ワンシームはどんな球?ツーシームとの違いや握り方を徹底解説!

ボールの投げ方

こんにちは、みっつです。

野球のピッチャーが投げるボールの種類って、昔から比べるとかなり増えている気がしませんか?以前ならストレート、カーブ、シュートボール、スライダー、フォークボールといった球種がメインだったと思います。

これら加えてツーシームやカットボールなども、最近は多く投げられるようになりました。

今回は、やはり最近になって投げられるようになったワンシームの特集です。ワンシームの特徴や握り方や投げ方、プロ野球でイチオシのワンシームの使い手をご紹介します。

特に握り方については、右・左ともに写真入りで詳しく解説しますので、楽しみにしてください!

ご注意
ご紹介する内容は、筆者の思いや推測が含まれています。そして様々な投げ方や握り方がある中での一つをご紹介しています。正確さを保証している訳ではありませんので、御理解の上お読みください。

■目次(クリックすると飛びます)

ワンシームってどんな特徴があるの?

ストレート系ボールの「フォーシーム」と「ツーシーム」に、最近では「ワンシーム」と呼ばれる変化球名を耳にすることが多くなりました。

このワンシームの特徴は、ツーシームと同様にバッターの手元で揺れたり沈んだりと変化をいたしますが、その変化量がツーシームより大きいのが特徴です。ツーシームと同様にシュート気味に変化する軌道ですが、さらに空気抵抗が少ない分、変化量も大きくなります。

特に、ワンシームは縫い目の斜めラインに、人差し指と中指を沿わせて握ります。こうすることで、投げたボールの回転軸が傾き、ボールの左右で空気抵抗も変わることになるのです。

ツーシームがバットの芯を外してゴロやフライで打ち取るのに対し、ワンシームは大きく沈むように変化することから、空振りの取れる勝負球として使用できます。

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ワンシームの握り方を伝授!

ワンシームは1回転に1回だけ縫い目が見えることから付けられましたこれは、フォーシームやツーシームと同じ考え方です。

しかし、硬式野球ボールをみると8の字型に縫い目があります。この8の字を横にして握ると「フォーシーム」、縦にして握ると「ツーシーム」になることがわかります。

では、どのように握るとワンシームになるのか、最初は頭を悩ませてしまいます。まず、8の字型をした縫い目を観察すると、真ん中のあたりの幅が、最も狭くなっていることがわります。

8の数字のくぼんでいる箇所で、縫い目のラインが一番大きく曲がっているところになります。

ワンシームの握り方は、縫い目が大きく曲がり終えたその先に、人差し指と中指を沿うようにして、ボールを握ります。すると、8の数字のくぼんでいる箇所を、対角線のように2本の指が横切り、反対側の縫い目に2本の指の第3関節部分が重なるようになります。

右ピッチャーの握り方の例




左ピッチャーの握り方の例

ワンシームで握った2本の指のラインを覚えて、一度、ボールから指を外します。そして、覚えたラインの方向に、ゆっくりとボールを回転させると、縫い目が1本に繋がっているように見えるのが解ります。

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プロ野球でイチオシのワンシームの使い手は?

ワンシームを決め球にする、日本のプロ野球選手といえば、菅野智之投手です。入団した当時は読売ジャイアンツの4番打者として活躍をした、原辰徳選手の甥っ子としても話題になりました。

菅野投手も8の字型をした縫い目の最も大きく曲がり終えた先に、人差し指と中指を沿うようにしてボールを握ります。そして、親指は2本の指の対角線となる位置におき、縫い目にしっかりと掛けるように握っています。

菅野投手は決して無理に手首をひねったり、ボールに回転を与えようとしたりせず、ストレートと同じ腕の振りになるように気をつけて投げ込みます。

多彩な変化球を持つ菅野投手ですが、最高157KMのストレートがあるからこそ、ワンシームが生きてくるといえます。

特に防御率にこだわる菅野投手は、プロ野球5年間で61勝を挙げ、3回の最優秀防御率のタイトルを獲得しています。また、平成生まれ初の沢村賞にも輝いた、日本プロ野球界のエースピッチャーです。

まとめ

今回は、野球のワンシームについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?ツーシームやフォーシーム(ストレート)と比べて大きく変化するので、空振りを取りやすいのが特徴でしたね。

最近になって投げる事が多くなったボールには、体に負担が少ないボールが多いですが、ワンシームも当てはまっているように思います。

ワンシームを武器にする菅野選手には、ケガなどせずに長い間活躍してほしいものですね!

最後までお読み頂き大感謝!みっつでした。