こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
近畿学生野球連盟は、近畿地区の大学により構成されている連盟で、関西地区では最大規模の連盟です。2020年秋現在では19校の大学が加盟しており、3部制でリーグ戦が行われています。
今回は、近畿学生野球連盟を特集します。加盟している全大学と一部で優勝経験がある大学にも触れますので、楽しみにしてくださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
近畿大学野球連盟の全加盟校のご紹介
まずは、近畿大学野球連盟に加盟している19大学をご紹介したいと思います。
大阪市立大学
連盟加入年 1948年
和歌山大学
連盟加入年 1950年
阪南大学
連盟加入年 1968年
奈良学園大学
連盟加入年 1985年
神戸大学
連盟加入年 1962年
大阪府立大学
連盟加入年 1951年
大阪工業大学
連盟加入年 1951年
大阪大谷大学
連盟加入年 2008年
太成学院大学
連盟加入年 2005年
大阪観光大学
連盟加入年 2013年
大阪大学
連盟加入年 1948年
大阪教育大学
連盟加入年 1951年
神戸医療福祉大学
連盟加入年 2002年
兵庫県立大学
連盟加入年 1948年
羽衣国際大学
連盟加入年 2004年
東大阪大学
連盟加入年 2020年
奈良教育大学
連盟加入年 1969年
奈良大学
連盟加入年 1981年
大阪歯科大学
連盟加入年 1948年
*2020年秋現在、休部中
主な加盟校のご紹介
次に、1部リーグで優勝経験のある、大学の詳細についてご紹介します。(脱退した大学は除いています。)
奈良学園大学
・優勝回数 44回
・主なOB 湯舟敏郎、山井大介、桑原謙太朗、宮本丈など
特色
奈良学園大学は、近畿学生野球連盟の1部リーグ所属の大学の中で唯一の奈良県の大学です。連盟発足後、40年ほど経った1984年に加盟の後発組ではありますが、リーグ戦では最多となる優勝を誇ります。
1986年に1部初昇格初優勝からのリーグ12連覇や、2009年~2016年にかけてのリーグ15連覇などの輝かしい成績がありますが、全国大会では、全日本大学野球選手権に21回の出場で、ベスト4が1度とあまり勝ちきれていない印象です。
また、最近は国公立大に遅れをとり、リーグ中位に甘んじていますが、部員はさほど多くないものの西日本の野球強豪校から入部してきており、今後も強豪校としての地位は盤石のようです。
阪南大学
・優勝回数 27回
・主なOB 萬谷康平
特色
阪南大学は、大阪市の南にある松原市に所在を置く大学です。サッカーでは多数のJリーガーを輩出している名門校ですが、野球においても現在の加盟校の中では2位となるリーグ優勝があります。
1990年代後半から2000年代前半にかけてはリーグでも常に上位で、優勝争いをするチームでしたが、近年は1部と2部を行ったり来たりしており、2部リーグで戦うシーズンも多くなっています。しかし、2019年秋季リーグで3位と復調の兆しを見せてくれました。
2020年秋のリーグ戦では、他の部活で新型コロナウイルスのクラスターが発生したことにより、第1節ではライバルである奈良学園大学戦を棄権することとなってしまいました。しかし第2節の大阪府立大戦では快勝をおさめており、明るいニュースを届けてくれています。
神戸大学
・優勝回数 8回
・主なOB 塚本浩二
特色
神戸大学は、西日本でも有数の名門国立大学です。野球部の創部は古く、西日本でもトップクラスの1903年に活動を始め、学生野球の発展に貢献してきました。
元々は、関西ではナンバーワンの実力と人気を誇る、1931年発足の旧関西六大学野球連盟(現関西学生野球連盟)に加盟していました。
1962年に、関西大学野球連合が形成され、旧関西六大学野球連盟を頂点に近畿学生野球連盟などと入替戦が行われるようになると、その初年に降格し、近畿大と入替で近畿学生野球連盟に所属することとなっています。
その後、昇格することなく連合が解散され、入替戦もなくなってしまいました。それでも、近畿学生野球連盟では全て昭和期のものであるものの8回のリーグ優勝を果たしました。
何度か2部に降格はしているものの、一部に定着しており、頻繁に上位を伺う存在としてリーグを盛り上げています。
大阪教育大学
・優勝回数 6回
特色
大阪教育大学は、大阪府柏原市に所在を置く大学です。教員養成を目的とした国公立大ですが、リーグ戦ではこれまでに6度の優勝があります。そのうち4度は昭和期のものですが、直近では2010年春にも優勝しました。
単科の国立大ということもあり、部員数は1学年10人にも満たず、野球強豪校出身の選手もほとんどいないため、年によって戦力差があり、リーグ戦では順位の浮き沈みが激しい傾向があります。
それでも長らく1部に定着していましたが、ここ数年は2部が主戦場となっているのが現状です。2部でも最下位になってしまうなど苦戦が続いており、3部降格は何とか避けたいところです。
大阪市立大学
・優勝回数 4回
特色
大阪市立大学は、公立大の中では日本有数の歴史と規模を誇る大学です。関西大学野球連合解散後の現加盟校による近畿学生野球連盟リーグ戦開始後は、2部リーグでの戦いとなりました。
それでも平成初期に1部に昇格すると、すぐさま2度のリーグ優勝をあげました。
その後、2部降格の経験もありましたが、近年、復活を果たし、2017年秋、2019年秋のリーグ戦で優勝をしております。
かつて強豪としてならした国公立大学が私立大の躍進により下位に低迷することはよくあるのですが、逆に、近年、大阪市立大学をはじめとする国公立大学が強豪私大を大いに苦しめておりリーグ戦を面白くしています。
大阪工業大学
・優勝回数 2回
特色
大阪工業大学は、これまでリーグ戦で2回の優勝があります。最初の優勝は、連盟に加盟してすぐの1953年秋でしたが、その後は目立った活躍を見せることができず、10年以上2部から昇格できずという期間もありました。
しかし、2015年ころから1部の上位に食い込むようになると、2019年春に66年(131季)ぶりに2度めの優勝を果たし、令和の初代王者に輝きました。
その栄光も束の間で、続く2019年秋のリーグ戦では最下位となり、2部に降格してしまいました。
開幕した2020年秋の2部リーグ戦では3節を終え、上位をキープしており1部復帰を目指しています。2014年にはOITスタジアムという立派な野球場が完成し、野茂英雄さんが始球式を行うなど素晴らしい設備を有しています。
大阪大学
・優勝回数 2回
特色
大阪大学は、旧帝国大学として日本でも有数の学力を誇る名門国立大学です。近畿学生野球連盟には、連盟創設当初から加盟しており、古豪になります。
リーグ戦では、関西大学野球連合が解散してすぐの昭和後期に2度優勝しました。以降は1部と2部を往復するような成績となっていますが、1部リーグでも上位進出することもあり、他の旧帝大の名門大に比べ、1部優勝が夢のまた夢という感じは全くしません。
部員は進学校出身の選手ばかりで、4年生が引退し、部員数も少ないという厳しい状況です。
2020年秋のリーグ戦では棄権などのアクシデントもありましたが、2部リーグの強豪校相手にも互角に渡り合っており、健闘を見せています。
和歌山大学
・優勝回数 2回
・主なOB 久喜勲
特色
和歌山大学は、和歌山県内の大学では唯一、近畿学生野球連盟に加盟している国立大学です。和歌山大の特徴は何と言っても近年のリーグ戦の成績の一言に尽きます。
他の地方リーグにも国立大学は加盟しており、優勝経験のある大学も多いのですが、ほとんどが大昔のものであったり、リーグ黎明期のものであることがほとんどです。
しかし、和歌山大の場合、過去の実績は特筆するものはありませんが、2017年春に初優勝すると2018年秋にも優勝と、近年になって急に強豪校となった国立大としては珍しいパターンです。
2017年の全日本大学野球選手権では国立大勢では最高成績となるベスト8入りもしています。
部員数も国立大の中では多めで、主力選手ではないものの甲子園常連校の選手なども入部してきており、今後も目を離せいない注目の存在です。
大阪府立大学
・優勝回数 1回
特色
大阪府立大学は、1部リーグで1度だけの優勝があります。近畿学生野球連盟の優勝経験のある大学の中では最長となる19年間2部リーグから昇格できずにいましたが、2019年秋に2部リーグで同率首位からの優勝決定戦と続く入替戦を制し、久しぶりに1部に昇格しました。
しかしながら、開幕した2020年秋季リーグ戦では、第3節終了時点でいまだ勝点・勝ち星がなく厳しい戦いとなっています。
2022年4月に大阪府立大と大阪市立大が統合され、大阪公立大学となることが決定しています。これにより、国公立大としては、日本有数の規模の大学となることとなります。
市立大は現在の近畿学生野球連盟でも強豪ですので、統合校もさらに強豪となることが期待されています。
歴代優勝校のご紹介
次に、近畿学生野球連盟の1部リーグ戦の歴代優勝校をご紹介します。
年度(西暦) | 年度(和暦) | 春の優勝校 | 秋の優勝校 |
---|---|---|---|
1948年 | 昭和23年 | 大阪理工科大 | 大阪理工科大 |
1949年 | 昭和24年 | 近畿大 | 近畿大 |
1950年 | 昭和25年 | 近畿大 | 近畿大 |
1951年 | 昭和26年 | 近畿大 | 近畿大 |
1952年 | 昭和27年 | 近畿大 | 近畿大 |
1953年 | 昭和28年 | 近畿大 | 大阪工業大 |
1954年 | 昭和29年 | 近畿大 | 近畿大 |
1955年 | 昭和30年 | 近畿大 | 近畿大 |
1956年 | 昭和31年 | 近畿大 | 近畿大 |
1957年 | 昭和32年 | 近畿大 | 近畿大 |
1958年 | 昭和33年 | 近畿大 | 近畿大 |
1959年 | 昭和34年 | 近畿大 | 近畿大 |
1960年 | 昭和35年 | 近畿大 | 近畿大 |
1961年 | 昭和36年 | 近畿大 | 近畿大 |
1962年 | 昭和37年 | 近畿大 | 神戸大 |
1963年 | 昭和38年 | 神戸大 | 大阪経済大 |
1964年 | 昭和39年 | 神戸大 | 大阪経済大 |
1965年 | 昭和40年 | 大阪経済大 | 大阪経済大 |
1966年 | 昭和41年 | 大阪経済大 | 大阪経済大 |
1967年 | 昭和42年 | 大阪経済大 | 大阪経済大 |
1968年 | 昭和43年 | 大阪教育大 | 神戸大 |
1969年 | 昭和44年 | 関西学院大 | 大阪経済大 |
1970年 | 昭和45年 | 大阪経済大 | 阪南大 |
1971年 | 昭和46年 | 阪南大 | 阪南大 |
1972年 | 昭和47年 | 阪南大 | 阪南大 |
1973年 | 昭和48年 | 大阪経済大 | 大阪経済大 |
1974年 | 昭和49年 | 阪南大 | 神戸大 |
1975年 | 昭和50年 | 関西学院大 | 神戸大 |
1976年 | 昭和51年 | 大阪経済大 | 関西学院大 |
1977年 | 昭和52年 | 関西学院大 | 阪南大 |
1978年 | 昭和53年 | 阪南大 | 阪南大 |
1979年 | 昭和54年 | 関西学院大 | 大阪経済大 |
1980年 | 昭和55年 | 大阪経済大 | 阪南大 |
1981年 | 昭和56年 | 関西学院大 | 大阪教育大 |
1982年 | 昭和57年 | 阪南大 | 大阪大 |
1983年 | 昭和58年 | 大阪教育大 | 阪南大 |
1984年 | 昭和59年 | 大阪教育大 | 神戸大 |
1985年 | 昭和60年 | 大阪大 | 大阪府立大 |
1986年 | 昭和61年 | 神戸大 | 奈良産業大 |
1987年 | 昭和62年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
1988年 | 昭和63年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
1989年 | 平成元年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
1990年 | 平成2年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
1991年 | 平成3年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
1992年 | 平成4年 | 奈良産業大 | 大阪市立大 |
1993年 | 平成5年 | 阪南大 | 大阪市立大 |
1994年 | 平成6年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
1995年 | 平成7年 | 阪南大 | 阪南大 |
1996年 | 平成8年 | 大阪教育大 | 阪南大 |
1997年 | 平成9年 | 阪南大 | 阪南大 |
1998年 | 平成10年 | 奈良産業大 | 阪南大 |
1999年 | 平成11年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
2000年 | 平成12年 | 阪南大 | 阪南大 |
2001年 | 平成13年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
2002年 | 平成14年 | 奈良産業大 | 阪南大 |
2003年 | 平成15年 | 奈良産業大 | 阪南大 |
2004年 | 平成16年 | 阪南大 | 阪南大 |
2005年 | 平成17年 | 阪南大 | 奈良産業大 |
2006年 | 平成18年 | 阪南大 | 奈良産業大 |
2007年 | 平成19年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
2008年 | 平成20年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
2009年 | 平成21年 | 大阪教育大 | 奈良産業大 |
2010年 | 平成22年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
2011年 | 平成23年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
2012年 | 平成24年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
2013年 | 平成25年 | 奈良産業大 | 奈良産業大 |
2014年 | 平成26年 | 奈良学園大 | 奈良学園大 |
2015年 | 平成27年 | 奈良学園大 | 奈良学園大 |
2016年 | 平成28年 | 奈良学園大 | 奈良学園大 |
2017年 | 平成29年 | 和歌山大 | 大阪市立大 |
2018年 | 平成30年 | 奈良学園大 | 和歌山大 |
2019年 | 令和元年 | 大阪工業大 | 大阪市立大 |
2020年 | 令和2年 | 新型コロナの影響で中止 | 奈良学園大 |
2021年 | 令和3年 | 新型コロナの影響により打ち切り | |
※1962年~1981年は関西六大学野球連盟の下部リーグ |
学校別優勝回数ランキング
続いて、学校別にリーグ戦の優勝回数とランキングを紹介します。
順位 | 学校名 | 優勝回数(春・秋) |
---|---|---|
1位 | 奈良学園大学 | 44回(22・22) |
2位 | 近畿大学※ | 28回(15・13) |
3位 | 阪南大学 | 27回(12・15) |
4位 | 大阪経済大学※ | 15回(7・8) |
5位 | 神戸大学 | 8回(3・5) |
6位 | 関西学院大学※ | 6回(5・1) |
6位 | 大阪教育大学 | 6回(5・1) |
8位 | 大阪市立大学 | 4回(0・4) |
9位 | 大阪工業大学 | 2回(1・1) |
9位 | 大阪大学 | 2回(1・1) |
9位 | 和歌山大学 | 2回(1・1) |
12位 | 大阪府立大学 | 1回(0・1) |
※連盟脱退済み |
優勝回数は、奈良学園大が43回で最多となっています。
最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。