こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!
東京六大学野球というと、大学野球連盟での一番人気を誇っていますね。その歴史はプロ野球よりも古く、1903年の早稲田大学と慶應大学との試合が発祥と言われています。
今回は、そんな東京六大学野球について特集します。全加盟校や歴代の優勝校紹介や優勝回数、さらに個人の選手の成績もご紹介しますので、楽しみにしてくださいね。
■目次(クリックすると飛びます)
東京六大学の全加盟校のご紹介
まずは、東京六大学野球連盟に加盟している6校の大学の詳細についてご紹介します。順番は50音順です。
慶應義塾大学
・優勝回数 37回
・主なOB 別当薫、山下大輔、高橋由伸、岩見雅紀、郡司裕也など
特色
慶應義塾大の硬式野球部の歴史は非常に古く、1888年に発足した「三田ベースボール倶楽部」がルーツとなります。リーグ優勝回数はリーグ4位ながら、堂々の37回です。
代々、高橋由伸選手などの長距離砲を育成してきた伝統があり数々の六大学のスター選手が生まれてきました。
長い歴史の中では、1970年代などに屈辱のリーグ最下位も経験しました。以降は安定した実績を残しており、2019年秋季リーグでは開幕9連勝でリーグ優勝を決めその勢いのまま、明治神宮大会でも優勝しています。
また、同学年の3人の選手がドラフト指名され、注目を集めました。「ダッシュケイオウ」の応援は早稲田大のコンバットマーチと並び、全国のファンに愛される応援です。
東京大学
・優勝回数 0回
・主なOB 内村祐之、脇村春夫、藤井裕久、大越健介、宮台康平など
特色
東京大学は、言わずとしれた日本の最高学府です。100年近い長い歴史のある東京六大学リーグで、唯一優勝がないのが東京大学になります。
東京六大学リーグの私立大は、全国の野球強豪校から選手が推薦で入部してくるのに対し東京大学の選手は、全国のトップクラスの進学校から一般入試で入部してきます。
そのため、他の地方リーグの国立大同様、苦戦が続き、2戦先勝での勝ち点制のリーグにおいては勝ち点を得るのも稀で、勝ち点を獲得したらスポーツニュースで取り上げられる程です。
野球部OBにプロ野球選手は少ないのですが、大臣経験のある政治家からNHKキャスターまで多士済々です。ここ20年以上連続でリーグ最下位に沈んでおり、上位進出、そして悲願の初優勝を成し遂げるのを多くのファンが期待しています。
法政大学
・優勝回数 46回
・主なOB 田淵幸一、山本浩二、江川卓、稲葉篤紀、三嶋一輝など
特色
法政大学は、最多の46回のリーグ優勝を誇る強豪です。そのほとんどが昭和中期以降の優勝になり、その全盛期には、毎年のように複数の選手がプロ野球入りするほど層の厚いチームを作り上げていました。
当時活躍した田淵幸一選手や山本浩二選手らは、法政三羽烏と呼ばれリーグ戦で大活躍した後、プロ野球界においても偉大な成績を残しました。
全日本大学野球選手権でも全国最多となる8回の優勝をしており、全国の舞台でも実績をあげています。
江川卓選手など昭和のプロ野球界で活躍した選手、稲葉篤紀選手などの平成のプロ野球界で活躍した選手などこれまで数多くのプロ野球選手が生まれてきましたが近年では社会人経由でプロ入りする選手も多く、彼らが令和のプロ野球界で活躍するのが期待されます。
明治大学
・優勝回数 40回
・主なOB 星野仙一、川上憲伸、野村祐輔、柳裕也、森下暢仁など
特色
明治大学は、星野仙一選手から、昨年のドラフト1位の森下暢仁選手まで大学野球最多のプロ野球選手を輩出しています。その歴史は古く、戦前から野球殿堂入りするような選手を輩出してきました。
現在でも、現役で20人ほどの選手が現役でプレイしており、一大勢力を築いています。六大学リーグ発足当初の黄金期以降は、全盛時代は無かったと言っても過言ではありませんが低迷期も少なく、安定して結果を残してきたのが明治大の特徴でもあります。
過去には、大学野球史上初の女性選手などで話題を集めたこともありました。2019年の全日本大学野球選手権では、38年ぶりに優勝を果たし、復活をアピールしました。
立教大学
・優勝回数 13回
・主なOB 長嶋茂雄、杉浦忠、上重聡、多田野数人、田中和基など
特色
立教大学も、他の大学に負けず劣らずの歴史のある名門大学です。六大学の他の私大に比べて影が薄いイメージのありますが、ミスターこと長嶋茂雄選手の母校であることが有名です。
長嶋選手が在籍していた頃の立教大は、全盛期とも評されリーグの春秋連覇や、大学日本一などの功績をあげました。
平成以降、低迷する期間もありましたが、2017年には35季ぶりにリーグ優勝を果たし全日本大学野球選手権でも優勝を飾り、東京六大学の実力の高さを示しました。
リーグの他大に比べ、入部する選手の層は薄い傾向があります。しかし近年、大阪桐蔭高校の春夏連覇のレギュラーメンバーや智弁和歌山高校のプロ注目選手が入部し最盛期の復活を目指しています。
早稲田大学
・優勝回数 45回
・主なOB 岡田彰布、和田毅、青木宣親、鳥谷敬、有原航平、大竹耕太郎など
特色
早稲田大学は、野球部の創部が明治時代の1901年と、長い歴史を誇る超名門です。ライバルの慶應義塾大との間で行われる有名な早慶戦も、1903年から始まっており、100年以上の歴史があります。
レベルの高い東京六大学リーグにおいて、最多の優勝回数を誇っていますがそのチーム力が維持するように、甲子園で活躍した選手やプロも注目している選手などが入部してきます。
そして秋には、毎年のようにドラフト会議を賑わせており、これまで100人以上がプロ野球入りしました。
「紺碧の空」や「コンバットマーチ」は早稲田大の応援が発祥であり、現在では、高校野球等でも広く使用されており、多くのファンに愛されています。
歴代優勝校のご紹介
次に、東京六大学野球連盟のリーグ戦の歴代優勝校をご紹介します。
年度(西暦) | 年度(和暦) | 春の優勝校 | 優勝校 |
---|---|---|---|
1925年 | 大正14年 | 早稲田大 | |
1926年 | 大正15年 | 慶應義塾大 | 早稲田大 |
1927年 | 昭和2年 | 慶應義塾大 | 明治大 |
1928年 | 昭和3年 | 明治大 | 慶應義塾大 |
1929年 | 昭和4年 | 慶應義塾大 | 早稲田大 |
1930年 | 昭和5年 | 慶應義塾大 | 法政大 |
1931年 | 昭和6年 | 慶應義塾大 | 立教大 |
1932年 | 昭和7年 | 慶應義塾大 | 法政大 |
1933年 | 昭和8年 | 1季 | 立教大 |
1934年 | 昭和9年 | 1季 | 法政大 |
1935年 | 昭和10年 | 法政大 | 早稲田大 |
1936年 | 昭和11年 | 明治大 | 早稲田大 |
1937年 | 昭和12年 | 明治大 | 明治大 |
1938年 | 昭和13年 | 明治大 | 明治大 |
1939年 | 昭和14年 | 早稲田大 | 慶應義塾大 |
1940年 | 昭和15年 | (慶大・明大・立大) | 明治大 |
1941年 | 昭和16年 | 法政大 | 早稲田大 |
1942年 | 昭和17年 | 明治大 | 早稲田大 |
1946年 | 昭和21年 | 慶應義塾大 | 早稲田大 |
1947年 | 昭和22年 | 慶應義塾大 | 慶應義塾大 |
1948年 | 昭和23年 | 早稲田大 | 法政大 |
1949年 | 昭和24年 | 早稲田大 | 慶應義塾大 |
1950年 | 昭和25年 | 早稲田大 | 早稲田大 |
1951年 | 昭和26年 | 早稲田大 | 慶應義塾大 |
1952年 | 昭和27年 | 慶應義塾大 | 早稲田大 |
1953年 | 昭和28年 | 立教大 | 明治大 |
1954年 | 昭和29年 | 明治大 | 早稲田大 |
1955年 | 昭和30年 | 明治大 | 早稲田大 |
1956年 | 昭和31年 | 早稲田大 | 慶應義塾大 |
1957年 | 昭和32年 | 立教大 | 立教大 |
1958年 | 昭和33年 | 立教大 | 立教大 |
1959年 | 昭和34年 | 早稲田大 | 立教大 |
1960年 | 昭和35年 | 法政大 | 早稲田大 |
1961年 | 昭和36年 | 明治大 | 法政大 |
1962年 | 昭和37年 | 法政大 | 慶應義塾大 |
1963年 | 昭和38年 | 慶應義塾大 | 法政大 |
1964年 | 昭和39年 | 早稲田大 | 慶應義塾大 |
1965年 | 昭和40年 | 法政大 | 早稲田大 |
1966年 | 昭和41年 | 立教大 | 早稲田大 |
1967年 | 昭和42年 | 慶應義塾大 | 法政大 |
1968年 | 昭和43年 | 法政大 | 早稲田大 |
1969年 | 昭和44年 | 明治大 | 法政大 |
1970年 | 昭和45年 | 法政大 | 法政大 |
1971年 | 昭和46年 | 法政大 | 慶應義塾大 |
1972年 | 昭和47年 | 慶應義塾大 | 慶應義塾大 |
1973年 | 昭和48年 | 早稲田大 | 明治大 |
1974年 | 昭和49年 | 早稲田大 | 法政大 |
1975年 | 昭和50年 | 明治大 | 明治大 |
1976年 | 昭和51年 | 法政大 | 法政大 |
1977年 | 昭和52年 | 法政大 | 法政大 |
1978年 | 昭和53年 | 明治大 | 早稲田大 |
1979年 | 昭和54年 | 早稲田大 | 明治大 |
1980年 | 昭和55年 | 明治大 | 法政大 |
1981年 | 昭和56年 | 明治大 | 法政大 |
1982年 | 昭和57年 | 法政大 | 早稲田大 |
1983年 | 昭和58年 | 明治大 | 法政大 |
1984年 | 昭和59年 | 法政大 | 明治大 |
1985年 | 昭和60年 | 法政大 | 慶應義塾大 |
1986年 | 昭和61年 | 法政大 | 明治大 |
1987年 | 昭和62年 | 慶應義塾大 | 法政大 |
1988年 | 昭和63年 | 法政大 | 法政大 |
1989年 | 平成元年 | 法政大 | 立教大 |
1990年 | 平成2年 | 早稲田大 | 立教大 |
1991年 | 平成3年 | 慶應義塾大 | 慶應義塾大 |
1992年 | 平成4年 | 明治大 | 慶應義塾大 |
1993年 | 平成5年 | 明治大 | 早稲田大 |
1994年 | 平成6年 | 明治大 | 法政大 |
1995年 | 平成7年 | 法政大 | 明治大 |
1996年 | 平成8年 | 法政大 | 明治大 |
1997年 | 平成9年 | 慶應義塾大 | 法政大 |
1998年 | 平成10年 | 明治大 | 法政大 |
1999年 | 平成11年 | 早稲田大 | 立教大 |
2000年 | 平成12年 | 法政大 | 慶應義塾大 |
2001年 | 平成13年 | 法政大 | 慶應義塾大 |
2002年 | 平成14年 | 早稲田大 | 早稲田大 |
2003年 | 平成15年 | 早稲田大 | 早稲田大 |
2004年 | 平成16年 | 明治大 | 慶應義塾大 |
2005年 | 平成17年 | 早稲田大 | 法政大 |
2006年 | 平成18年 | 法政大 | 早稲田大 |
2007年 | 平成19年 | 早稲田大 | 早稲田大 |
2008年 | 平成20年 | 明治大 | 早稲田大 |
2009年 | 平成21年 | 法政大 | 明治大 |
2010年 | 平成22年 | 慶應義塾大 | 早稲田大 |
2011年 | 平成23年 | 慶應義塾大 | 明治大 |
2012年 | 平成24年 | 早稲田大 | 法政大 |
2013年 | 平成25年 | 明治大 | 明治大 |
2014年 | 平成26年 | 慶應義塾大 | 明治大 |
2015年 | 平成27年 | 早稲田大 | 早稲田大 |
2016年 | 平成28年 | 明治大 | 明治大 |
2017年 | 平成29年 | 立教大 | 慶應義塾大 |
2018年 | 平成30年 | 慶應義塾大 | 法政大 |
2019年 | 令和元年 | 明治大 | 慶應義塾大 |
2020年 | 令和2年 | 法政大 | 慶応義塾大 |
2021年 | 令和3年 | 慶応義塾大 | |
*2020年春は、コロナウイルス感染の影響で、1試合総当たり戦で実施 |
学校別優勝回数ランキング
続いて、学校別にリーグ戦の優勝回数とランキングを紹介します。
順位 | 学校名 | 優勝回数(春・秋) |
---|---|---|
1位 | 法政大学 | 46回(23・23) |
2位 | 早稲田大学 | 45回(19・26) |
3位 | 明治大学 | 40回(23・17) |
4位 | 慶應義塾大学 | 38回(20・18) |
5位 | 立教大学 | 13回(5・8) |
6位 | 東京大学 | 0回 |
優勝回数は、2019年時点では、早稲田大学と法政大学が45回の最多タイで並んでましたが、2020年春に法政大学が優勝し、単独一位となっています。
明治大や慶應義塾大も肉薄しており、拮抗したリーグになっています。これが東京六大学の面白さであり、応援にも熱が入る理由かもしれません。
歴代の個人記録のご紹介
東京六大学リーグの各種個人記録について、打撃部門と投手部門に分けてご紹介します。
打撃部門
通算打率
1位 岡田彰布選手(早稲田大) .379(309打数117安打) 1976年~1979年
通算安打数
1位 高山俊選手(明治大) 131安打 2012年~2015年
2位 高田繁選手(明治大) 127安打 1964年~1967年
3位 堀場秀孝選手(慶應義塾大) 125安打 1975年~1978年
通算本塁打数
1位 高橋由伸選手(慶應義塾大) 23本 1994年~1997年
2位 田淵幸一選手(法政大) 22本 1965年~1968年
3位 岩見雅紀選手(慶應義塾大) 21本 2014年~2017年
通算打点
1位 岡田彰布選手(早稲田大) 81打点 1976年~1979年
2位 大森剛選手(慶應義塾大) 78打点 1986年~1989年
3位 田淵幸一選手(法政大) 76打点 1965年~1968年
通算盗塁数
1位 高橋宏選手(慶應義塾大) 62盗塁 1978年~1981年
投手部門
通算勝利数
1位 山中正竹選手(法政大) 48勝13敗 1966年~1969年
2位 江川卓選手(法政大) 47勝12敗 1974年~1977年
3位 末吉俊信選手(早稲田大) 44勝20敗 1947年~1950年
通算奪三振
1位 和田毅選手(早稲田大) 476個 1999年~2002年
2位 江川卓選手(法政大) 443個 1974年~1977年
3位 三澤興一選手(早稲田大) 402個 1993年~1996年
1季最多勝利数
1位 岡本忠之選手(早稲田大) 10勝1敗 1946年秋
1季最多奪三振
1位 湯浅禎夫選手(明治大) 109個 1925年秋
2位 一場靖弘選手(明治大) 107個 2004年春
3位 野口裕美選手(立教大) 96個 1980年春
⇒全日本大学野球選手権!歴代の優勝校や優勝回数ランキング・出場資格をご紹介
⇒明治神宮野球大会!大学の出場条件と歴代優勝校をご紹介!
おわりに
今回は、東京六大学野球について特集してきましたが、いかがだったでしょうか?
歴代の優勝校を見ると、その歴史の長さに圧倒されてしまいそうになりますね。
プロ野球をも上回る歴史を誇る東京六大学野球、これからも大学野球リーグのトップとして君臨していく事でしょう。
最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。