東京六大学野球!全加盟校と歴代の優勝校や個人記録をご紹介

大学野球

こんにちは、当ブログの管理人、元高校球児のみっつです!

東京六大学野球というと、大学野球連盟での一番人気を誇っていますね。その歴史はプロ野球よりも古く、1903年の早稲田大学と慶應大学との試合が発祥と言われています。

今回は、そんな東京六大学野球について特集します。全加盟校や歴代の優勝校紹介や優勝回数、さらに個人の選手の成績もご紹介しますので、楽しみにしてくださいね。




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ご紹介する内容は、2021年6月現在となります

■目次(クリックすると飛びます)

東京六大学の全加盟校のご紹介

まずは、東京六大学野球連盟に加盟している6校の大学の詳細についてご紹介します。順番は50音順です。

慶應義塾大学

・創部   1888年
・優勝回数 37回
・主なOB  別当薫、山下大輔、高橋由伸、岩見雅紀、郡司裕也など

特色

慶應義塾大の硬式野球部の歴史は非常に古く、1888年に発足した「三田ベースボール倶楽部」がルーツとなります。リーグ優勝回数はリーグ4位ながら、堂々の37回です。

代々、高橋由伸選手などの長距離砲を育成してきた伝統があり数々の六大学のスター選手が生まれてきました。

長い歴史の中では、1970年代などに屈辱のリーグ最下位も経験しました。以降は安定した実績を残しており、2019年秋季リーグでは開幕9連勝でリーグ優勝を決めその勢いのまま、明治神宮大会でも優勝しています。

また、同学年の3人の選手がドラフト指名され、注目を集めました。「ダッシュケイオウ」の応援は早稲田大のコンバットマーチと並び、全国のファンに愛される応援です。

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東京大学

・創部   1917年
・優勝回数 0回
・主なOB  内村祐之、脇村春夫、藤井裕久、大越健介、宮台康平など

特色

 
東京大学は、言わずとしれた日本の最高学府です。100年近い長い歴史のある東京六大学リーグで、唯一優勝がないのが東京大学になります。

東京六大学リーグの私立大は、全国の野球強豪校から選手が推薦で入部してくるのに対し東京大学の選手は、全国のトップクラスの進学校から一般入試で入部してきます。

そのため、他の地方リーグの国立大同様、苦戦が続き、2戦先勝での勝ち点制のリーグにおいては勝ち点を得るのも稀で、勝ち点を獲得したらスポーツニュースで取り上げられる程です。

野球部OBにプロ野球選手は少ないのですが、大臣経験のある政治家からNHKキャスターまで多士済々です。ここ20年以上連続でリーグ最下位に沈んでおり、上位進出、そして悲願の初優勝を成し遂げるのを多くのファンが期待しています。




法政大学

・創部   1915年
・優勝回数 46回
・主なOB  田淵幸一、山本浩二、江川卓、稲葉篤紀、三嶋一輝など

特色

法政大学は、最多の46回のリーグ優勝を誇る強豪です。そのほとんどが昭和中期以降の優勝になり、その全盛期には、毎年のように複数の選手がプロ野球入りするほど層の厚いチームを作り上げていました。

当時活躍した田淵幸一選手や山本浩二選手らは、法政三羽烏と呼ばれリーグ戦で大活躍した後、プロ野球界においても偉大な成績を残しました。

全日本大学野球選手権でも全国最多となる8回の優勝をしており、全国の舞台でも実績をあげています。

江川卓選手など昭和のプロ野球界で活躍した選手、稲葉篤紀選手などの平成のプロ野球界で活躍した選手などこれまで数多くのプロ野球選手が生まれてきましたが近年では社会人経由でプロ入りする選手も多く、彼らが令和のプロ野球界で活躍するのが期待されます。

明治大学

・創部   1910年
・優勝回数 40回
・主なOB  星野仙一、川上憲伸、野村祐輔、柳裕也、森下暢仁など

特色

明治大学は、星野仙一選手から、昨年のドラフト1位の森下暢仁選手まで大学野球最多のプロ野球選手を輩出しています。その歴史は古く、戦前から野球殿堂入りするような選手を輩出してきました。

現在でも、現役で20人ほどの選手が現役でプレイしており、一大勢力を築いています。六大学リーグ発足当初の黄金期以降は、全盛時代は無かったと言っても過言ではありませんが低迷期も少なく、安定して結果を残してきたのが明治大の特徴でもあります。

過去には、大学野球史上初の女性選手などで話題を集めたこともありました。2019年の全日本大学野球選手権では、38年ぶりに優勝を果たし、復活をアピールしました。




立教大学

・創部   1909年
・優勝回数 13回
・主なOB  長嶋茂雄、杉浦忠、上重聡、多田野数人、田中和基など

特色

 
立教大学も、他の大学に負けず劣らずの歴史のある名門大学です。六大学の他の私大に比べて影が薄いイメージのありますが、ミスターこと長嶋茂雄選手の母校であることが有名です。

長嶋選手が在籍していた頃の立教大は、全盛期とも評されリーグの春秋連覇や、大学日本一などの功績をあげました。

平成以降、低迷する期間もありましたが、2017年には35季ぶりにリーグ優勝を果たし全日本大学野球選手権でも優勝を飾り、東京六大学の実力の高さを示しました。

リーグの他大に比べ、入部する選手の層は薄い傾向があります。しかし近年、大阪桐蔭高校の春夏連覇のレギュラーメンバーや智弁和歌山高校のプロ注目選手が入部し最盛期の復活を目指しています。

早稲田大学

・創部   1901年
・優勝回数 45回
・主なOB  岡田彰布、和田毅、青木宣親、鳥谷敬、有原航平、大竹耕太郎など

特色

早稲田大学は、野球部の創部が明治時代の1901年と、長い歴史を誇る超名門です。ライバルの慶應義塾大との間で行われる有名な早慶戦も、1903年から始まっており、100年以上の歴史があります。

レベルの高い東京六大学リーグにおいて、最多の優勝回数を誇っていますがそのチーム力が維持するように、甲子園で活躍した選手やプロも注目している選手などが入部してきます。

そして秋には、毎年のようにドラフト会議を賑わせており、これまで100人以上がプロ野球入りしました。

「紺碧の空」や「コンバットマーチ」は早稲田大の応援が発祥であり、現在では、高校野球等でも広く使用されており、多くのファンに愛されています。




歴代優勝校のご紹介

次に、東京六大学野球連盟のリーグ戦の歴代優勝校をご紹介します。

年度(西暦)年度(和暦)春の優勝校優勝校
1925年大正14年早稲田大
1926年大正15年慶應義塾大早稲田大
1927年昭和2年慶應義塾大明治大
1928年昭和3年明治大慶應義塾大
1929年昭和4年慶應義塾大早稲田大
1930年昭和5年慶應義塾大法政大
1931年昭和6年慶應義塾大立教大
1932年昭和7年慶應義塾大法政大
1933年昭和8年1季立教大
1934年昭和9年1季法政大
1935年昭和10年法政大早稲田大
1936年昭和11年明治大早稲田大
1937年昭和12年明治大明治大
1938年昭和13年明治大明治大
1939年昭和14年早稲田大慶應義塾大
1940年昭和15年(慶大・明大・立大)明治大
1941年昭和16年法政大早稲田大
1942年昭和17年明治大早稲田大
1946年昭和21年慶應義塾大早稲田大
1947年昭和22年慶應義塾大慶應義塾大
1948年昭和23年早稲田大法政大
1949年昭和24年早稲田大慶應義塾大
1950年昭和25年早稲田大早稲田大
1951年昭和26年早稲田大慶應義塾大
1952年昭和27年慶應義塾大早稲田大
1953年昭和28年立教大明治大
1954年昭和29年明治大早稲田大
1955年昭和30年明治大早稲田大
1956年昭和31年早稲田大慶應義塾大
1957年昭和32年立教大立教大
1958年昭和33年立教大立教大
1959年昭和34年早稲田大立教大
1960年昭和35年法政大早稲田大
1961年昭和36年明治大法政大
1962年昭和37年法政大慶應義塾大
1963年昭和38年慶應義塾大法政大
1964年昭和39年早稲田大慶應義塾大
1965年昭和40年法政大早稲田大
1966年昭和41年立教大早稲田大
1967年昭和42年慶應義塾大法政大
1968年昭和43年法政大早稲田大
1969年昭和44年明治大法政大
1970年昭和45年法政大法政大
1971年昭和46年法政大慶應義塾大
1972年昭和47年慶應義塾大慶應義塾大
1973年昭和48年早稲田大明治大
1974年昭和49年早稲田大法政大
1975年昭和50年明治大明治大
1976年昭和51年法政大法政大
1977年昭和52年法政大法政大
1978年昭和53年明治大早稲田大
1979年昭和54年早稲田大明治大
1980年昭和55年明治大法政大
1981年昭和56年明治大法政大
1982年昭和57年法政大早稲田大
1983年昭和58年明治大法政大
1984年昭和59年法政大明治大
1985年昭和60年法政大慶應義塾大
1986年昭和61年法政大明治大
1987年昭和62年慶應義塾大法政大
1988年昭和63年法政大法政大
1989年平成元年法政大立教大
1990年平成2年早稲田大立教大
1991年平成3年慶應義塾大慶應義塾大
1992年平成4年明治大慶應義塾大
1993年平成5年明治大早稲田大
1994年平成6年明治大法政大
1995年平成7年法政大明治大
1996年平成8年法政大明治大
1997年平成9年慶應義塾大法政大
1998年平成10年明治大法政大
1999年平成11年早稲田大立教大
2000年平成12年法政大慶應義塾大
2001年平成13年法政大慶應義塾大
2002年平成14年早稲田大早稲田大
2003年平成15年早稲田大早稲田大
2004年平成16年明治大慶應義塾大
2005年平成17年早稲田大法政大
2006年平成18年法政大早稲田大
2007年平成19年早稲田大早稲田大
2008年平成20年明治大早稲田大
2009年平成21年法政大明治大
2010年平成22年慶應義塾大早稲田大
2011年平成23年慶應義塾大明治大
2012年平成24年早稲田大法政大
2013年平成25年明治大明治大
2014年平成26年慶應義塾大明治大
2015年平成27年早稲田大早稲田大
2016年平成28年明治大明治大
2017年平成29年立教大慶應義塾大
2018年平成30年慶應義塾大法政大
2019年令和元年明治大慶應義塾大
2020年令和2年法政大慶応義塾大
2021年令和3年慶応義塾大
*2020年春は、コロナウイルス感染の影響で、1試合総当たり戦で実施




学校別優勝回数ランキング

続いて、学校別にリーグ戦の優勝回数とランキングを紹介します。

順位学校名優勝回数(春・秋)
1位法政大学46回(23・23)
2位早稲田大学45回(19・26)
3位明治大学40回(23・17)
4位慶應義塾大学38回(20・18)
5位立教大学13回(5・8)
6位東京大学0回

優勝回数は、2019年時点では、早稲田大学と法政大学が45回の最多タイで並んでましたが、2020年春に法政大学が優勝し、単独一位となっています。
明治大や慶應義塾大も肉薄しており、拮抗したリーグになっています。これが東京六大学の面白さであり、応援にも熱が入る理由かもしれません。




歴代の個人記録のご紹介

東京六大学リーグの各種個人記録について、打撃部門と投手部門に分けてご紹介します。

打撃部門

通算打率

 1位 岡田彰布選手(早稲田大) .379(309打数117安打) 1976年~1979年

通算安打数

 1位 高山俊選手(明治大) 131安打 2012年~2015年
 2位 高田繁選手(明治大) 127安打 1964年~1967年
 3位 堀場秀孝選手(慶應義塾大) 125安打 1975年~1978年

通算本塁打数

 1位 高橋由伸選手(慶應義塾大) 23本 1994年~1997年
 2位 田淵幸一選手(法政大) 22本 1965年~1968年
 3位 岩見雅紀選手(慶應義塾大) 21本 2014年~2017年

通算打点

 1位 岡田彰布選手(早稲田大) 81打点 1976年~1979年
 2位 大森剛選手(慶應義塾大) 78打点 1986年~1989年
 3位 田淵幸一選手(法政大) 76打点 1965年~1968年

通算盗塁数

 1位 高橋宏選手(慶應義塾大) 62盗塁 1978年~1981年

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投手部門

通算勝利数

 1位 山中正竹選手(法政大) 48勝13敗 1966年~1969年
 2位 江川卓選手(法政大) 47勝12敗 1974年~1977年
 3位 末吉俊信選手(早稲田大) 44勝20敗 1947年~1950年

通算奪三振

 1位 和田毅選手(早稲田大) 476個 1999年~2002年
 2位 江川卓選手(法政大) 443個 1974年~1977年
 3位 三澤興一選手(早稲田大) 402個 1993年~1996年

1季最多勝利数

 1位 岡本忠之選手(早稲田大) 10勝1敗 1946年秋

1季最多奪三振

 1位 湯浅禎夫選手(明治大) 109個 1925年秋
 2位 一場靖弘選手(明治大) 107個 2004年春
 3位 野口裕美選手(立教大) 96個 1980年春




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大学野球には、春に開催される全日本大学野球選手権の他に、秋には明治神宮野球大会が開催され、全国レベルの大会が2つ行われています。当ブログでは、全日本大学野球選手権や明治神宮野球大会も特集していますので、よろしければご覧になってくださいね。
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おわりに

今回は、東京六大学野球について特集してきましたが、いかがだったでしょうか?

歴代の優勝校を見ると、その歴史の長さに圧倒されてしまいそうになりますね。

プロ野球をも上回る歴史を誇る東京六大学野球、これからも大学野球リーグのトップとして君臨していく事でしょう。

最後までお読みいただき大感謝!みっつでした。