こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
掛川西高校は、1901年創立という100年以上の歴史を刻んできた、静岡県掛川市にある県立高校です。
学校創立と同時に野球部も創部され、2020年までに9回の甲子園出場を果たしました。2021年の春の東海地区大会で優勝し、夏の甲子園静岡県代表の有力候補となっています。
今回は、掛川西高校野球部を特集します。2021年の春のメンバーや公式戦での戦いぶり、監督の紹介、さらに甲子園での成績も取り上げますので、楽しみにしてくださいね。
あくまでも参考情報としてご覧ください。
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掛川西高校の2021年新メンバーをご紹介!
まずは、直近の公式戦である2021年春季東海地区大会出場時の登録メンバーをご紹介いたします。
背番号 | 名前 | 学年 | ポジション | 出身中学校 | 中学時の所属チーム |
---|---|---|---|---|---|
1 | 沢山優介選手 | 3年生 | 投手 | 浜松市北部中 | 中学軟式野球部 |
2 | 河原崎琉衣選手 | 2年生 | 捕手 | 御前崎市浜岡中 | 中学軟式野球部 |
3 | 榊原遼太郎選手 | 3年生 | 投手 | 島田市第一中 | 中学軟式野球部 |
4 | 羽切佑太朗選手 | 2年生 | 内野手 | 浜松市曳馬中 | 中学軟式野球部 |
5 | 狩俣藍生選手 | 2年生 | 内野手 | 島田市金谷中 | 焼津リトルシニア |
6 | 山口大輔選手 | 3年生 | 内野手 | 伊東市南中 | 中学軟式野球部 |
7 | 中山一輝選手 | 3年生 | 外野手 | 掛川市東中 | 中学軟式野球部 |
8 | 松浦祥真選手 | 3年生 | 外野手 | 掛川市栄川中 | 中学軟式野球部 |
9 | 今駒翔太選手 | 2年生 | 外野手 | 掛川市栄川中 | 掛川リトルシニア |
10 | 榑林奨選手 | 3年生 | 外野手 | 御前崎市浜岡中 | 中学軟式野球部 |
11 | 山本柊太選手 | 2年生 | 投手 | 御前崎市浜岡中 | 中学軟式野球部 |
12 | 落合陸也選手 | 3年生 | 外野手 | 菊川市東中 | 島田ボーイズ |
13 | 堀慎之介選手 | 3年生 | 内野手 | 菊川市岳洋中 | 中学軟式野球部 |
14 | 井上瑠久選手 | 3年生 | 内野手 | 掛川市大須賀中 | 中学軟式野球部 |
15 | 鈴木涼太選手 | 2年生 | 内野手 | 掛川市大須賀中 | 中学軟式野球部 |
16 | 松本大夢選手 | 2年生 | 内野手 | 島田市初倉中 | 中学軟式野球部 |
17 | 柴田優作選手 | 3年生 | 外野手 | 島田市初倉中 | 中学軟式野球部 |
18 | 高橋遼冬選手 | 3年生 | 投手 | 菊川市西中 | 菊川ボーイズ |
19 | 岩澤孔大選手 | 2年生 | 投手 | 掛川市西中 | 中学軟式野球部 |
20 | 服部真二朗選手 | 2年生 | 捕手 | 牧之原市相良中 | 中学軟式野球部 |
公立校のため、登録の20名全員が掛川市の近隣の中学出身となっています。また、軟式野球部出身者が多いのも強豪私立校にはないメンバー構成です。
掛川西高校の私のイチオシ選手!
私のイチオシ選手は、プロも注目する大型サウスポーの沢山優介(さわやまゆうすけ)選手です。
沢山選手は中学時代は地元の中学校で軟式野球部に所属していましたが、高校入学後は早速1年夏からベンチ入りします。その後も、ベンチ入りはしていましたが、公式戦での登板はほとんどないまま2年秋の新チームを迎えました。
それでも一部の高校野球関係者の中では、静岡県内でもトップクラスの実力の持ち主ということは知られていました。
新チームの秋の大会では、惜しくも1回戦で強豪校の藤枝明誠高校に敗れてしまったため、知名度はさほど高くありませんでした。
しかし、春の大会ではチームを県準優勝に導き、東海地区大会では、3試合計14回1/3を無失点に抑える圧巻の投球を見せます。東海地区の強豪私立高校を抑え込み、その評価は急上昇しました。
沢山選手は、185cm・83kgの長身左腕で、その体格は期待感や伸びしろを感じさせます。入学当時は120キロにも満たなかった球速は最速144キロまで伸び、力で押していくピッチングスタイルが持ち味です。
県大会の静岡高校戦では、プロ7球団のスカウトが視察に来ており、間違いなく上のステージでの活躍が期待できそうです。
また、掛川西高校には同級生の榊原遼太郎選手も、最速144キロをマークしており、公立校とは思えない投手力があります。
夏の大会を勝ち抜くには複数の好投手を擁するのが絶対条件となりつつある現代の高校野球において、掛川西高校はかなりのポテンシャルを秘めていそうです。
沢山選手と榊原選手のダブルエースで甲子園に出場し、知名度を全国に広げるような投球が見たいです。
掛川西高校の公式戦の戦績
次に、掛川西高校野球部の、初めての公式戦となる2020年秋季大会からの戦績をご紹介します。
日付 | 大会名 | 何回戦 | 対戦相手 | スコア | 備考(県大会出場決定など) |
---|---|---|---|---|---|
2020年8月15日 | 第73回 秋季東海地区高等学校野球静岡県西部地区大会 | 2回戦 | 磐田南高校 | ○7-0 | |
2020年8月19日 | 3回戦 | 新池田高校 | ○14-4 | ||
2020年8月22日 | 準々決勝 | 浜松開誠館高校 | ○7-3 | ||
2020年8月29日 | 準決勝 | 磐田東高校 | ○6-2 | ||
2020年9月5日 | 決勝 | 浜松商業高校 | ○9-3 | ||
2020年9月20日 | 令和2年度 秋季東海地区高等学校野球静岡県大会 | 2回戦 | 藤枝明誠高校 | ●4-5 | |
2021年3月23日 | 第68回 春季東海地区高等学校野球静岡県西部地区大会 | 2回戦 | オイスカ高校 | ○12-0 | |
2021年3月27日 | 3回戦 | 小笠高校 | ○3-2 | ||
2021年3月28日 | 準々決勝 | 浜松工業高校 | ○2-0 | ||
2021年4月3日 | 準決勝 | 浜名高校 | ○11-2 | ||
2021年4月10日 | 決勝 | 浜松商業高校 | ○9-1 | ||
2021年4月25日 | 第68回 春季東海地区高等学校野球静岡県大会 | 2回戦 | 伊東商業高校 | ○8-0 | |
2021年5月1日 | 準々決勝 | 磐田東高校 | ○4-0 | ||
2021年5月3日 | 準決勝 | 静岡高校 | ○5-4 | ||
2021年5月5日 | 決勝 | 藤枝明誠高校 | ●2-3 | ||
2021年5月22日 | 第68回 春季東海地区高等学校野球大会 | 1回戦 | 津商業高校 | ○5-1 | |
2021年5月23日 | 準決勝 | 愛工大名電高校 | ○6-1 | ||
2021年5月24日 | 決勝 | 享栄高校 | ○5-1 |
2021年春の東海地区大会で見事に優勝を果たしました。
掛川西高校の監督ってどんな人?
2021年7月現在、掛川西高校の野球部を率いる監督は、同校OBでもある大石卓哉(おおいしたくや)さんです。
指導者としての経歴
年不明 浜松工業高校野球部コーチ就任
年不明 三ケ日高校野球部監督就任
2014年 静岡高校野球部部長就任
2018年 掛川西高校野球部監督就任
大石監督ってこんな人
大石監督は、掛川西高校野球部のOBで現役時代は内野手として活躍しました。1998年夏には主将として夏の甲子園にも出場しています。中央大学では硬式野球部には入部せず、準硬式野球部でプレーを続けました。
大学卒業後は筑波大に入り直し、教員免許を取得しました。そのころ地元静岡に戻り、いくつかの高校で野球部の指導にあたっています。
中でも静岡高校赴任時には、部長・コーチとして指導した4年間の間に5度の甲子園出場を果たしており、大舞台での「ノウハウ」を培いました。
静岡県内では強豪として知られる掛川西高校ですが、屈指の進学校でもあります。練習はもちろん、勉学でも自分で目標を立てて課題に取り組める選手が多いようです。
そんな中、大石監督が指導で大切にしていることは、「野球を通じて、仲間の気持ち、対戦相手の気持ち、支えてくれる人の気持ちを感じる力を養ってほしい」ということです。
自身が高校でプレーしていた時、ベンチに入れなかったチームメートも練習の補助や応援で支えてくれた経験から、「野球はチームスポーツ。1人では成立しない。」と考えているからです。
今年の掛川西高校は例年以上にチーム力があります。大石監督としても自身が選手時代に出場してから23年遠ざかっている夏の甲子園出場を目指します。
掛川西高校野球部の甲子園での戦績
掛川西高校野球部のこれまでの甲子園での戦績をご紹介します。
大会名 | 回数 | 勝敗数 |
---|---|---|
春選抜高校野球大会 | 4回 | 2勝4敗 |
夏全国高校野球選手権大会 | 5回 | 1勝5敗 |
合計 | 9回 | 3勝9敗 |
県内でも有数の歴史を誇る高校のため、初出場は戦前で、これまでに9度の出場経験があります。最高成績は1975年の選抜大会のベスト8です。
大会名 | 西暦 | 戦績 |
---|---|---|
第24回夏全国高等学校野球選手権大会 | 1938年 | 1回戦敗退 |
第33回春選抜高等学校野球大会 | 1961年 | 2回戦敗退 |
第46回夏全国高等学校野球選手権大会 | 1964年 | 2回戦敗退 |
第47回春選抜高等学校野球大会 | 1975年 | ベスト8 |
第59回夏全国高等学校野球選手権大会 | 1977年 | 1回戦敗退 |
第75回夏全国高等学校野球選手権大会 | 1993年 | 2回戦敗退 |
第66回春選抜高等学校野球大会 | 1994年 | 1回戦敗退 |
第80回夏全国高等学校野球選手権大会 | 1998年 | 1回戦敗退 |
第81回春選抜高等学校野球大会 | 2009年 | 1回戦敗退 |
甲子園での思い出の試合
掛川西高校の甲子園での思い出の試合として、2009年第81回春選抜高校野球大会の1回戦の試合をご紹介します。
前年秋の静岡県大会を制した掛川西高校は、勢いそのままに東海地区大会でも準優勝しセンバツ切符を掴みました。センバツ大会では21世紀枠での出場ながら、東北地区大会でベスト4と実力のある利府高校との対戦となりました。
試合は両校とも序盤からチャンスを作ります。掛川西高校は1回から3回まで毎回得点圏にランナーを進めましたが、あと1本が出ず無得点。
一方の利府高校は得点圏に進めたランナーをしっかりヒットで返し、3回終了時点で3点のリードを奪いました。
さらに、利府高校は4回表に5本のヒットで4点、5回表に4本のヒットで2点を追加しました。掛川西高校としては5回終了時点で0-10と10点のリードを奪われる苦しい展開となってしまいます。
そんな中、掛川西高校は7回裏に代打内山選手のホームランで1点を返します。さらに4番江塚選手のホームランなどで3点を返し4-10としましたが、粘り及ばずそのまま敗戦となってしまいました。
対戦相手の利府高校は21世紀枠としては最高成績タイのベスト4まで進出しました。
点差を分けたのは実力以上に、序盤の攻防だったように思います。甲子園のブランクがある掛川西高校と初出場校の利府高校の対戦となりましたが、一発勝負の高校野球ではこういう試合がよくあるように感じます。
掛川西高校野球部出身のプロ野球選手
掛川西高校野球部からはこれまでに7人の選手がプロ入りしています。
選手名 | 卒業年度 | 最初に入団した球団 |
---|---|---|
天野竹一選手 | 1937年 | 名古屋軍 |
村松幸雄選手 | 1938年 | 名古屋軍 |
荒川宗一選手 | 1943年 | 高橋ユニオンズ |
岡本教平選手 | 1952年 | 近鉄パールス |
大石直弘選手 | 1978年 | 阪急ブレーブス |
鈴木寛樹選手 | 1999年 | 横浜ベイスターズ |
赤堀大智選手 | 2005年 | 横浜DeNAベイスターズ |
記録がほとんど残っていないプロ野球黎明期の選手も多いですが、近年では2012年のドラフト会議で赤堀選手がプロ入りしました。そこで、赤堀選手ら7名の卒業年度と最初に入団した球団をご紹介します。
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おわりに
今回は、掛川西高校の野球部を特集してきましたが、いかがだったでしょうか?
甲子園は春は13年、夏は23年出場を逃してきました。
この夏は東海地区王者として、秋・春共に破れている藤岡明誠高校に勝ち、久々の甲子園出場を果たせるのか、注目していきたいと思います。
最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。