こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
九州六大学野球連盟は、1957年に発足した大学野球連盟です。九州という名前はついていますが、加盟している大学は、全て福岡県にあります。
今回は、九州六大学野球連盟についての特集です。加盟している全ての大学の紹介や歴代優勝校、優勝回数ランキングや個人記録にもスポットをあてますので、楽しみにしてくださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
九州六大学野球連盟の全加盟校のご紹介
まずは、九州六大学野球連盟に加盟している6校の大学についてご紹介します。
福岡大学
優勝回数 59回
主なOB 藤原紘通、榎田大樹、梅野隆太郎、宮田輝星など
特色
福岡大は、学部数や学生数において西日本有数の規模を誇る大学です。九州六大学リーグでは、最多となる59回のリーグ優勝をしています。
部員は、九州の強豪校出身の選手がずらりと並び、その選手層を支えていて、プロ野球選手の輩出数も、九州地区の大学では最多となっています。
福岡大野球部は、全国大会も常連で、全国的な強豪として有名ですが、福岡大にはスポーツ科学部があり、野球以外のスポーツでも今後日本スポーツ界を支えるアスリートが多く在籍しています。
また、教員も多く養成している大学のため、九州地区の中学や高校で多くの福岡大出身の指導者が、野球の指導にあたっています。
九州国際大学
優勝回数 50回
主なOB 川島慶三、下園辰哉、松山竜平、永野将司など
特色
九州国際大学は、北九州市に所在を置く大学です。八幡大学として開校しましたが、1989年に現在の九州国際大学に校名が変更されました。
リーグの優勝回数は50回を誇り、福岡大との2強体制を形成しています。附属高校である九州国際大学付属高校は、福岡県を代表する高校野球の強豪校です。
野球の強い附属高校を持つ私立大学は多いですが、九州六大学野球連盟の中では、野球が強い附属校を持つ唯一の大学になります。
ソフトバンクの川島選手や広島の松山選手など、九州の高校出身の選手が九州国際大学を卒業し、プロの舞台で活躍しています。
北九州市立大学
優勝回数 7回
主なOB 中田賢一、平田真吾など
特色
北九州市立大学は、リーグ優勝7回で、福岡大と九州国際大の次ぐリーグの強豪です。直近である、2019年秋のリーグ戦王者でもあります。
春のリーグ戦はコロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、開催予定の秋のリーグ戦では、連覇を狙います。
もともとは北九州大という私立大として設置された大学でしたが、2001年に公立化され、北九州市立大に校名が変更されました。
公立化されて20年近くたっていますが、リーグ戦では上位で戦うことが多く、リーグ戦では苦戦しがちな国公立大の中では特徴的です。
西南学院大学
優勝回数 6回
主なOB 門田富昭、蓬莱昭彦など
特色
西南学院大学は、全国的な知名度は低いですが、九州地方では指折りの伝統校です。野球部の創部でも、九州六大学の中では2番目の歴史があります。
リーグ戦では過去に6度の優勝がありますが、そのうち4回はリーグ戦が開始されたばかりの黎明期のものです。
2000年代はリーグ戦において苦戦が続き、最下位に終わること多かったのですが、2015年春、2018年秋のリーグ戦で優勝したほか、優勝を逃しても3位以内で終わることが多く戦力を持ち直してきた感があります。
私立大ではありますが、野球推薦や寮がなく、グラウンドも共用であるため環境的には良いものとは言えませんが、「学生主体」で自主的に考えて行動をとりリーグ戦を戦い、健闘しているのは立派と言えます。
また、福岡大との西福戦は、九州六大学イチの盛り上がる人気カードとなっています。
久留米大学
優勝回数 5回
主なOB 高木真一、和田博盛など
特色
久留米大は、福岡県第3の都市である久留米市にある大学です。
リーグ優勝5回は、上位2校以外とはあまり差がないのですが、久留米大の場合、1993年春の優勝以降、徐々にリーグ戦の順位を下げ最下位争いも珍しくないのが現状で、近年ではリーグ戦での苦戦が続いています。
部員の出身校を見ると、九州の強豪校出身の選手が比較的多く、リーグの他大に比べ、部員の数や質に大差はないように感じます。
また、2019年秋のリーグ戦において、2強である福岡大と九州国際大から白星を上げていますし、九州六大学リーグでは2勝先取の勝ち点制ではなく、勝率制を採っていますので、まだまだリーグで上位に浮上するチャンスはありそうです。
九州大学
優勝回数 1回
特色
九州大学は、九州六大学野球連盟で唯一の国立大になります。同時に、九州一の学力を誇る名門大学です。
リーグ戦開始翌年の1958年に、唯一のリーグ優勝がありますが、それ以降、60年以上リーグ優勝から遠ざかっています。
大学野球においては、野球推薦の有無や、学業との両立、設備などの面において、高校野球以上に国公立大学と私立大学の差は大きいものとなっています。
九州大の部員を見ると、九州地方の進学校の選手が多いのは、他のリーグに所属する旧帝国大の大学と同様です。
選手となる部員数が各学年10人程度と、リーグの他大に比べ圧倒的に少なく、九州大学も、他のリーグの国立大同様、なかなか上位で戦うのが難しい状況です。
創部100年以上で、九州の大学野球を支えてきた大学ですので、今後もリーグを盛り上げる存在として頑張りを期待したいです。
歴代優勝校のご紹介
次に、九州六大学野球連盟のリーグ戦の歴代優勝校について、リーグ戦が開始された1957年のものからご紹介します。
年度(西暦) | 年度(和暦) | 春の優勝校 | 秋の優勝校 |
---|---|---|---|
1957年 | 昭和32年 | 福岡大 | 西南学院大 |
1958年 | 昭和33年 | 九州大 | 北九州大 |
1959年 | 昭和34年 | 福岡大 | 西南学院大 |
1960年 | 昭和35年 | 西南学院大 | 西南学院大 |
1961年 | 昭和36年 | 八幡大 | 福岡大 |
1962年 | 昭和37年 | 北九州大 | 福岡大 |
1963年 | 昭和38年 | 福岡大 | 八幡大 |
1964年 | 昭和39年 | 福岡大 | 福岡大 |
1965年 | 昭和40年 | 北九州大 | 福岡大 |
1966年 | 昭和41年 | 八幡大 | 八幡大 |
1967年 | 昭和42年 | 八幡大 | 福岡大 |
1968年 | 昭和43年 | 八幡大 | 八幡大 |
1969年 | 昭和44年 | 八幡大 | 福岡大 |
1970年 | 昭和45年 | 八幡大 | 八幡大 |
1971年 | 昭和46年 | 福岡大 | 福岡大 |
1972年 | 昭和47年 | 福岡大 | 久留米大 |
1973年 | 昭和48年 | 福岡大 | 久留米大 |
1974年 | 昭和49年 | 福岡大 | 福岡大 |
1975年 | 昭和50年 | 八幡大 | 福岡大 |
1976年 | 昭和51年 | 久留米大 | 福岡大 |
1977年 | 昭和52年 | 八幡大 | 久留米大 |
1978年 | 昭和53年 | 八幡大 | 福岡大 |
1979年 | 昭和54年 | 八幡大 | 福岡大 |
1980年 | 昭和55年 | 八幡大 | 福岡大 |
1981年 | 昭和56年 | 八幡大 | 福岡大 |
1982年 | 昭和57年 | 八幡大 | 八幡大 |
1983年 | 昭和58年 | 福岡大 | 福岡大 |
1984年 | 昭和59年 | 福岡大 | 八幡大 |
1985年 | 昭和60年 | 福岡大 | 福岡大 |
1986年 | 昭和61年 | 八幡大 | 八幡大 |
1987年 | 昭和62年 | 福岡大 | 八幡大 |
1988年 | 昭和63年 | 八幡大 | 八幡大 |
1989年 | 平成元年 | 福岡大 | 九州国際大 |
1990年 | 平成2年 | 福岡大 | 福岡大 |
1991年 | 平成3年 | 九州国際大 | 九州国際大 |
1992年 | 平成4年 | 九州国際大 | 福岡大 |
1993年 | 平成5年 | 久留米大 | 福岡大 |
1994年 | 平成6年 | 九州国際大 | 九州国際大 |
1995年 | 平成7年 | 福岡大 | 九州国際大 |
1996年 | 平成8年 | 九州国際大 | 福岡大 |
1997年 | 平成9年 | 九州国際大 | 九州国際大 |
1998年 | 平成10年 | 福岡大 | 福岡大 |
1999年 | 平成11年 | 福岡大 | 九州国際大 |
2000年 | 平成12年 | 福岡大 | 九州国際大 |
2001年 | 平成13年 | 九州国際大 | 福岡大 |
2002年 | 平成14年 | 九州国際大 | 九州国際大 |
2003年 | 平成15年 | 福岡大 | 福岡大 |
2004年 | 平成16年 | 北九州市立大 | 福岡大 |
2005年 | 平成17年 | 北九州市立大 | 九州国際大 |
2006年 | 平成18年 | 福岡大 | 九州国際大 |
2007年 | 平成19年 | 九州国際大 | 福岡大 |
2008年 | 平成20年 | 福岡大 | 福岡大 |
2009年 | 平成21年 | 九州国際大 | 九州国際大 |
2010年 | 平成22年 | 福岡大 | 九州国際大 |
2011年 | 平成23年 | 福岡大 | 九州国際大 |
2012年 | 平成24年 | 福岡大 | 九州国際大 |
2013年 | 平成25年 | 福岡大 | 福岡大 |
2014年 | 平成26年 | 福岡大 | 福岡大 |
2015年 | 平成27年 | 西南学院大 | 九州国際大 |
2016年 | 平成28年 | 九州国際大 | 北九州市立大 |
2017年 | 平成29年 | 福岡大 | 九州国際大 |
2018年 | 平成30年 | 福岡大 | 西南学院大 |
2019年 | 令和元年 | 福岡大 | 北九州市立大 |
2020年 | 令和2年 | コロナウイルスの影響により中止 | 福岡大学 |
2021年 | 令和3年 | 福岡大学 | |
※1989年に八幡大から九州国際大に校名変更 | |||
※2001年に北九州大から北九州市立大に校名変更 |
学校別優勝回数ランキング
続いて、学校別にリーグ戦の優勝回数とランキングを紹介します。
順位 | 学校名 | 優勝回数(春・秋) |
---|---|---|
1位 | 福岡大 | 59回(30・29) |
2位 | 九州国際大 | 50回(25・25) |
3位 | 北九州市立大 | 7回(4・3) |
4位 | 西南学院大 | 6回(2・4) |
5位 | 久留米大 | 5回(2・3) |
5位 | 九州大 | 1回(1・0) |
優勝回数は、福岡大が57回で最多、続いて九州国際大が50回ですが、3位の北九州市立大は7回と2強体制が続いています。
歴代の個人記録のご紹介
九州六大学野球連盟の各種個人記録について、打撃部門と投手部門に分けてご紹介します。記録が残っている他のリーグに比べ、古い記録のものが多いのが特徴となっています。
投手部門
最多勝利(通算)
・1位 門田富昭選手(西南学院大) 39勝 1974年~1977年
最多勝利(1季)
・1位 内山田慶弘選手(福岡大) 9勝 1974年春
最多奪三振(1季)
・1位 浜涯泰司選手(九州国際大) 119奪三振 1992年春
最多奪三振(1試合)
・1位 縄田洋海選手(八幡大) 20奪三振 1967年春
連続無失点
・1位 内山田慶弘選手(福岡大) 63イニング 1972年春
打撃部門
最多安打(通算)
・1位 松山竜平選手(九州国際大) 122安打 2004年~2007年
最多本塁打(通算)
・1位 大田勇治選手(八幡大) 19本 1983年~1986年
最高打率(1季)
・1位 吉田憲一郎選手(福岡大) .600 1998年秋
最多打点(1季)
・1位 河村祥一選手(福岡大) 23打点 1985年春
最多安打(1季)
・1位 山部克選手(久留米大) 23安打 1978年秋
最多本塁打(1季)
・1位 戸高栄二選手(八幡大) 6本 1977年春
最多盗塁(1季)
・1位 荒牧克之選手(久留米大) 31盗塁 1975年秋
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