪校として全国的に知られていますね。特に夏の大会は、2007年から2020年まで、実に14年連続で福島県大会を制しています。

そして2021年の秋の東北大会で準優勝し、2022年の春の選抜大会出場を決めました。

今回は、聖光学院高校の野球部を特集します。2021年の秋のメンバーや戦績、監督や甲子園での戦いぶりのご紹介、さらにプロ野球へ進んだOBにも触れますので、楽しみにしてくださいね。

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今回ご紹介するにあたって、学校のホームページなどで出来るだけ正確な情報を心がけて調べてみましたが、一部不明な点や間違っている可能性もあります。
あくまでも参考情報としてご覧ください。

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聖光学院高校の2021年新メンバーをご紹介!

まずは、直近の公式戦である、2021年秋季北東北地区高等学校野球大会出場時の登録メンバーをご紹介します。

背番号名前学年ポジション出身中学校中学時の所属チーム
1佐山未來選手2年生投手栃木県小山市大谷中東京神宮リトルシニア
2山浅龍之介選手2年生捕手宮城県富谷市東向陽台中東北楽天リトルシニア
3伊藤遥喜選手2年生内野手大阪府摂津市第一中北摂リトルシニア
4髙中一樹選手1年生内野手愛知県日進市日進西中東名古屋ボーイズ
5生田目陽選手2年生内野手浅川町浅川中福島南部リトルシニア
6赤堀颯選手2年生内野手京都府長岡京市長岡中枚方ボーイズ
7嶋田怜真選手2年生外野手神奈川県綾瀬市城山中神奈川綾瀬リトルシニア
8安田淳平選手2年生外野手東京都江戸川区篠崎中江戸川中央リトルシニア
9三好元気選手1年生外野手伊達市桃陵中武蔵府中リトルシニア
10小松桜吏選手1年生投手宮城県村田町村田第二中宮城臨空リトルシニア
11小林剛介選手2年生投手神奈川県横浜市菅田中横浜南ボーイズ
12大嶋颯太選手1年生捕手千葉県神崎町神崎中江戸崎ボーイズ
13清水道太選手2年生内野手いわき市泉中いわき松風クラブ
14大槻俊斎選手2年生内野手静岡県伊豆の国市長岡中三島リトルシニア
15古宇田来選手2年生内野手修徳中中学軟式野球部
16三田寺大吾選手2年生内野手茨城県那珂市第一中友部リトルシニア
17佐藤光英選手1年生内野手田村市船引中郡山リトルシニア
18椎野華蓮選手2年生投手福島市野田中中学軟式野球部
19狩野泰輝選手2年生外野手神奈川県川崎市東高津中福島ボーイズ
20土橋望夢選手2年生外野手いわき市小名浜第一中いわき松風クラブ

聖光学院野球部は1学年40人前後の大所帯です。

年によってベンチ入りメンバーの出身地の構成が変わる印象が強めですが、今大会では関東地方をはじめとする県外出身の選手も多くベンチ入りしています。




聖光学院高校の私のイチオシ選手!

私のイチオシ選手は、この秋にチームの大エースへと成長した佐山未來(さやまみらい)選手です。

東京出身の佐山選手は、小学生時代にはヤクルトスワローズにも選出され中学時代も強豪シニアでプレーするなど
期待されて聖光学院野球部に入部した存在です。

しかしベンチ入りした1年秋には県大会で敗れ東北大会にも進めず、2年夏には夏の福島県大会での連覇がストップしてもらうなど
悔しい経験が続きました。

最上級生となった今秋は県大会から苦しい戦いが続きましたが、チームは粘り強く勝ち上がり、見事に東北大会で準優勝を果たしました。

その原動力となったのが佐山選手で、大崩れせず試合を作り上げるピッチングは聖光学院のチームカラーにぴったりとフィットし
不動のエースへと成長を遂げています。

174cm・74kgと、体格的には大きくはなく、球速は最速で140キロと特筆するほどではありませんが常時120キロ後半~130キロ中盤の速球、120キロ前半のカットボール、カーブなどを丁寧に投げ分け、かわす投球が持ち味です。

また、ヒット等を打たれた後はギアチェンジして相手を封じます。

投球のテンポやコントロールも良く、聖光学院の守備陣が堅守ということもあり、大量得点を奪うのは難しくなっています。

全国的にはまだまだ注目の選手というほどではないですが、冬のトレーニングでスケールアップすれば更に攻略するのが難しいタイプの投手となっていきそうです。




聖光学院高校2021年秋の公式戦の戦績

次に、センバツの出場をほぼ確実にしている聖光学院高校野球部新チームの、初めての公式戦となる2021年秋季大会の戦績をご紹介します。

日付大会名何回戦対戦相手スコア備考(県大会出場決定など)
第73回 秋季東北地区高等学校野球 福島県大会2回戦磐城高校〇4-1
3回戦郡山商業高校〇8-1
4回戦光南高校〇5-1
準々決勝日大東北高校〇2-1
準決勝いわき光洋高校〇7-0東北大会出場決定
決勝東日本国際大学付属昌平高校〇3-1
第74回 秋季東北地区高等学校野球大会2回戦東奥義塾高校〇3-2
準々決勝能代松陽高校〇13-1
準決勝青森山田高校〇5-2
決勝花巻東高校●1-4

東北大会で見事に準優勝して、春の選抜出場を果たしました。




聖光学院高校の監督ってどんな人

2021年11月現在。聖光学院の野球部を率いる監督は、斎藤智也(さいとうともや)さんです。

出身校 福島高校-仙台大学
指導者としての経歴 
 1987年 聖光学院高校野球部部長就任
 1999年 聖光学院高校野球部監督就任

斎藤監督ってこんな人

斎藤監督は、福島高校から仙台大学に進学し、現役時代は投手などでプレーしました。大学卒業後は聖光学院高校の保健体育の教諭として赴任し、野球部の部長に就任しています。

10年以上野球部長として腕を磨いた後、理事長に高校の理事長に監督に指名されましたが、その際、3年以内に甲子園に行けなかったらクビと言われていたようです。

そんな中、関東の強豪校と積極的に練習試合を組み、福島県内でも優勝を狙えるチームへと成長させました。

監督就任2年目には夏の福島県大会の決勝で、延長11回表に4点取られた後に5点を取るという劇的な展開で甲子園出場を果たします。

しかし、甲子園では同じ初出場の明豊高校に0-20の大差で敗れ、全国との力の差や、甘さを痛感することとなりました。

その後は、投手を中心とした守備と堅実な攻めの野球というチームカラーを築き上げ、甲子園の舞台でも強豪校に競り勝つのも今では珍しくありません。

また、何と言っても2007年から2020年まで、夏の福島県大会14連覇という大偉業を成し遂げました。

全国的にも名将と呼ばれることも少なくない斎藤監督ですが、やはり指導法にも特徴があります。それは選手たちの「心」の部分の指導を何よりも大切にしているということです。

感謝の心や思いやりの心、何が起きても動じない心など、大人でも難しいことを高校生に叩き込んでいます。斎藤監督も、上手い選手よりも心の強い選手を起用することを明言しています。
夏の福島県大会でも、絶体絶命のピンチも少なくありませんでしたが、それを跳ね除けて戦後最長の連覇記録を築いてこれたのはメンバーに選ばれた選手たちに強靭な精神力が実についていたからということが一番大きいです。

全国の舞台でも勝ち星を重ねている聖光学院野球部ですが、最高成績はベスト8となっています。東北勢の甲子園初優勝校に聖光学院の名を挙げる高校野球関係者も少なくなく、斎藤監督の手腕には注目が集まります。




聖光学院高校野球部の甲子園での戦績

聖光学院高校野球部のこれまでの甲子園での戦績をご紹介します。

大会名回数勝敗数
春選抜高校野球大会5回4勝5敗
夏全国高校野球選手権大会16回19勝16敗
合計21回23勝21敗

春の甲子園には4年ぶりの出場となりそうです。

大会名西暦戦績
第83回夏全国高等学校野球選手権大会2001年1回戦敗退
第86回夏全国高等学校野球選手権大会2004年3回戦敗退
第87回夏全国高等学校野球選手権大会2005年2回戦敗退
第79回春選抜高校野球大会2007年1回戦敗退
第89回夏全国高等学校野球選手権大会2007年3回戦敗退
第80回春選抜高校野球大会2008年2回戦敗退
第90回夏全国高等学校野球選手権大会2008年ベスト8
第91回夏全国高等学校野球選手権大会2009年2回戦敗退
第92回夏全国高等学校野球選手権大会2010年ベスト8
第93回夏全国高等学校野球選手権大会2011年2回戦敗退
第84回春選抜高校野球大会2012年2回戦敗退
第94回夏全国高等学校野球選手権大会2012年2回戦敗退
第85回春選抜高校野球大会2013年ベスト8
第95回夏全国高等学校野球選手権大会2013年2回戦敗退
第96回夏全国高等学校野球選手権大会2014年ベスト8
第97回夏全国高等学校野球選手権大会2015年2回戦敗退
第98回夏全国高等学校野球選手権大会2016年ベスト8
第99回夏全国高等学校野球選手権大会2017年3回戦敗退
第85回春選抜高校野球大会2018年2回戦敗退
第100回夏全国高等学校野球選手権大会2018年2回戦敗退
第101回夏全国高等学校野球選手権大会2019年2回戦敗退
※2020年夏の甲子園は、コロナの影響により中止。

甲子園での思い出の試合

聖光学院高校野球部の甲子園での思い出の試合として、2010年の第92回夏全国高校野球選手権大会の2回戦の試合をご紹介します。

この年の聖光学院は、春の東北大会を制するなど力のあるチームでしたが、2回戦からの登場となりました。

しかし、初戦の相手は有原投手を擁し、センバツベスト4の広陵高校で、勝っても天理高校と履正社高校の勝者とぶつかる厳しい組み合わせでした。

試合は序盤から広陵高校の注目選手である有原投手が圧巻のピッチングを見せ、5回まで被安打2、四死球0にまとめ上げます。

一方で、全国的には無名と言ってもいい聖光学院の2年生エースの歳内選手も堂々のピッチングで広陵打線にチャンスを作らせませんでした。

そんな中、6回表に広陵高校が2死一二塁のチャンスを作ると、打席には注目の4番・丸子選手が入りました。

丸子選手は歳内投手の決め球のスプリットを綺麗に打ち返し、打球はセンターへ抜け、広陵高校がついに先制と思われましたが、聖光学院も根本選手の好返球で二塁ランナーを刺し、先制点を与えませんでした。

ピンチを凌いだ聖光学院は、7回裏にヒットエンドランなどで2死一三塁のチャンスを作ります。

有原投手から連打は難しいかと思われたのですが、何と振り逃げにより、両校が喉から手が出るほど欲しかった先制点は聖光学院に入りました。

その後も、歳内投手は粘りのピッチングでセンバツベスト4の広陵打線を完封し、1-0で勝利し大金星をあげました。聖光学院は次の試合でも、山田哲人選手を擁する履正社高校を5-2で破り、激戦ブロックを勝ち上がりました。

この大会で一躍注目を集めた歳内投手は、翌年には世代屈指の好投手に成長しました。また、聖光学院はこの試合で一皮むけ、その後も日大三高や愛工大名電と言った全国的な強豪校にも勝利をおさめています。




聖光学院高校野球部出身のプロ野球選手

聖光学院高校野球部からこれまでにプロ野球界入りした選手は8名となっています。そこで千葉ロッテの佐藤都志也選手など8名の卒業年度と最初に入団した球団をご紹介します。

選手名     卒業年度最初に入団した球団
横山貴明2009年東北楽天ゴールデンイーグルス
歳内宏明2011年阪神タイガース
岡野祐一郎2012年中日ドラゴンズ
園部聡2013年オリックス・バファローズ
八百板卓丸2014年東北楽天ゴールデンイーグルス
佐藤都志也2015年千葉ロッテマリーンズ
知野直人※2016年横浜DeNAベイスターズ
湯浅京己2017年阪神タイガース
※聖光学院高校野球部に所属していたが3年秋に中途退学し転校

プロで実績をあげたと言っていい選手はまだいませんが、若手選手も多くこれからの活躍に期待がかかります。




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おわりに

今回は、聖光学院高校の野球部を特集しましたが、いかがだったでしょうか?

甲子園でもお馴染みで全国に名が知られるようになりましたが、最高成績はベスト8に留まっています。

目指すはベスト8、さらに過去最高の成績になるでしょう。聖光学院高校の戦いぶりに注目したいと思います。

最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。